リサイクルについて
今週は、リサイクルについて書かせていただきます。
ゴミの処理の方法として、リサイクルは有名ですが、果たしてどれほど効果があるのかなどをお伝えできればと思います。ご一読いただければ幸いです。
リサイクル
みなさんは、不要になった物をどのように処理していますか。
ゴミ箱(袋)に入れる、再利用する、市町村のゴミの分別方法に沿って捨てリサイクルしてもらう。
多くの人は、このように家庭から出てきたゴミを処理していると思います。
「ゴミ問題の現状」の記事でもお伝えしましたが、燃えるゴミとして出したゴミはほぼ全て燃やされ、埋められます。
残余年数の問題・二酸化炭素の問題は深刻です。
では、ゴミを燃やして塵にして埋めるのではなく、リサイクルさせれば良いのではと考える人は多いと思います。
私も以前まで、リサイクルすればゴミとはならないし、環境にも易しいとなんとなく考えていました。
ですが、それは違うのだと勉強していくうちに気付かされたのです。
まず大前提に、リサイクルをするにも、加工分解の過程で二酸化炭素は排出されます。
ですので、環境に与える負荷は0にはなりません。考えればわかることですが、そんなことすらも考えていなかった昔の自分が恥ずかしいです。
ここからは知らない人も多いと思いますが、日本のリサイクル率(1年間のごみの排出総量に対し、リサイクルした量の割合)はどのくらいだと思いますか。
実は87%です。非常に高いように感じますが、ここで注意点があります。
これは、サーマルリサイクルというリサイクル方法を含めた数字になります。
サーマルリサイクルとは、簡単にお伝えすると、燃やした時に発生する熱を回収し再利用しようというものです。熱回収と言われています。
これは、海外では「リサイクルではない」と言われています。熱を回収するだけでは、廃棄物そのものを再利用しているわけではないからです。
日本のサーマルリサイクルを除いたリサイクル率は、2021年でなんとたったの25%
4分の3はリサイクルされずに捨てられてしまいます。
その原因は、全ての物をリサイクルできるわけではないこと・リサイクルできる物であってもきちんと分別されずに捨てられていることが考えられます。
また、ほとんどの商品は「ダウンサイクル」といって、リサイクルを行えば行うほど商品の質が下がってしまいます。
リサイクルは、環境を救う最適手段ではないのです。
3R
3R(スリーアール)という言葉をご存知の方は多いのではないでしょうか。
これは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つのRの総称です。
これは、日本語訳でReduceが減量する、Reuseが再使用する、Recycleが再利用するという意味です。
実は、この3Rは、Reduce・Reuse・Recycleの順番が大切だと言われています。
ゴミを減らすことを第一優先に考えてほしいです。
そもそもゴミをなくせば、残余年数も、ゴミの焼却時に発生する二酸化炭素排出量も考えなくて良いのです。
その上で、現在家にあるもの・新たに購入するものは、大切に長い時間使用してあげてください。
包装紙もレジ袋もおもちゃも文房具も、、、、、
いらなくなったからすぐ捨てて新しい物を買うのではなく、「他に再使用できる方法はないか」「誰かが受け取ってくれないか」など考えてほしいです。
物に「次の役割を与える」ことは、大事なことだと思います。
どうしても捨てなくてはいけなくなった時に初めて、リサイクルできるかどうかを考えてください。
このように生活を少し変えるだけで、実際のゴミの量はもちろんのこと、地球の役に立つことができます。
意識が高いから行なっているのではなく、将来地球が壊れてしまうかもしれないから私自身も意識して取り組んでいます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、意外と続けてみたら楽しいものです。
次回は、ゴミを減らす最適手段をご紹介します。来週もよろしくお願いします。