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極私的VRChatフルトラ考

最初に
2023年現在のVRChatにおいて、購入できるフルボディトラッキング(以下フルトラ)機器とそれに関しての私的な考証をまとめました。ド文系なので装置そのものやそこで使われるテクノロジーについては一切わかりません。なのでネットでの情報をベースにした主観溢れる極めて緩いまとめなのでそこはご勘弁を。たぶん何の参考にもなりませんすいません。

GHOSTCLUBとの出会い
中の人が動いた通りにアバターが動く。一昔前であれば光学式のモーションキャプチャー装置は数百万、数千万という単位のものであったはずで、それが簡易的なものであるとは言え、リアルタイムに動くものが数万、十数万で購入できるようになった。なんと素晴らしいことだろう。ロマンを感じる。逆に言えばロマンはあるけど自分に必要とは思っていなかった。

状況が変わったのはVRChat内のクラブに遊びに行くようになってからだ。元々そういうのは好きで、高校~20代半ばくらいまで毎週、時期によっては週2くらいで遊びに行っていた。それ故に逆に「VRのクラブなんてw」という偏見もあったのだが、去年の春くらいに何の気なしにGHOSTCLUBに行って考えが変わった。そしてハマった。こんなことならもっと前から行っておくべきだった。GHOSTCLUBすごい。
そうなってくるとやはり踊りたくなる。もちろん大した踊りじゃなくて音楽に合わせて体が揺れる程度でいい。でもそこで初めてフルトラ環境の必要性に思い至ったわけである。

選択肢は多くない
2022年秋くらいの時点での選択肢はマイナーなものを除けば主に3つだった。そして現在に至るもそれは「基本的には」変わっていない。
①VIVEトラッカー
②HaritoraX
③Uni-motion
それぞれに利点、弱点がある。価格差もあるしそれぞれのVR環境にも左右される。そしてそれ以上に重要なのが入手性の問題だった。2022年は世情不安やコロナ禍による物流・製造の問題が半導体を直撃している。買いたいものを買いたいときにいつでも適価で買える時代は終わったのだ。
そもそもFBTトラッカーはニッチ商品だ。HTC傘下のVIVEは別として、HaritraXを擁するShiftall、Uni-motionのユニ・デバイセズ、共に大きくはないベンチャー企業。供給体制は盤石の訳もなく予約による抽選販売で手に入れるしかない。(それ故に今年に入ってからのSONYのmocopiの発売にはインパクトがあった)VIVEトラッカーに関しても2023年2月現在ベースステーションを公式から定価購入することができない。これは茨の道だ。
Tundra Tracker? ベースステーションどうすんの?

まず「方式」で淘汰される
そもそも持っているVRHMDで選択肢は狭まる。VIVEやValve indexのユーザーなら既にベースステーションがセットアップされているのだからVIVEトラッカーを買えばいいだけだ。3個買ったところで数万円。大した追加出費でもなく精度も高い。
でもうちはQuest2だから普通に考えれば②か③が候補に挙がる。
(Quest+VIVEトラッカーという人もいるとは聞く。ただやはり設定等なかなかたいへんそうである)なのでそこは素直にそうすることにした。

今後VIVEトラッカーはどうなるのか
ここでひとつ考慮しておきたいことがある。
結論から言うと私はUni-motionを購入した。しかし精度等の点で満足できないのでVIVEトラッカーへの買いなおしを考え始めている。
問題はVIVEトラッカーの未来だ。
Quest Pro、VIVE XR Eliteなど最新のVR(というかXR)機器を見るとPC不要の一体型でインサイドアウト方式のトラッキングがトレンドになりつつあるように見える。つまりゴーグル単体で全て成り立たせるために外部のベースステーションは消える運命にあるわけで、そうなったときにVIVEトラッカーというニッチ商品はどうなるのか。(Valve indexに関しても次世代機はインサイドアウトになるという噂だ)そもそもVIVEトラッカーはFBTのための専用デバイスではないし、VIVEに旺盛な販売意欲があるようには見えない。ライトハウス方式のトラッキング機器は事実上VIVE1社による寡占、そしてHTCは17四半期連続の慢性的赤字に喘いでいる。
すぐ無くなることはないかもしれないが、その未来はそこまで明るくもない気もする。そう、つまり今後新品でライトハウス方式のVRシステムをフルキットで買うことが困難になる可能性があるわけだ。というか世情も含めて考えれば現状すでにそうなっている。

続く




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