急逝と長患い 違いを考える #エッセイ
これってタブーな話題だろうか?私には判断がつかない。でも書く。
急逝とある程度時間をかけたお迎え、どちらがきついと思う?私はどちらも送る側で経験したのだけど、あとを引くのは急逝だと思う。
でも、本人にとって急逝は天の恵みかもしれない。死の現実とほとんど対峙せずに逝けるのだから。長患いは本人も周りも、いろんな面でキツイよね。経験がない人も想像できるはず。
自分が逝く側なら断然、急逝が良いな。でも残された方は、死の現実をなかなか受け入れられないんだよね。冗談でした!って帰ってきてくれたら今でも余裕で受け入れられる。
(今この瞬間に、ピンポン鳴らして帰って来て良いよ。いや、本当に。そして私より一日でも長く生きていてくれないかな。)
愛犬は半年看病したけれど、それが終わったときこの子はもう苦しまなくて良いんだとホッとした。私の自律神経はすっかり狂ってしまったけど、おかげでやれることやったと自分に言い聞かせることはできた。
ここで残念なお知らせ。どんなに愛する存在も化けて出てはくれません。死とはどうしようもなく無です。
闘病中、見守ることから逃げ出さなければ徐々にこちらの覚悟は決まっていくだろう。どんどん落ちていく筋力だとか、眼の濁りだとか、シモの世話だとか、現実の積み重ねが別れを納得させる。それは良いことだと思う。
結論?
あなたはあなたの大切な人より一日でも長生きすること。無理そうなら日頃から惜しみ無く愛を伝えること。