Twilight
窓から見える街の光
暗がりの中で一人見つめる
手を伸ばせば届きそうなのに
指が窓にふれると
何となく憂うつになる…
今までと違う何かをしたくてたまらないから
あの光の中に 自分のやるべき何かがあるような
そんな気がする
夢の中で描いた何かが
手を伸ばせば得られそうな
そんな錯覚を起こしてしまう
窓を通り抜けて飛んで行き
心は街へ自由に行けるのに
身体は今 この部屋の中で
街を見つめている…
Twilight 見つめながら 憂うつな Heart
何も考えなければ自由になるけど
戸惑いながら何も出来ないでいる…
Twilight 暗がりの中 窓に手をあてて見ている…
※1988年5月3日、北海タイムス『うら表紙』掲載
(当時、『Felar-Ruw』のペンネームで投稿)