川の源流を探す:音羽川(愛知県)
同名の川が京都にあるらしい。知らなかった。
東名高速道路ではお馴染み、「音羽蒲郡IC」の音羽町(…だったが現在は豊川市の一部のようだ)を流れる愛知県の2級河川である。
愛知県東部には矢作川と豊川という2本の一級河川が三河湾に注ぐ。音羽川はそれらの間にあってそれらの水系に属さぬまま三河湾に注ぐ河川の中でも最大のもの。今回は、この音羽川の最初の一滴に近しいものを探していこうと思う。
音羽川の源流域は、国道一号線のうち豊川市西部を走る部分を挟む山中が全てである。これらのうち、いくつかの支流には途中で別の名称が与えられる場合が多い。
手始めにGoogle Mapで確認すると、「音羽川」の名称を持つものは、名古屋鉄道名古屋本線、名電長沢駅近辺から南西方向に延び、蒲郡市との境界に近い五井山方面へ続いていく。
続けて、このGoogle Mapから得られる源流が正しいかを確認していく。
とりあえずで検索してみると、愛知県の河川整備計画がヒットした。
https://www.aichi-river.jp/acrobat/otowa-keikaku1.pdf
3ページ目に音羽川の概要が記載されており、
音羽川は、その源を愛知県宝飯 郡音羽町と 蒲郡市との行政界付近の五井山 (標 高 454m ) に発し、
とある。源流域の特定はこれで問題なさそうだ。
では具体的にどこにあるのかを続けて確認していく。国土地理院地図で河川の水色を辿ってみると、砂防ダムが二つならんだ地点に行きついた。
今回はここに行ってみたいと思う。
国道一号線を上り、名電長沢駅近辺の信号で住宅地、そして山地へと入っていく。結論から言うと後悔した。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275697591-IK96V77drQ.png?width=1200)
何しろ道路状況が悪い。路盤はガタガタ、道幅も狭く転落の危険がある。軽自動車なので何とかなったと言わざるを得ない。
帰りに反対側、蒲郡方面へ抜けたところ大分マシだったので、同じ目的地へ行く場合は蒲郡方面からのアプローチをお勧めする。ちなみに写真の道はストリートビューが通っていたが撮影日時が古くもうちょっとマシな景色が映っていた。
続けて三河湾スカイラインと交差しようというところで、林道と接続される。見た感じ一般車両は通行禁止のようなので、ここからは徒歩となる。さほど距離はないので安心されたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1707275998070-cgYdzDVlVe.png?width=1200)
というわけで、音羽川源流点に近いと思われる砂防ダムに到着した。
この日、砂防ダムの近辺では水が流れている様子は見られなかった。
その後道路と交差するというところに側溝があり、林道沿いの側溝と合流、地図上の沢筋に沿って山を下っていくようであった。
![](https://assets.st-note.com/img/1707276113595-jhj4UYQi6b.png?width=1200)
左に暗渠で道路と交差するルートが見える。
少し余力があったため、少し下ったところから別の沢筋を一本登った。
![](https://assets.st-note.com/img/1707276408611-FoX5QU3SGC.png)
このような沢筋であると思われる
こちらではこんな感じのいかにも感のあるポイントを発見できた。
よくみるとまだ上がありそうな気がするが、そもそも源流点自体降水量によって変動するからそこはご愛嬌ということで…
![](https://assets.st-note.com/img/1707276592291-vIT1aicv5B.png?width=1200)
というわけで今回は音羽川の源流探しを行い、それらしき場所や治山としての砂防ダムにたどり着く事が出来た。
今回は写真以外の沢筋も何本か辿り、側溝が据え付けられている等それなりに人の手が入っている印象を受ける内容であった。
3本辿って未だその顔にダブりはない。まだまだ探索は足りていない。