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狗神 ★★☆☆☆

アマプラ見放題で終了間近な映画にあったので視聴。
原作は読んだ筈。あまり覚えてないです。
それよりも作者さんの子猫殺しがなあ。

因習、本家筋と分家筋、狗神憑きと大好きキーワード満載ですが、原作よりも嫌な感じが増している気がします。(原作はあまり覚えてないですが、嫌だったらその記憶は残ってるので)
監督は男性か。そうでしょうなあ。
四国や九州は未だに男尊女卑の傾向が残っている地域があるというのはよく聞きますが(そういうけど、東北だってそうだよね。※東北の血筋の神奈川県民)その嫌な部分を煮詰めた感じの映画でした。
多分ホラーなんですけど、不快な方が多かったなあ。
女性が迫害されるような事柄ばかりです。
男性が暴力振るうのも見ていてしんどい。
女性がトップに立ってるのに、その人も口汚く主人公を罵ったり、リアルっちゃリアルなんですがこういうのは求めてないなあ。
よくある女性で成功している人は、男性社会で生き残っていくという見方なので、男性社会に適合してるだけで真に女性が活躍しているというのと違うなあと思ってみたり。仕事は男性の方がやりやすいのは確かにあるけれども、ちょっと違うなあ。
話を戻しまして、wikiのあらすじはこんな。

尾峰のある村に住む41歳の坊之宮美希は、紙漉きで和紙を作りながら慎ましく暮らしていた。実は彼女には10代の頃、それと知らずに実兄の隆直と肉体関係を持ち、彼に裏切られた上、子供を死産したという辛い過去があり、人生も恋も諦めて過ごしていた。やがて、彼女は、近くの池野中学校に赴任してきた青年奴田原晃と知り合う。年齢違いの晃の積極的なアプローチにやがて彼女は彼に魅かれていく自分を抑えられなくなっていく。彼女の血筋の坊之宮家は、狗神筋として村人から忌み嫌われており、次々と村人が倒れる正体不明の怪現象が起き始めたため、日に日に彼女や彼女の家族・一族に対する村人達の差別は酷くなっていく。彼女の幼馴染である土居製紙の長男、土居誠一郎は村での唯一の味方になってくれたが、彼の母克子が謎の鳴き声を発し、変貌して倒れてしまう事件が起きる。
やがて明らかになる美希と晃の意外な関係。そして、当主隆直ら主導による坊之宮家の先祖祭りが始まる時、かつてない惨劇が起きようとしていた……。

え?41歳で婆さん扱い?酷くない?
誠一郎は唯一の味方の筈なのに、最初のこの婆さん発言でずっと印象悪いです。多分、根底は男尊女卑って云いたいのと地元民と都会から来た晃を対比させたかったのでしょうが、ちょっとなあ。
更に隆直が最悪なので、美希にバッグで殴られまくるシーンは爽快でした。
こういう暴力振るう人、心底嫌いなんですよ。
あと映画の尺で仕方ないとは思うのですが、いきなり美希と晃がそういう事になったのも、うーん。血筋だからと云ってしまえばそれまでですが、そんな雑でいいの??
最後の惨劇もよくわからんかったです。
なんでそんな事になったんでしたっけ??原作ではもう少し書かれていたような?
最後は本当、ハレンチ学園最終回でした。
子供は無事っぽいから良かったけど、女の子いましたよね。村に人に酷い目にあったりしないだろうか。
民俗ホラーというより男尊女卑の映画でした。
晃は、無事だったんです?

映画を観た後に子猫殺しのコラムの件をググってみましたが、実際はそんな残酷な事はしてないという話を見つけました。
低い裏の崖のところに捨てたらしいです。
捨てたんかい!
どっちにしても子猫は生きられないだろうし、生まれたばかりの小動物にそんな事できる神経が信じられない。
「あれをそのまま受け取らなかったのは、東さん(その記事書いた人)だけですよー。」とかありましたが、会った事もない人が読み取れる訳もなく、あのコラムだけで何かを読み取れた人がいたんだろうか。云いたい事はわかるけれど、だったら最初から猫は飼わないでほしい。
何も伝わらなかったので、やはりこの作家さんとは合わないと思いました。
故人にあまり云いたくはないですが。
(2020年11月12日視聴)

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高杉桂(BL漫画家)
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