楽天・ロメロとしての一年。
皆さん初めまして、テツと申します。
関西在住の大学3年生。趣味はカラオケとYoutube鑑賞です。
初めての投稿ですので、誤字脱字等至らない部分があるかと思いますが良ければ最後まで読んで下さると幸いです。
2017年から助っ人外国人としてオリックス・バファローズに入団、3年間同球団でプレーし自由契約となった翌年に、東北楽天ゴールデンイーグルスに単年契約でプレーすることになったステフェン・ロメロ選手の2020年シーズンを振り返りたいと思います。
ステフェン・ロメロの魅力
オリックスファンの皆様はご存知の通り、ロメロ選手は豪快なホームランを打つパワーと変化球への対応の高さを兼ね備えている選手です。逆にストレート150km/h以上のパワーピッャーに弱く、そしてなにより、スペ体質であることが弱点。オリックス在籍の3年間でも、怪我によるシーズン途中の一軍離脱が幾度となくありました。
彼がオリックスファンに愛された一番の魅力は、野球に対する姿勢です。偏見ではありますが、守備や走塁において怠慢な場面を目にする外国人選手が多いと思います。そのなかで、彼は先を塁を狙う走塁意識と懸命に打球を追う守備意識が強く、その姿勢がオリックスファンにも認められたと考えています。
また、オリックス在籍時には安達了一(#3)選手との息のあったホームランパフォーマンスがプロ野球ファンのなかでも有名になりました。
近鉄ユニでホームランパフォーマンスをするロメロ選手(写真・左)と安達選手(写真・右)(京セラドーム大阪にて)。
最終盤での集中力の高さには光るものがあります。サヨナラ打を放ち、何度も逆境のオリックスを救ってくれました。
私が印象に残るのは2019年の交流戦、6月15日の対阪神タイガース戦でのサヨナラ犠飛です。9回1点ビハインドから代打・小島脩平(#38)選手から始まった逆転劇。これは私自身、現地参戦していたので印象深いです。
サヨナラの犠牲フライを放ち、チームメイトからの祝福を浴びるロメロ選手(京セラドーム大阪にて)。
そんな彼は2019年オフにオリックスを自由契約となり、翌年の2020年から仙台に本拠地をおく東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーすることとなりました。
新天地での彼が私の目にどう写ったのかを綴っていきます。
待望の開幕戦
2020年は未知の感染症、新型コロナウイルスにより開幕が延期になり、6月19日に無観客試合でセパの全球団が開幕のスタートを切りました。開幕のロメロ選手の背番号はオリックス在籍時につけていた番号と同じ9番。
奇しくも、昨年まで在籍していたオリックスと京セラドーム大阪での開幕でした。
無観客での開幕戦、吉田一将(#14)選手からヒットを放つロメロ選手(京セラドーム大阪にて)。
しかし、昨年まで庭だった京セラで4打数2安打+守備でもフェンス前の当たりを好捕するなど攻守で良いスタートを切り、チームも8回打者一巡の猛攻で開幕白星を飾りました。
楽天イーグルスのロメロ選手として…
2020年シーズンは103試合に出場。
打率.272(356-97) 打点63 本塁打24 OPS.893をマーク。
長打率.539は’19年に並ぶNPBキャリアハイとなりました。
開幕は好調スタートで6月は打率.444 出塁率.545。8月後半から9月前半にかけてチームの勢いと共に打撃成績にブレーキがかかったものの、終盤で再び調子を取り戻しました。シーズン通して得点圏打率は.211とふるいませんでした。走塁面と守備面に関しては、オリックス在籍時と変わらない姿勢で貢献出来ていたのでは?と感じています。昨季に関しては数字以上の貢献度だったと考えています。
なぜ、ロメロは貢献できたのか
数字以上に貢献できたと考えるのは、楽天のチーム事情です。
開幕時に外国人野手が2人(ロメロ選手とジャバリ・ブラッシュ選手)揃っていたことが影響したのか、6月末にゼラス・ウィーラー(#40)選手を読売ジャイアンツの池田駿(#68)選手とのトレードで放出することになりました。トレードの1ヶ月後、不振だったブラッシュ(#69)選手が首の痛みにより一軍登録抹消となりました。これにより、長距離砲の選手が少ない楽天にとっては、結果的にロメロ選手が貴重な存在になったと思います。最初のほうで述べたように、ロメロ選手はスペ体質(スペランカー=故障しやすい人の俗語)と言われ、怪我による離脱を恐れていました。しかし首脳陣の判断によるものなのか、適度な休養もあり、シーズン通して一軍でプレーし続けることができました。
また、堅守好捕な楽天外野陣(辰巳涼介(#8)選手、島内宏明(#35)選手etc.)に見劣りしない守備を魅せたことも貢献できたと思える一因と考えています。
古巣・オリックスからホームランを放つロメロ選手(楽天生命パーク宮城にて)。
ホームランパフォーマンスでは、コロナ禍での手洗いを連想させるパフォーマンスで楽天ファンの心を掴みました。
ホームラン後、ベンチ横のカメラに向かって消毒パフォーマンスをするロメロ選手(楽天生命パーク宮城にて)。
〈思い出話〉
私が初めて楽天生命パーク宮城で野球観戦することになった8月29日の対西武ライオンズ戦、イーグルスガールデー。その一戦で、ロメロ選手は私がいるレフトスタンドへソロホームランをぶち込んでくれました(結果は3-6の敗戦)。
試合前スタメン発表。6番DH、ステフェン・ロメロ。
オリックスUターン移籍となる2021年シーズン
昨年オフの契約交渉が拗れ、楽天との契約合意に至らなかったロメロ選手が年俸1億3000万円でオリックスと契約、再び紺のユニフォームをまとってプレーすることが1月8日に正式発表されました。背番号は楽天在籍時にブラッシュ選手がつけていた「69」。
本人コメント↓↓
「私にとってオリックス・バファローズの選手、スタッフ、関係者の皆さんは家族のような存在です。再び戻ってプレーできることが決まり、大変嬉しく思っています。バファローズの一員としてプレーできることを楽しみにしています。チームのためにハードに練習をし、万全の状態でシーズンに臨みます。ファンの皆様、熱い声援をよろしくお願いいたします。共に良いシーズンを送りましょう。」
Twitterでは、FFをはじめ多くのオリックスファンの方が歓迎の声をあげて下さりました。個人的には、まず昨年ロメロ選手と契約して首の皮一枚繋いでくれた楽天イーグルスに感謝です。そして今年もNPBでプレーしてくれることに感謝しています。楽天で培った叡智をオリックスでも発揮出来ることと、安達選手とのパフォーマンスをみれることを願っています。
新型コロナが収束し、響き渡る応援団の演奏のもと、
スタンドで声を枯らす日常が戻ってきますように…
以上になります。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?