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【BBG】BBG収穫祭'23レポート(後編)|なみ

さて、後編では午後におこなわれた表現を振り返っていきます。

まずはなかがわさんの
絶叫朗読。

なかがわさんによって作られた空間の中で黒岩さんの「どろどろ」を読む。

文字で埋め尽くされた電子機器の中で、放たれる言葉の数々。
マイクを通した言葉の数々はさまざまな音となって
BBGを埋め尽くしました。


そして、そのまま機材をバトンタッチしてさっとんの歌がはじまります。

昨年の収穫祭でも歌を披露してくれたさっとん。
心地よい歌声とギターの音が広がっていきます。

昨年に続き「水出しコーヒー」も歌ってくれました!

このときのことをきっかけに、後日、さっとんはご自身のnoteで「歌うこと」について書いています。


収穫祭での共有がまた新しい種まき、さらなる収穫へと繋がっている感じがしました!

そして!
次はなかがわさんとキザムさんの対話です!

実はなかがわさんのスペースには、
なかがわさん、キザムさんが収穫祭までにやりとりした手紙も展示されていました!

収穫祭が決まってからなかがわさんがキザムさんへ宛ててお手紙を出すところから始まり、続く手紙でのやりとりが飾られています。

「老い」についての考えだったり、
そこからの対話の記録です。
手紙ならではの手書きの文字からもお二人の人柄がにじみ出ているように感じました。

当日は文通の内容についてお互いが印象に残っていることだったりを振り返るという形で進みました。

どなたがおっしゃったか、
「昼間の深夜ラジオ」という言葉がぴったりな対話で、聞いている側もテーマについて考えたり、お二人の考えや感性に触れたり、
とても興味深い内容でした!


さらに今回は飯田市の素数会から市瀬佳子さん、植原ゆかりさんが参加してくれていました!

市瀬さん(手前)と植原さん(奥)

「素数会による超短編戯曲を読むじかん」として、
市瀬さんが書かれた3本の戯曲をその場で読んでみました。
戯曲を読む場所は、内容に合わせて素数会のお二人がBBGから場所を選んでくれました。

初見の一発読みでしたが、
その場で合わせた人たちと探りながら進めていく感じがとても楽しかったです!

屋外で「空と空と、」を読む


破戒劇場で「猫の音」を読む

また「ひと房の時間」では
戯曲のワークショップでの作品の作り方や、どのような設定があるのかをお話くださり、改めて作品への理解がぐっと深まる感じがありました。

そして、最後は白身さん、GOKUさん、瑞穂さん、なみによる即興ダンス。

瑞穂さんの「白身さん踊らないんですか?」を発端に、
破戒劇場での言葉と身体でのダンス。

収穫祭が始まってから作った詩を朗読するGOKUさん

外からみたら会話になってもいない言葉のやりとりとダンス、
そして、GOKUさんが収穫祭中に書き上げた詩の朗読。

その日、BBGで作られたものが出会い、重なりあい、その場に立ち上がって表れてゆく……
まさに、表現がはぐくまれている場面でした。

そしてこれにて収穫祭は終了。
1日のスケジュールがない中で、
それぞれが持ちよったものが、
集まった人たちに広がっていく……

今回の収穫祭は次への種まきもあったのかななんて感じました。

最後に。
今回企画からコンセプトをとりまとめてくださった瑞穂さんの言葉です!

表現を持ち寄ってくださった皆様。
参加いただいた皆様。
わかち座の皆様。
関わってくださった皆様。
本当にありがとうございました。

これからもわかち座は各々の表現と向き合い、誰でも表現できる場としてあり続けるのかななんて思います。
ぜひ一緒に、日常の表現を楽しんでいただけたらと思います。

おおいに冬の気配を感じる最近に、すがすがしい夏の1日を振り返ることとなりましたが、改めてBBGでの1日を感じるレポートになっていれば幸いです。

最後になりますが、今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます!

〈photo by さっとん〉

わかち座
BBG事業
 農作物とアート作品を収穫するプロジェクト
企画・制作
わかち座


支援
信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)

令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業



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