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大きな空間を住みこなす手掛かりにSwitchBotを設置する

昔の日本の民家は大屋根のある大きなワンルーム。

旅行に行った際には、その地域に残る民家に立ち寄り、日常的にどんな操作ができる仕掛けを見ています。
地域ごと場所ごと用途ごとに、四季や天候に応じて、様々な方法で屋内外の温度的(?)な関係も調整できるようになっています。


さて、少し前からホームIoTというものが普及しはじめ、IoT端末も安価に手に入るようになりました。これらを十条の住宅2に設置して各部の温度を記録しています。

全体の構成はこんな感じ。

温度計は内外4箇所に設置して記録をします。

hub+というものがコアになり、温度計の状況を元に、天井扇(シーリングファン)やエアコン、換気ダクトのコントロールできます。
赤外線リモコンで動くものと、電源プラグの抜き差しで動くもの(アナログスイッチの扇風機など)を制御できる仕組みになっており、スマホからアプリを通して使うこともできます。

各部の状況をスマホのアプリで見ると、、

各温度計の詳細データはこんな感じ。
弊社もある十条地域は、お盆を過ぎたころから夜はかなり涼しくなります。このところの夜間の最低気温は22.9度となっています。

ということは、夜間の間に冷たい外気を室内に取り入れて、コンクリート基礎などに蓄熱しておくと、昼間も涼しい時間帯が伸びるということになります。
上手にコントロールできると、室温の上下幅が小さくなりますね。

前段で昔の民家は調整できるようになっていると書きました。これらは全て手動で調整されていました。戸の開け締め、屋根の換気口の開け締め、よしずやすだれ、外構の植物や庭の水撒きなどなど。
そして、これらの操作のタイミングやコツは一緒に暮らす人の間で受け継がれていたものです。

現代では、全てを人の手で行うほど手間を掛けられませんし、その場所でのコツを掴むのも独学になります。
その解決の手掛かりとして、IoTデバイスによって幾分かを代替し、コツを掴みやすくできたら、、という訳です。

大きな空間は、外気の変化に対して許容幅や調整の余地も大きいですから、大きな空間の快適な住みこなし方をつくれたらと、そんなことを思っています。

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