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3D SCAN STUDIO iris - 3Dスキャン作業後の流れ その1

3D SCAN STUDIO iris で頂いているよくあるご質問は以下のWEBページにもまとまっています。

以下3Dスキャン作業後の大まかな流れになります



スキャン撮影後はどのような3Dデータになるのですか?


step1 スキャンRAWメッシュ

撮影されたjpegから3Dデータに変換し簡単なノイズ除去・スムージング処理をし、ご希望のポリゴン数にてそのまま納品します。5000万ポリゴン程のデータが出来上がります。
irisの全身3Dスキャナはかなり高精細ですが、髪型・衣服の材質によっては「ノイズ」や「バリ」が生じます。
ご自分で3Dデータの修正が可能な場合は【step1】のスキャンRAWメッシュ納品がお薦めです。

撮って出しの状態の「RAW MESH」
標準で8Kのテクスチャで納品になります
登山靴の「RAW MESH」
表面材質によっては撮って出しの状態でも驚くほど高精細です。
irisでは裏側のスキャンも含めて対応可能です。

MAYAであれば100 万〜300万ポリゴン、Zbrushの場合は1000万〜2000万ポリゴンに調整して納品します。
テクスチャーサイズは通常8Kでお出ししております。オプションで16K対応できます。

特に指定がない場合は8Kサイズのテクスチャ(TIFF)を納品いたします。
ご自分で3Dの作業ができる場合はスキャンRAWメッシュ納品がお薦めです。

メッシュはobj形式(おすすめ)、FBX形式、テクスチャはTIFF形式で納品いたします。
※カラーキャリブレーション後のテクスチャはOpenEXRでの納品になります。

【基本納品 RAW MESH データ仕様】
・obj + diffuseMap 8K(tiff)

【UV MAP】
・ランダムUVの状態

【追加オプション】
・DiffuseMap 16k
・ACES(AP1) OpenEXRキャリブレーション済み Diffuse map (8k or 16k)
・ACES(AP1) OpenEXRキャリブレーション済み 収録素材
(RAWから変換)

「RAW MESH」のUVMAPはランダムな状態です

ACESキャリブレーションについては以下の記事をご確認ください


step2 クリーンアップメッシュ

「スキャンRAWメッシュ」をZbrushを使い、余分なノイズ・凹凸を修正後納品します。obj形式、FBX形式、Ztl形式での納品が可能です。

「RAWMESH」の状態
クリーンナップ済みモデル

クリーンナップした3Dモデルに再度高品質なテクスチャをプロジェクションいたします。
「ノイズ」や「バリ」が減り、RAWMESHに比べてテクスチャはきれいになります。人体の場合は体毛などの「毛」に起因する細かなノイズが発生します。
※本気で滑らかな3Dスキャンを実施する場合は体毛・産毛の「剃毛」をお願いすることもあります。

どの程度クリーンナップすればよいかは都度ご相談になります。
※UVMAPはランダムUVのままです

【納品可能データ】
obj,TIFF (8k/16k Diffuse MAP / Normal Map)
※ACES(AP1) OpenEXRキャリブレーション済み Diffuse mapも対応可能

step3 リトポロジ済みメッシュ

RAWメッシュ状態の5000万ポリゴンのままでは一般的な3Dアプリでは扱えないので2-20万ポリゴンのUV展開済みモデルに形状を保ったまま変換します。
UV展開は使用用途に合わせ簡易的に行うか、UDIM / オブジェクトごと分離、など仕様をご相談させていただきます。

UV展開済みのリトポロジーされた3Dモデルに再度高品質なテクスチャをプロジェクションいたします。
UV効率も良くなりテクスチャは最高品質で仕上がります。

※リトポロジとUVの方向性については作業前に打ち合わせお願いします。

左:RAWMESH
右:リトポロジー済み
「眼球」を動かす場合はこの時点で分離します
「CGの髪の毛に置き換え」の場合は一旦スキンヘッド状態にします
リトポ後は作業しやすい軽量なデータです
必要に応じて表情のブレンドシェイプ、口内パーツ(歯、舌)も作成します


「RAWMESH」の UVMAP。UVが バラバラ です
リトポロジー作業と同時にUVMAPを作成します
photoshopなどでもレタッチが容易になります
UV効率も上がるため再プロジェクションした際にテクスチャ画質がかなり良くなります

最大16K(16384Pixel)の高精細テクスチャーを生成可能です。
ACESワークフロー用のキャリブレーション済みOpen EXRデータ(sRGB/AP1/AP0)をオプションで生成することも可能です。

【リトポ データ納品仕様】

obj ,FBX, TIFF , EXR (8k/16k Diffuse MAP / Normal Map/Displacement Map(Option)/Occlusion Map)

step4 ベースメッシュ置き換え(Wrap)

既にお手持ちの「UV展開済みアニメーション用ベースメッシュ」をお持ちの場合、3Dスキャンデータをそのメッシュに置き換えることが可能です。
汎用のベースメッシュを作成してWrapすることも可能です。

step5 マテリアル

リトポロジを行ったモデルに詳細なディティールを再現する以下のテクスチャーを作成します。
Diffuse Map (sRGB/ACES AP0 , ACES AP1対応可能)
Albedo Map (sRGB/ACES AP0 , ACES AP1対応可能)
Normal Map
Displacement Map
Ambient Occlusion(AO) Map

必要なMapは使用用途によりますので事前にお打ち合わせお願い致します。

当スタジオのライティングには偏光方式を用いた反射光を低減する仕組みを採用しています。
未処理のDiffuse Mapのままでもスペキュラ成分が少ないAlbedo Mapに近い状態になっています。
PBR時のDiffuse Mapのデライト処理が楽だと評価いただいております。

※偏光を適度に弱める調整も可能です

cross polarizationによりスペキュラが大幅に低減します
現実空間とCG空間で2重のスペキュラが生じてしまう問題を回避できます


step6 納品データ形式

obj,fbx,stl形式が可能です。
maya,FBX形式の場合はバージョンをご指定ください。
Zbrush(ZTL)形式での納品も可能です。

テクスチャーの解像度
1024から16384ピクセルで1uv/UDIMで書き出し可能です。形式はTIFFをおすすめいたします。

Mapのキャリブレーション、リニアライズ、ACEScg等への色域変換はご相談ください。
ACES(AP0/AP1)の他、「sRGBリニアガンマ」にキャリブレーションされたOPEN EXRでのテクスチャ納品も可能です。

業務用のデイライトストロボを採用しており、キャリブレーション無しの場合でも優れたカラーバランスを保持しています。

written by kuboe


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