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研究費を稼ぐ話

大学の教員たるもの,研究費を稼がなければならない.飛ばねぇ豚はただの豚だそうだが,稼がねぇ教員は教員未満とみなされる.金策地獄へようこそ.

というわけで,教員たちの金策事情を書いてみたいと思う.僕の知る範囲で,具体的な数字も書いておこう.少なくとも理工系分野では,教員は日々金策をしていると言っても過言ではない.教育,研究,地域貢献が大学の3本の柱と言うが,就活と金策がリアリティである.

基礎研究教育経費(運営費交付金など)

教員として在籍すると,自動的に大学から割り当てられる予算.教員個人に付く場合と,研究室(教授と助教のペアだったりする)に付く場合がある.また一定額の場合と,指導している学生数に比例して配分される場合もある.

国公立の場合は運営費交付金と呼ぶが,私立の場合は名前が異なることもある.

この予算の中から,教育研究に必要なものを支払う.コピー代だったり,書籍代だったりはもちろんのこと,実験系だと,教育に必要な資材は建前上はこの基礎経費から支払う.実際には全然足りないので,後で述べるような研究費から支払うことが多い.

以下の話にはリアルな数字が出てくる.すまんが,ここから先は有料にさせてくれ.

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