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お祭りの季節がはじまる
お祭りは楽しくて友達と一緒に屋台を回ったり盆踊りをしたり、途中で寄ったコンビニでコーラを買って飲んでみたり。
そんな友人なんていつも夢の中でしか遊ぶ人がいないから現実から目覚めると大抵は窓の外から聞こえてくる祭囃子の音に顔を出すくらい。
ああ、でも一度くらいは行ったかな?
子供の頃、近所で祭があったから行こうとして親に伝えたら
「一人でいけば?」って言われて
お小遣いなんか無かったけど
残ってたお年玉を崩して、楽しそうな祭の音に引き寄せられて小銭を握りしめ
親に連絡を入れて会場まで出掛けた。
(昔は携帯なんてなかったし)
ここ(家)より楽しそうだろうと、わくわくしてた子供の頃。ほとんど子供もいたけどおじさんおばさんばかりで思ってたのと違ってたけど、私にとっては新鮮だった。
けど、楽しい時間って一瞬で消えるんだよね。お祭りのメインイベントのビンゴゲームの手伝いをすることになって、数を言うってのをしてたんだけど。
思いのほか自分の声が通るみたいで
結構音が大きかったらしい。
で、数を言うだけだったんだけど
ビンゴゲームも終わりに近づいてきた時に
すごい剣幕のオッサンが背中を殴りにきて「うるせえ!」って言われて楽しいお祭りの余韻がオッサンの一言で消し飛んだんだ。
子供だよ?
殴るか?普通?
その時はムカついて顔に出さなかったけど
家に戻って部屋で泣いたね。まあ、追い討ちかけるように親が部屋まで上がり込んで
“帰るのが遅くなったこいつムカつく説教”を1時間ほどくらったかな?
蜂に虻に、アオダイショウにマムシもいいところだよ。特別悪いことしてもいないのにそれだけで悲しくなったね。
そこから祭というものには行かなくなったね。人の集まる場所はもう自分から行こうとは思わなくなった。祭囃子を聞くのは好きだけどさ。その時、しばらく殴られたアザは1週間残って青タンになってたな。
ははははは。
人間なんか嫌いだ。