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森と里山を愛するハカセ 井田先生

サンクゼールの森の活動に、10年に渡ってお力添えをいただいているのが信州大学教育学部森林生態研究室 井田秀行先生 です。

井田先生とサンクゼールの出会い
サンクゼールの森を取得した2013年、良三さん(当時社長、現会長)は「この森には貴重な植生があるのではないか、それらを守りながら企業活動をしていきたい」と考えていました。そこで、担当者がアドバイスや調査をしてくださる方を探して出会ったのが井田先生でした。

プロジェクトの始動。わたしも井田教授と出会う
2022年度からは、森林保全と生物の多様性を守る活動を一層前に進めるためのプロジェクトを立ち上げました。そして、同年から井田先生のチームとサンクゼールとで定期的なミーティングも行うようになりました。

わたしはこのプロジェクトの始動直後に前任者から担当を引き継ぎ、「大学の教授…どんな方なのだろう…」とドキドキしながらご挨拶のお電話をしました。わたしはとても緊張していてしどろもどろになってしまったのですが、井田先生はとても気さくにご対応くださいました。
その後ミーティングで直接お会いしてみると、まったく偉ぶっていなくて、里山と森、自然を愛する本当に素敵な優しい方でした。良三さんもそうなのですが、自然を大切に想う人って優しい人ばかりです。
※ここからは井田先生のリクエストによりニックネーム「井田ハカセ」と記載します。「先生」だと偉そうなので…と。とっても謙遜な方なのです…!普段はわたしも他のプロジェクトメンバーも、敬意を込めて「井田先生」とお呼びしていますよ!念のため。

信州大学の生徒・サンクゼールの社員とその家族が参加する恒例行事
「サンクゼールの森ネイチャーウォッチング」にて。森についてお話をする井田ハカセ

何度目かのミーティングで、良三さんから「数年にわたって、先生たちと取り組みをしてきていること自体に価値があるので、今の取り組みをしっかり発信してほしいです。先生たちとお話をすると、毎回新しいことを教えていただけますよね。」と言われました。これがわたしがこのnoteを書くことになったきっかけでした。
確かにこの時も森の間伐について話をしていたのですが、いっぺんにたくさんの木を伐ってしまうと風が一気に抜けて倒木を引き起こしてしまうことを教えてもらいました。良三さんや社内のメンバーみんなで「そうなのか、初めてお聞きしました」と驚きました。
特にわたしは本当に森や自然のことをちっとも知ろうとせずに生きてきたので、お話をするたびに新しいことを教えていただきます。このnoteでは、小さな「知らなかった」を大切にして井田ハカセから教えていただいたことを読者の皆様にもたくさんお伝えできればと思っています。

2023年3月の間伐の様子。森の中でも特に大きなコナラの木を伐採した日は
井田ハカセも現場に立ち会ってくださいました。

これからも森の活動をご紹介していくうえで、お力添えいただいている井田ハカセとそのチーム”井田ハカセの森ラボチーム”の皆様をご紹介します。皆さんの気さくで柔らかなお人柄が伝わるように、今回似顔絵もご用意いたしました!

井田ハカセの森ラボチーム メンバー紹介

■井田ハカセ(井田秀行先生)

どのような研究(活動)をされているのですか?
≫ブナの森の生態研究がライフワークです。加えて、柱や梁にブナが使われている茅葺き古民家に出会って以来、放置された里山の木や草を再び持続可能なかたちで、なんとか上手く利用できないか模索しています。

その研究(活動)をされている理由も教えてください。
≫そのときに面白いと思ったことを、できる範囲で、やりたいように続けてきた結果かもしれないです。

サンクゼールの森についてひと言お願いいたします!
≫出会って10年。人が集い、森とともにある新しい文化を創造できたらと思います!

■たかさん(松田貴子先生)

どのような研究(活動)をされているのですか?
≫安曇野をフィールドに植物を調べたり、里地里山の手入れに関わったり、観察会などもやっています。

その研究(活動)をされている理由も教えてください。
≫身近な自然の豊かさとともに暮らす、そんな社会でありたいと思うから。

井田先生との出会いや、一緒に活動することになったいきさつは?
≫植物つながりで、仕事関係でごいっしょしたり調査のお手伝いをしたりしているうちに、声をかけていただいて今のチームワークにつながりました。

サンクゼールの森についてひと言お願いいたします!
≫人が手を入れることによって、これからも森の新たな魅力が芽吹いてくると思います。皆さんと発見していくのが楽しみです。

■かこさん(井浦和子先生)

どのような研究(活動)をされているのですか?
≫自然に囲まれた農村で食に関わる農業を少しと、開発事業などのときに環境に影響がないか調べる環境調査(植物)をやっています。

その研究(活動)をされている理由も教えてください。
≫フィールドで植物に関わる仕事がしたかったのですが、当時社員では子育てとの両立が難しかったり、農家の嫁という立場だけなのも・・というところでたどり着いたかたちです。

井田先生との出会いや、一緒に活動することになったいきさつは?
≫子育て中でなかなか出張現場に出られなかったとき、井田先生の調査のお手伝いをしたのがきっかけです。

サンクゼールの森についてひと言お願いいたします!
≫日々お仕事をされているそのすぐそばに、この地方の自然をぎゅっと詰め込んだような森があるのはとても素晴らしいです。

■生き物ハカセ まるちゃん(丸山隆先生)

どのような研究(活動)をされているのですか?
≫幼虫が枯れ木に食入して育つ甲虫(カミキリムシやゾウムシなど)の生態を調べています。

その研究(活動)をされている理由も教えてください。
≫栄養のほとんどない場所での生き様に興味を持ったのが始まりです。

サンクゼールの森についてひと言お願いいたします!
≫社員の皆さんをはじめ、地域の人達や来訪者が思わず歩いてみたくなる森になれば素晴らしいと思います。

■さくらさん(桜井智子先生)

※さくらさんは自画像

どのような研究(活動)をされているのですか?
≫若い頃に行っていた植物調査を土台として細々と植物に係わる仕事をしています。現在は勤務先で森林整備計画なども行っています。

その研究(活動)をされている理由も教えてください。
≫植物に関われる仕事をここまで続けられるとは思いませんでしたが、その時々の人とのつながりでここまで来られたことをありがたく思っています。

サンクゼールの森についてひと言お願いいたします!
≫私のうちの敷地にサンクゼールの森があれば良いのに!と思うつくづくうらやましい環境です。皆さんと森の魅力を語り合いたいです。




皆さんそれぞれ異なる専門性・知見をお持ちで、プロジェクトのミーティングでも様々なお話をしてくださいます。わたしが「へぇ~!」と思ったこともご紹介していきますので、これからもお楽しみに!

10月に社内有志と実施した遊歩道整備の様子。
この日はたかさんとかこさんも整備にご参加くださいました。

はじめまして、「サンクゼールの森」≫

サンクゼールの環境保護の取り組みはこちらから≫