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自社開発APSのコアシステムご紹介

現在自社開発を続けている放送自動運行システム(APS)のコアシステム部がほぼ完成しました。

・LwAPS

 Light Weight APSの略で、非常に検量に動作させることを目的に開発したものです。LwAPSはコントローラー本体と周辺装置(音声入出力機器…主にミキサー等)を制御するためのAPI、音源を再生するための汎用アプリで構成されており、Ubuntu Linux上で動作するように設計されています。
 動作確認が取れているデジタルミキサーはBEHRINGERのFLOW8で、今後多くのデジタルミキサーに対応していく予定です。音声入出力はデジタルミキサーで行うので、音声の遅延等が一切発生せず、ノイズのない高音質な放送環境を低価格で実現できます。

LwAPSの動作画面(開発中のもの)

・LwAPS -Raspberry Pi Edition-

 LwAPSは軽量に動作するため、ミニPCでの動作が可能となっています(ただしストレージが発する熱に対処するため、ミニタワーを推奨しています)が、これをさらに軽量化し、デジタルミキサーではなくオーディオインターフェースを制御して放送運行を行うことが可能です。
 本体はRaspbeyy Pi(開発環境はRaspberry Pi 4、今度Raspberry Pi 5にも対応予定)で動作するため、消費電力が極めて小さく、また設置場所も選びません。おもにAPS未導入局において追加導入される場面を想定しています。かなり小さいので、現在設置されている機材ラックの上に載せることが可能です。
 LwAPS同様に録音された音源の再生の他、スタジオ音声の送出にも当然対応。ただし、複数スタジオの切り替えや、自動フェードアウトには現在のところ対応していません。なお、オーディオインターフェースのループバック機能を利用してスタジオ音声を送出するため、10~20msの遅延が発生しますが、聴感上はほとんど気になりません。

LwAPS-Raspberry Pi Edition-(右)と、EasyAPS(左)

・EasyAPS

LwAPS -Raspberry Pi Edition-をさらに軽量小型化したものが、EasyAPSです。基本的には音声のプレイアウトのみを利用する場面を想定していますが、LwAPS -Raspberry Pi Edition-同様に、スタジオ音声の送出にも簡易対応しています。こちらも10~20ms程度の遅延が発生します。

 なお、LwAPS -Raspberry Pi Edition-とEasyAPSは、GPIO端子が付属しており、タリーランプの自動点灯や、弊社製品のスタジオクロックのインジケーター表示に対応しています。

スタジオクロックは、ONAIRのタリー表示のほか、スイッチによるCUEランプの表示などにご利用いただけます。

まもなくベータテストのお知らせができる予定なので、皆様のお手元にお届けできるまで今しばらくお待ちください。

なお、本文中で紹介している「スタジオクロック」の販売は既に開始しています。最大4つの接点に対応するインジケーター(スイッチONで点灯)の表示が可能です。(以下はCUEランプを動作させている場面の動画)


ご提供価格

LwAPS、EasyAPSはサブスクリプション料金でのご提供となります。
ご契約期間中は、APS以外の放送技術関連のご相談もお受けいたします。
【LwAPS】
月額ご利用料金 4万2,000円
(初回のみカスタマイズ料金として15万円を申し受けます)
【EasyAPS】
月額ご利用料金 3万5,000円
※カスタマイズはできません

【スタジオクロック】
3万9,800円(販売のみ)
※スイッチの追加等は別途おも積もりとなります。
※モニター付きモデルの場合は+5,000円。

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