エッセイ&随筆「自分の『母』について」

父は卸屋の自営業をしていたが、私の母は、地方公務員だった。その為、生活面では困る事は無く、特に私が幼少の時は、おもちゃやプラモデル、絵本やテレビゲーム、それこそ、ねだればなんでも買って貰えた。

 もちろん、私があまりにも、あからさまに良くない事をした時には、基本的にはきちんと叱ってくれた。しかし、友達の家庭と比較すれば、どちらかというと甘やかされて育ってきたといえる。

 母は、公務員として毎日働きながら、自宅では、家事や育児等を頑張っていた。そのような時に幼少の頃の私は毎日のように甘えたり、時には我が儘を言って母を困らせていた。

母は仕事で疲れ切っているのにも関わらず、私に当たったりする事もなかった。夜になり、私が布団に入ると、母はよく、桃太郎や浦島太郎など、昔話の絵本を読んでくれた。ドキドキワクワクしながら聞いていた。

私が長男だったために誰よりも大事にされたということもあるだろう。
 
 母親については、誰よりも感謝しなくてはならないものだと今、改めて思う今日この頃である。

「母なる大地」とも言うように、母は子を一生懸命に支えてくれるものである。また、母なる『大地』とは、父なる『天空』から授かった『水』によって、養分を生成し、草花や木々を根元よりしかと育て上げてくれるものである。

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