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都会は鼻の先だが、ここは郊外。そう高くはない山の頂上だ。小さな谷底を流れる大きな河川に沿って聳え立つ某女子高校がある。その川底には、ある日『龍神様』と言う者が住み着いた。 十月一日と言う秋の真っ只中だった。確かに、あれは龍の姿をした偉い神様だった。如何程偉大なのかは分からないが、巨大な龍の神様だった。一瞬しか姿を現さなかったが、龍神様は「月に一度は、若き女子(おなご)を一人この私に捧げよ。」と言うのだ。さもなくば、学校が丸ごと呑み込まれて皆食べられてしまうとの事だ。そして世
あれから〇千万年後、とうとう人類の血は途絶え、地球は氷河期となり、海の水さえもほぼ全て凍り付き、全てが流氷の海と化していた。更に○億年後には、他のありとあらゆる屈強な生物さえも生活出来なくなり、ついに絶滅を迎えて、世界の終りが近付こうとしていた頃の事。 全ての神も仏もこの世からは完全に姿を消しており、異次元で眠りに付くようになっていた。もう自然を自然とは呼べない無秩序の地となっていた。 しかし、まだ残る者はあった。そいつは、「天(あま)の邪(じゃ)鬼(く)」と言う名の鬼だ