オンライン花屋が店を持つまで③
こんばんは STAY FLOWERです。いつも更新が夜遅くになってしまいますね。
市場に行った日の夜は時空が歪み始めるのですが、(今朝何してたかわからなくなる。。)意識はしっかりあります。 花屋の早起き問題どうにかならんのか。みんなもっと寝るべきだぞ。
今回は
③花という文化をはじめ、書籍、美術、工芸様々な文化に触れられる場所
をつくるという事について。
【花は文化なのか】
唐突ですが、「○○カルチャー、カルチャーが好き、あるいはサブカル男女子」この文脈に恐らく「花」は入ってこないのではないでしょうか。
そもそも、実用日本語表現辞典によると
文化とは、人間により創造されたもの、人工物であり、その社会において後天的に学ぶべきもの全般のことであると言える。culture の対立概念として、「自然」という言葉を想定することができる。
とのこと。確かに、花それ自体は 直球ど真ん中ストレートに自然である。自然を切り取っている。だけれども、花を介したコミュニケーション、花を贈り、贈られ、花を暮らしに取り入れる事は立派な文化なのではないだろうか。
【ステレオタイプ】
あと、多様性を持つという文化的側面からみて、花はイメージが先行しすぎている感もいなめない。花はみんなのものだと思うのに。例えば、
「家に常に花が飾ってある家」 を想像してほしい。
田園調布のマダムや品川のタワマンの一室なんかを想像された方も多いのではないだろうか。(関西出身の私は田園調布がその響きから何かエデンのような地だと認識している。多分違う)
次に 「花が好きな人」 を想像してほしい。
おそらく ふわふわとした、あるいは おっとりとした方をイメージされたのではないだろうか。
両者二つとも間違ってはいない。ただそれらは全体の部分であって、総和ではないという事を強く私は言いたい。私のような人間でも花を愛している。そして色んな音楽や料理があるように、花や関する物事にも色んなスタイルがあるのではないか。ふんわり柔らかなカスミソウもあれば、凄まじい力強さをもったプロテアもあるのだ。戦車に一輪さされたバラもあれば、沿道に咲くポピーもある。
【ルーツとリスペクト】
音楽や料理、お酒なんかと同様、生産者や産地へのリスペクトも もっとあっていいと思う。とてつもなく素晴らしい音楽を聴いた時、シャザムして、ひたすらに作者のYoutubeを見てinstagramをフォローしちゃうように。
「どんな人が作ってるんだろう」「どんな気持ちで作っているんだろう」
花に対してもそういうテンションで付き合ってもいいのではないか。
そんな事を考え、同じ考えを持つ方々のお力添えもあり、昨年夏
生産者さんの写真とストーリーと 彼らが作った眩しすぎるヒマワリ達を販売する機会があった。
とても気持ちの良い二日間だったのを覚えている。
前置きがとても長くなったが、新しいKOYAも(お店の名前。詳細は前回のnoteにて)そんな風に、生産者さんへの愛と経緯と共に花を提供していきたい。(ちょうど昨年お世話になった友人の花農家がユーカリを育てているそうなのでオープンしたらお店に置きます。)
【STAYFLOWER CULTURE CLUB】
私は文化的なものが好きだ。別にインテリぶってるとかではなくて、純粋に心惹かれるからである。とりわけ、ストーリーを纏っているものに強く惹かれるように思う。何気ないものが、垂直軸で、その深さを持っているという事を、ストーリーと文化的な物達が教えてくれると思う。
日々の暮らしの中で、そこにいけば 色んなストーリーを持ったものに出会える場所を作りたい。KOYAにはそんな思いを込めています。
花だけでなく、書籍や美術、工芸なんかを少しずつ集めて紹介していけたらいいなと。
「あそこに行ったらなんか気分良くなるんだよね。しかも店員さんめっちゃ熱く語ってくる。。」と言ってもらえる場所に。(ちゃんと空気読んで話しかけます。。)
【気分いい】
最後にもう一つ。先週末の話。友人が
「入籍するから、どうしても自身で束ねた花を渡したい」
と言うので一緒に花を束ねました。(タイトル画像がその花束です)
土曜の朝7時から、忙しい合間をぬってやってきた彼。悪戦苦闘しながら、けれど、楽し気に束ねていきました。満足げな顔で、颯爽と職場へと向かう彼を見送った後、朝日に照らされたお花を一瞥した瞬間、それは美しさ以外の何物でもなかったです。
花ってまじ最高な文化だな。
おめでとう。
Sincerely Flowers
STAY FLOWER