人生を生きる活力としての怒り
思えばいつも、何かに怒っていた。
かわいがっていたペットのカナブンを男の子に戯れに殺されたのに激昂し、執拗に殴るので職員室に閉じ込められ、親を呼ばれた幼稚園時代。
曲がったことや侮辱が許せずに、手を出しては親に電話され、母親を辟易させた小学校低学年。
成長とともに、怒りの矛先は権力を振りかざして理不尽を押し付けようとする先生や先輩に向くようになった。彼らに歯向かったところでいいことはないので、誰も追従する者は無かったが、1人でも絶対に屈しないと思っていた。そんなこんなで数え