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ACLX通信2024.12月week3

今週も$ACLXに関する情報を集めてまとめていきます。

まずは1週間の値動きをまとめます。

2024.12.13時点の株価は$83.80で終えています。

前回もお伝えした通り、例年の傾向として12月のASHの期間は下落の傾向があります。今回も同じ傾向になってきていますね。

サポートラインとして勝手に位置付けている$86.61も下回ってはいますが、$86を起点に上下しているような動きにも見えるので一応はサポートラインとして機能していると推測します。

今回のASHでのさまざまなデータやコメントを確認していましたが、ポジティブデータはもはや株価の期待値としては不十分であり、より副作用のデータや死亡例とアニトセルの関連性に焦点が当たってきていると感じます。

また、各情報も治験データ→上市後の市場規模やセールスに焦点が徐々に移ってきていると感じます。

最高値はどこまで跳ねるか分かりませんが、少しずつクライマックスに向けて動き始めているような気がしています。

株価の予想についてはこちらにまとめています。

Xやさまざまな記事で取り上げられた1週間だったので、今週は盛りだくさんとなります。

S&P500とNASDAQの指数と比較してみます。

S&P500:-0.55%
ナスダック100指数(NDX):+0.89%
ACLX:-2.82%

今週は指数も強い動きではないですね。12月も後半に差し掛かってきていますね。クリスマス、年末年始と楽しみがたくさんありますように。

今週のACLX関連NEWS

今週の主なニュースは特にをまとめていきます。


注目度:★★★★☆

ArcellxのCEOのコメントです。若干、マイクがボヤッとしていますが注目しておきましょう。内容としては発表されたプレスリリースでほぼカバーで決ますが、冒頭でも説明されているこれまでのCAR-Tとの違い(Dドメインの構造面)は参考になりますね。


注目度:★★★★☆

こちらはArcellxの販売パートナーとして協力体制を敷いているKite PharmaのCindyさんのインタビューです。

Arcellxが投入されるフィールドにはどんな過去があり、今何が変わろうとしているのかを詳しく知ることができます。
Arcellxを取り巻く全体像を知りたいなら非常に学びの多い動画です。


Arcellx Announces New Positive Data for Its iMMagine-1 Study in Patients With Relapsed or Refractory Multiple Myeloma to be Presented During an Oral Presentation at the 66th ASH Annual Meeting and Exposition

注目度:★★★★★

こちらは12/9に発表されたプレスリリースです。
速報として翻訳版をまとめていますので、気になる方はこちらもご参考に。


ASH 2024 – Arcellx is happy to share in Car-T

注目度:★★★☆☆

バイオ系記者のMadeleine Armstrongさんが書いた記事です。
話題は効用についてというよりも、上市した後のポテンシャル等にも触れられており、いよいよ承認に向けた期待値がみんなの中で高まってきていると感じます。


注目度:★★★☆☆

ACLXに関するデータや知見を共有してくれるBertrandさんのX投稿です。
今回のACLXがASH2024の中で発表した追加データのスライド資料を共有してくれています。

このまま画像保存してChatGPTに放り込んで解説してもらうと資料内での注目ポイントを分析できます。
個人的にスライド1枚を入れ込んで生成した内容を転記しておくので、気になる方は同じように試してみて下さい。

Anito-cel iMMagine-1: 第2相試験デザイン
試験の流れ:
スクリーニング

対象となる患者が選定されます。
白血球アフェレーシス

患者の血液からT細胞を収集します。
Anitocabtagene Autoleucel(CAR-T細胞)製造

患者から採取したT細胞を遺伝子改変し、CAR-T細胞を作製します。
必要に応じて「ブリッジ療法(治療の間の一時的な治療)」が行われます。
リンパ除去化学療法

シクロホスファミド(300 mg/m²)およびフルダラビン(30 mg/m²)を投与し、Day -5からDay -3まで行います。
Anitocabtagene Autoleucelの投与

Day 0に改変したCAR-T細胞を患者に投与します。
反応および安全性の評価(最大24か月)

治療後、治療効果や副作用について定期的に評価されます。
長期的な安全性フォローアップ

さらに長期間にわたり安全性が観察されます。
主な参加条件(Key Eligibility Criteria)
IMiD(免疫調節薬)、PI(プロテアソーム阻害薬)、CD38標的治療を受けた経験がある。
3回以上の治療歴がある。
最後の治療に対して難治性である。
ECOG(パフォーマンスステータス)が0または1である。
測定可能な病変を有する。
標的投与量: 115×10⁶ CAR+ T細胞。
主要評価項目(Primary Endpoint)
全奏効率(ORR): 2016年のIMWG基準に基づく。
副次評価項目(Key Secondary Endpoints)
厳格な完全奏効率(sCR/CR rate): 2016年IMWG基準に基づく。
3回の治療歴に制限された患者におけるORR: 2016年IMWG基準に基づく。
この試験デザインは、CAR-T細胞療法であるAnitocabtagene Autoleucelの安全性と有効性を評価するために設計されており、治療が進行性または再発性の患者にどのように影響するかを調査します。


Arcellx won the battle of BCMA CAR-T therapies

注目度:★★★☆☆

有料記事でのArcellx解説です。今回のASH2024ではLegend Biotechに対してアニトセルを開発しているArcellxが勝利したということが書かれています。

ASH2024ではこのLegend Biotechに対してどれだけ優位なのか?という点でバトルをお互いに繰り広げていたという記述が目立ち、Xの中でもそういったやり取りが目立っていました。

バイオテクノロジー系に限らず、アメリカではビジネスは数字で語られるのでお互いバチバチに勝負する、というのを強く感じますね。

こちらは有料記事になっているようなので、気になる方はチェックしてみると良いのではないでしょうか。

今後のスケジュール

・特になし
*スケジュールがアップされたら共有します

今後について(個人の感想)

一旦はASHも終わり、IMMAGINE-3に向けて着々と進捗しています。2025年はまた追加データの発表待ちとなるため、じっくりと待つ日々になりそうです。

もちろん、投機的にまた乱高下するかもしれませんが、今回のASH2024ではほぼ明確にArcellxの治療は効果的にも既存療法と同等であり、より安全な選択肢としての地位を確立できる見込みが高まったと言えるでしょう。

他にもいくつかASH現地でプレゼンされた資料が共有されていたので、じっくりと分析を進めてみたいと思います。

来週も引き続きニュース等を土日にまとめます。
今週もお疲れ様でした。

ACLXの臨床試験と今後の株価予想はこちら↓


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