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『幻やったんかいね、、』
始
この世界の片隅に、
お花が一輪、咲いてたとさ。
ある時、蜂さんが、話しかけたと、
「ねぇ、お花さん、お花さん、
ずっとそこで、咲いとてくれる?
お花さんがおるから、
わたし、
生きとるんじゃ、ないかね、、」
お花さんは、こう答えたと。
「いのちは終わらんよ、、
いのちは、おわらんよ、、。
あんたがおるから、
いのちは、おわらんよ、、。」
蜂さんは、
また次の日、
お花さんのとこにやって来たと。
でも、
お花さんは、
もうおらんかったと。
もう、
おらんかった、と、、。
蜂さんは、泣いて、
ずっとずっと、泣いたと、。
「幻やったんかいね、、」
お花は、殺されたんよ。
死んでしまったんよ。
おったんよ。
おったんよ。
蜂さんも、
死んでしまったや、、。
それでも、
いのちは、
おわらんよ、、。
それもぜんぶ、
まぼろし
やったんかいね、、
終
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