ステドク記事 | TSMC、ヨーロッパの半導体サプライチェーンを強化するためにドイツのウェーハ工場に着工
【要点】
◎TSMCがドイツに設立するESMCウェーハ工場は、世界の自動車および産業用先端半導体サプライチェーンを強化し、関連業界の競争力向上に寄与します。
【背景】
◎TSMCは2024年8月、ボッシュ、インフィニオン、NXPと共同でドイツに欧州半導体製造会社(ESMC)を設立し、自動車および産業用先端半導体の製造に特化することを発表しました。
◎ESMCへの総投資額は100億ユーロを超え、TSMCが70%、ボッシュ、インフィニオン、NXPがそれぞれ10%を出資しています。
◎工場ではTSMCの28/22nm CMOSおよび16/12nm FinFETプロセス技術が採用され、月産能力は約4万枚の12インチウェーハを見込んでいます。
【出来事】
◎TSMCのドレスデンにあるESMCウェーハ工場で起工式が行われました。
◎ドイツのオラフ・ショルツ首相と欧州委のフォン・デア・ライエン委員長が式典に出席し、スピーチを行いました。
◎TSMCの魏哲家会長もドレスデンに到着し、共同COOの秦永沛氏、副COOの侯永清氏と張曉強氏らと共に起工式に参加しました。
【今後の展望】
◎ドレスデン工場の建設は2024年第4四半期に開始され、2027年に量産を予定しています。
◎ESMCの設立と運営は、欧州の自動車および産業用先端半導体のサプライチェーンにおける地位を強化し、TSMCのグローバルリーダーシップをさらに高めることが期待されています。
◎このプロジェクトは、台湾と欧州のハイテク分野における協力関係を一層深化させるでしょう。
【彼らの見解】
◎TSMCの魏哲家会長は、ESMCの設立は同社のグローバル拡張戦略における重要なステップであり、世界の半導体産業の発展を加速させると述べました。
◎ドイツのオラフ・ショルツ首相は、ESMCの設立がドイツおよび欧州全体のデジタル化と産業のアップグレードに大きな推進力をもたらすと強調しました。