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読書好きに年末年始に読んでほしい本6冊
今日はXで募集した、「読書好きが読書好きに年末年始に読んでほしい本」をご紹介します!
6名の方が参加してくれました。参加してくださった方々、ありがとうございました!
『三体』劉慈欣(りゅうじきん)
あらすじ
物理学者の父親を文化大革命で殺された科学者・葉文潔。彼女の絶望がすべての始まりだった。Netflix版ドラマ3月配信予定。
応募者さんのコメント
とにかくスケールがでかい!SF好きにはぜひ読んでもらいたいです。年末年始では読み終わらないかもしれません。
あかってぃのコメント
SF小説の定義は「科学的な空想に基づいたことやものを題材にした小説」らしいです。私は読んだことがないかも、と思うと同時に、「星新一さんの本もSFなのかな?」と思い調べてみたら、星さんは「SF小説の第一人者」と出てきました。自分がジャンルを意識せずに読んでいた本がSFだったとは。そうか、もしかしてドラえもんとかもSFなのか?SFってもっと難しいものだと思ってた。こんなにも身近にあったなんて。理科の実験の授業みたいなイメージだった。正直、小難しいと思い込んでた。星新一さんの作品が好きな私なら、『三体』も楽しく読めそう。「父親を殺された」というのが、ミステリー好きの私からしたら惹かれるポイントですね。『三体』シリーズは1、2の上下巻、3の上下巻、0があるようです。応募者さんが言うように、すべてを年末年始だけで読むのは難しそうですね。気になった方は、まずは1から、ぜひ読んでみてください!
『メンタル強め美女白川さん』獅子
応募者さんのコメント
主人公の白川さんが、持ち前のメンタルの強さで周りの人たちを明るく・笑顔にしていくコミックエッセイ。6巻あるけど、楽しく最後まで読めた!涙して、共感しまくる作品。人生うまくいかないな、という人や少し明るい気持ちになりたいという人に読んでほしい!
あかってぃのコメント
私も少しだけ読んだことがあるのですが、「自分の心に響いた言葉をカードに書いて、そのカードに香水を吹きかけて、可愛い箱に保存する」という白川さん流ライフハックが印象に残りました。自分が毎日を楽しく生きるためにさまざまな工夫をする白川さんが、参考になる人も多いはずです。読書垢の方の中にも、本を読んでいて好きだと感じた言葉をノートに書き留めている方を見かけたことがあります。そういった言葉をたまに見返すのは、とても心が潤いそうですね。心に響いた言葉は紙に書き出すと、ただ頭で暗記しようとするよりも覚えやすくなります。小説や映画を見ていて何かの言葉にぐっと来た方は、ぜひ手元の手帳やノートに書き留めてみてくださいね。ポジティブな白川さんのライフハックや言葉、考え方は疲れている現代人の心を癒やしてくれること間違いなしです。強く生きたい方はぜひチェックしてみてください!
『三千円の使いかた』原田ひ香
あらすじ
就職して理想の一人暮らしを始めた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどうためて、どう使うのか?知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!
応募者さんのコメント
年末年始はお金の出入りが多くなるので、年の初めに改めてお金の使い方を考えるにはとても良いお話かなと思います。
あかってぃのコメント
私が本作を読んだのは2年前なので詳しい内容はおぼろげなのですが、それぞれ家族構成や住んでいる地域、好きなことや目標などが異なる御厨家の女性たちが、自分の人生を良くするためにどうお金をためて、どう使うのかを考える話でした。小説として面白いだけでなく、読者が貯金をするうえでも役立つ情報が含まれています。読後は、自分のこれからの人生について前向きに考えたくなる一冊です。応募者さんの、「年の初めにお金の使い方を考えよう」という発想も素敵ですね。私も年始は目標を立てたり、やりたいことリストを作ったりするのが好きなので、2025年の初めはお金の使い方についても考えてみようと思いました!
『蒼穹の昴』浅田次郎
あらすじ
汝は必ずや、あまねく天下の財宝を集中に収むるであろうーー中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシウ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた2人を待ち受ける宿命の覇道。万人の魂を打つベストセラー大作!
応募者さんのコメント
生まれのせいにせずに自分の運命を切り開いていく主人公たちには勇気をもらえた
あかってぃのコメント
私は浅田次郎先生の作品はまだ読んだことがないのですが、先生の執筆ジャンルを調べてみると「アウトローの世界に生きる人々の姿を生き生きと表現したピカレスク・ロマンや、日本、中国の近現代史を題材にした歴史小説、人情もの、ミステリー、コメディー、エッセーなど幅広いジャンルの作品を発表し、人気を集めている」ことがわかりました。私がミステリーにハマったきっかけは赤川次郎先生なのですが、書店やブックオフの棚に行くと、赤川作品の横にはいつも浅田作品が刺さっていたので、気になっていました。これを機に読んでみようと思います。『蒼穹の昴』は中国の清朝が舞台の、主人公の成長物語のようですね。これを読んだあとは、浅田先生のミステリーも読んでみたいです。
『カーテンコール!』加納朋子
あらすじ
閉校が決まった私立萌木女学園。単位不足の生徒たちをなんとか卒業させるべく、半年間の特別補講合宿が始まった。集まったのは、コミュ障、寝坊魔、腐女子、食いしん坊…と個性豊かな”落ちこぼれ”たち。寝食を共にする寮生活の中で、彼女たちが抱えていたコンプレックスや、学業不振に陥った意外な原因が明らかになっていく。生きるのに不器用な女の子たちの成長に励まされる青春連作短編集。
応募者さんのコメント
1年の終わり、そして新しい年の幕開けにピッタリな本です。読み終えたら涙とともに元気が湧いてきます。
あかってぃのコメント
私自身、高校時代に不登校になってしまいましたし、元コミュ障、現役腐女子なので、もしかすると共感する部分が多い作品かも。女の子たちがどんなコンプレックスを抱えているのか気になる。私は人の人生に興味がある方で、何に興味を持って、どんな理由で今の仕事について、どんな趣味をしながら、どんな対人関係を築いたのか、みたいなのを知りたいと思ってしまいます。だからこそ、小説が好きなのかも。読書家な人の中には、自分では歩まなかったであろう他の人の人生を追体験するのが好きな人も多そうだなと思いました。私は普段からミステリーを中心に読書をしていて、これからもミステリーの比重は多めになりそうですが、誰かの人生を描いた作品も読みたくなってきました。このアンケートを取ってよかったな。この記事を読んでくれた人の参考になればいいなと思って書いていますが、何より私が得した気分です。
『地雷グリコ』青崎有吾
あらすじ
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとはーーミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
応募者さんのコメント
①タイムリー感重視②内容が重くないエンタメ作品のため、軽やかに新年の幕開けを迎えられる③細かいところは読み飛ばしてもよし、新年の時間があるときにじっくり考えるのもよし
あかってぃのコメント
来ました、話題作。読書垢界隈で今とても話題になっている作品です。応募者さんのコメントを見ると、軽やかに読みたい人も、じっくり考えたい人も、両方とも楽しめるようですね。私は未読の作品なので予想になりますが、頭脳戦ということは、イカゲームやトモダチゲームが好きな人に向いていそうな作品ですね。つまり、私にも向いているということだ…!私はおそらく『地雷グリコ』はじっくり考えたいタイプだと思うので、ゆっくり時間が取れるときに読みたいな。これは勝手な妄想ですが、いつか読書垢の人たちと脱出ゲームやマダミス、ボードゲームをしてみたいな。みんな賢そうだからすごく盛り上がりそう。私はマダミスもボードゲームもそこそこ弱いので、先導するというよりは一緒に楽しむことができそうです。興味ある方、ぜひご一報ください。
最後に
アンケートに協力してくださった方々に改めて感謝いたします。ありがとうございました。この記事を読んでくださったあなたも、ありがとうございます。あなたが年末年始に読書を満喫できることを祈っています。2025年も良い一年になりますように。みなさま、良いお年を!
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