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初のamazonkindle出版「星景写真ガイドブック」が発売1か月で5万円販売した経過と結果の報告
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2025年1月5日にamazonkindle出版で「星景写真ガイドブック」を発売しました。きっかけとなったのは、2023年1月からストアカで始めた「星景写真講座」です。
この講座のために資料を作成し、講座を行うたびに内容を10回以上修正してきましたが、次第にその資料を基にした本が作れないかと考えるようになりました。
調べてみると、amazonkindle出版ならばWordやPowerPointで電子書籍が作れることが分かったため、PowerPointの縦型形式で資料作りを開始しました。
ストアカで作ったPowerPoint資料をベースにすれば簡単に進められるかな?と思っていたのですが、縦型形式に変えると文も写真も大きくずれてしまうので1個1個修正が必要になり、けっこう手間がかかりました。
しかしこの作業が単なる資料の再利用ではなくて「本として見られるように意識する」ということにつながり、全ページの見直しにつながったのでかえって良かったと思います。
9月頃には大まかな形が完成しましたが、どうしても納得できず、その後も毎週のように修正を重ねました。ちなみに、12月31日まではタイトルを『星景写真の写し方』としていました。しかし全体を読み直してみると、「写し方」以外にも多くの内容が含まれていることに気づき、『星景写真ガイドブック』へ急遽変更しました。
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最初50ページほどだった内容も最終的には95ページに増え、ラストは年末休みの3日間で集中して仕上げ、1月1日にアップロードしました。審査期間を経て1月5日から販売が開始しました。
さて、いくらで販売するのか?プライシングは重要です。
ここでamazonkindle出版での印税についてご説明したいと思います。
出版社から出版する紙の本の場合はだいたい小売価格の10%程度が印税となりますが、amazonkindle出版では70%となります。ただし販売価格を250円~1,250円(税込)に設定する必要があり、この価格帯で設定しない場合は自動的に35%の印税率が適用されます。また、Amazon独占販売契約であるKDPセレクトに登録する必要があります。これにより、Kindle Unlimitedなどの読み放題サービスにも対応しますのでこれも必須と考えます。
最終的には770円(税込)で販売して、発売記念として1月19日(日)までは半額の385円(税込)という設定にしました。
初回は0円で販売してレビューをもらい、その後有料にするという手法もあるようですが、今回は専門書なのでその必要は無いと判断しました。後から売れ行きをお知らせしますが、初回半額の効果は大きかったと感じました。
amazonkindle出版の技術的な方法はここには書きませんが以下のkindle本を購入してそれをもとに進めました。
「初心者でもできる!Kindle出版!超かんたん!パワポで出版する方法〜ワードより簡単!」
1月5日に販売が開始になるとX,Instagram、Facebook、mixi2で告知を始めました。拡散するということではXに一番期待しました。以下がXでの告知文です。
「Amazonにて『星景写真ガイドブック』を電子出版しました。星景写真に関する総合的な内容をわかりやすくまとめています。定価770円のところ、発売記念として1月19日(日)22時までの期間限定で半額の385円(税込)です。 この機会にぜひお買い求めください!」
これに対するインプレッションは以下になります。それほど影響力にあるSNSではありませんが、そこそこ反応はあったと感じます。
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それではどんな売れ行きだったのかご紹介したいと思います。
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このグラフは1月、2月の販売数、Kindle Unlimited既読数です。1/5日、6日の売り上げが多くを占めています。発表直後のインパクトが非常に大事だということがわかります。SNSでの告知の効果がわかります。
上のグラフの販売数はわかりやすいと思いますが、下の「既存ページ数」とについて説明が必要ですね。
これがamazonkindle出版ならではの最大の特徴だと感じています。
amazonにはKindle Unlimitedという読み放題サービスがあります。
このサービスに加盟されている方がこの電子書籍を読むと1ページあたり約0.5円(幅があります)が著者に入る仕組みです。発売後に時間が経つと販売数はぐっと落ちていますが、既存ページ数は一定の数字を維持していますね。
以下が売上金額です。
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売り上げでは半額セールを解除すると大きく落ち込んだことがわかります。
既読KENPCが無かったら初月以外はあまり期待できそうもありませんが、読み放題サービスの既読数が2月に入っても一定数あるので売り上げに寄与しています。
1月にオールスターボーナスとあるのは読者を楽しませる Kindle 本を表彰する月ごとのボーナスとのこと。こんな制度があるとは知りませんでした。
数字についてはamazonkindleのマイページにリアルタイムで販売状況が表示されるのでそれを見るのが楽しみです。
私は長年、星景写真を撮ってきたため、その経験を活かして本を出版しました。しかし、人それぞれ得意な分野や趣味があるので、本のネタは必ず見つかるはずです。実は、私自身も星以外のテーマでの出版を考えています。
Kindle出版を経験したことで、多くの人に勧めていますが、「本を書くなんて無理」と感じる方がほとんどです。しかし、今は初期費用ゼロで本を作れる時代になりました。これは本当にすごいことだと思いませんか?
この記事を読んで、一人でも多くの方がAmazon Kindle出版に挑戦してくれたら嬉しいです。