真冬が来る前に筑波山ヒルクライム
不動峠へ
初冬の筑波山へポンコツの脚にムチを入れて、ロードバイクでヒルクライムに汗を流しました。
関東平野の単独峰・筑波山には不動峠という関東の自転車乗りなら知らない人はいない坂バカ(ヒルクライマーに対する最上級の敬称)が集まる聖地があります。
【峠道スペック】
距離:3.8km
獲得標高:270m
平均勾配:7.1%
最大勾配:13%
不動峠にはヤビツ峠や足柄峠のような華やかさはなく、数値的には距離にして4kmも満たない薄暗い日陰が続く狭い峠道で、山中は高度感を感じるような視界が開ける場所は一切ありません。ただ目の前に坂があるだけ..
しかし景観の魅力に欠ける不動峠は一度でも訪れると、サイクリストやランナーのハートを惹きつける独特の雰囲気があります。
あまりにキツそうに映るのか、峠から降りて来られる方々からスライド時に必ず暖かい声を掛けられることも私が不動峠を愛する理由です。
ジブリの世界からサツキとメイを乗せた猫バスがドリフトしながら、山を駆け下りて来そうな勾配13%の左カーブを登り詰めた地点が不動峠。
ここから風返峠までは稜線を爽快に駆け抜ける表筑波スカイラインに入ります。交通事故多発でオートバイは通行禁止で自転車はOKというワンダーランドです。
風返峠からラストスパート。ループ橋で高度を稼ぎ、ロープウェイ乗り場があるつつじヶ丘が自転車で行ける最高到達地点となります。
水分補給を摂ってダウンヒル開始、風返峠まで引き返して右折、筑波山神社方面へ。クルマを停めたケーブルカーの宮脇駅近くの駐車場まで一気に急降下。
これが私の一周25kmの月例ルーティンルートです。
沼田屋さんへ
帰路は筑波山の麓にお店がある創業百年の老舗和菓子店・沼田屋さんの「カリントウ饅頭」は外せません。
サクサクの食感は登山客やサイクリストの口コミで広がり、今やコンビニスイーツのお手本になっています。
店頭での出来立ての美味しさは格別ですが、自宅に持ち帰ってもオーブントースターで焼いて粗熱を取るとその深い食感が甦ります。
新型ウィルスの感染拡大が早く収まり、中止に追い込まれた「ツールドつくば」や「筑波山トレイル」が抱える様々な開催への障害を乗り越えて、再び大会が復活されることを心からお祈りいたします。
END