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SONY α6400の内蔵フラッシュが生み出す驚きの効果!
SONY α6400は、エントリークラスのミラーレスカメラでありながら、多彩な機能を搭載した人気モデルです。その中でも特に注目したいのが、最近のカメラでは珍しい「内蔵フラッシュ」を備えている点です。
最新のZV-E10M2やα6700・α6600などにもこの機能はなく現行機ではα6400のみの機能になっています。
この記事では、内蔵フラッシュがどのような効果をもたらすのか、そしてα6400ならではの特徴について詳しく解説します。
1. 内蔵フラッシュの基本的な役割
内蔵フラッシュは、カメラボディに内蔵された小型のフラッシュライトです。撮影時に追加のライティングが必要なシーンで便利に使えます。以下のような場面で活躍します:
暗い場所での明るさの補填
日中の逆光環境で被写体を明るく見せる
被写体の目にキャッチライト(目の輝き)を入れる
特に、内蔵フラッシュは手軽に使えるため、初心者の方や撮影環境に応じてすぐにライティングを調整したい場合に非常に便利です。
外付けのフラッシュは初心者には少し敷居が高く、手軽に扱えなかったり持ち運びの面倒さやバッテリー忘れなど、ふと使いたいときに手元になかったりするのでカメラに内蔵されてるフラッシュは初心者にとってとても気軽で簡単に扱えるものになっています。
2. α6400の内蔵フラッシュの特徴
SONY α6400は、次のような点で内蔵フラッシュを活用することができます:
小型で持ち運びに便利
外付けフラッシュを持ち歩かなくても、必要なときにすぐ使える内蔵型。軽量かつコンパクトなα6400にぴったりの設計です。
室内などちょっと暗かったなって時にとっさに使える手軽さが内蔵フラッシュの利点でもある。
シンプルな操作性
カメラ上部のフラッシュボタンを押すだけでフラッシュがポップアップします。P-TTL(Pre-Flash Through-The-Lens ※後半に記載)調光機能を搭載(自動で被写体に当たる光量を調節してくれる機能)しており、初心者でも直感的に使える設計になっています。
クリエイティブなフラッシュ効果
α6400では、フラッシュの発光量を調整することができ、自然なライティング効果を実現可能です。また、被写体にハイライトを加えたい場合や、影を軽減したい場合に非常に役立ちます。
3. α6400の他の魅力
内蔵フラッシュに加え、α6400は次のような特徴も持っています:
高性能なオートフォーカス:リアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングで、動く被写体でもピントが合いやすい。
4K動画対応:動画クリエイターにも最適な高解像度撮影が可能。
チルト式モニター:自撮りやローアングル撮影も簡単に。
4. 内蔵フラッシュを活用した撮影テクニック
ポートレート撮影
逆光シーンで内蔵フラッシュを使用すると、被写体の顔に自然な明るさを加えられます。これにより、背景を活かした印象的な写真が撮影可能です。
スナップ撮影
暗い室内や夜景の中で、被写体に光を当てることでクリアな写真を得られます。また、フラッシュを使うことで手ブレを抑える効果も期待できます。
5. 暗所撮影の課題と内蔵フラッシュの効果
暗所撮影では、以下の課題がよく発生します:
手ブレ:シャッタースピードを遅く設定しすぎると、写真がブレる可能性が高くなる。
ノイズ:暗い環境でISO感度を上げると、ノイズが増えて画質が低下する。
ピント合わせ:被写体が暗いとカメラのオートフォーカス性能が低下しやすい。
内蔵フラッシュを使用することで、これらの課題に対処できます。フラッシュの光が被写体を照らし、十分な明るさを得ることで、適切なカメラ設定が可能になります。
6. カメラ設定への具体的な恩恵
シャッタースピードを速く設定できる
暗所では、光が不足しているためシャッタースピードを遅くしなければなりませんが、内蔵フラッシュを使用すれば、被写体に十分な光を供給できます。その結果、シャッタースピードを速く設定しても明るい写真が撮れ、手ブレや動体ブレを防ぐことが可能です。
手ブレにおいてはカメラの固定や手ぶれ補正機能などで抑制することができますが、動体ブレに関しては①被写体が動かない②シャッタースピードを速くする③フラッシュを使うの三択になります。
例:
フラッシュなし → シャッタースピード 1/15秒
フラッシュあり → シャッタースピード 1/60秒
![](https://assets.st-note.com/img/1734225747-UakucjF9H4VNAzbXMehmo15p.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734225767-eyQEN05IcW612K3zomd7fStk.jpg?width=1200)
ISO感度を低く抑えられる
ISO感度が高すぎると写真にノイズが入りやすくなりますが、内蔵フラッシュを使うと低いISO感度でも適切な明るさが得られます。これにより、よりクリアで高画質な写真を撮影できます。
例:
フラッシュなし → ISO 3200
フラッシュあり → ISO 800
絞り値を自由に選べる
暗所では絞りを開放(F値を小さく)する必要がありますが、フラッシュを使用すると絞り値を調整する余裕が生まれます。これにより、背景をぼかしたい場合や、被写界深度を深くして全体をシャープにしたい場合など、撮影意図に合わせた設定が可能になります。
7. 撮影シーン別の活用例
室内パーティーやイベント撮影
内蔵フラッシュを使えば、暗い室内でも人物を明るく撮影可能です。これにより、手ブレやノイズを抑えつつ、自然な笑顔や動きをキャッチできます。
夜景での人物撮影
背景の夜景を活かしつつ、内蔵フラッシュで被写体(人物)を明るく撮影することで、バランスの取れた写真が撮れます。
スナップ写真
暗い街並みやカフェなどでのスナップ撮影では、内蔵フラッシュが手軽に補助光となり、シャープな写真を撮影できます。
8. 内蔵フラッシュ使用時のポイント
光量調整を活用する:明るさを調整して、自然なライティングを心掛けましょう。
ディフューザーを使う:光を柔らかくするための簡易的なフィルターを使うと、より自然な仕上がりになります。
周囲の光とのバランスを考える:フラッシュ光だけでなく、環境光を活かす設定(スローシンクロなど)も試してみましょう。
内蔵フラッシュは、暗所撮影での課題を解決し、カメラ設定の自由度を大きく広げる強力なツールです。特に初心者や気軽に写真を楽しみたい方にとっては、外付けフラッシュなしで幅広いシーンに対応できる点が魅力です。
SONY α6400などの内蔵フラッシュ付きカメラをお持ちなら、ぜひその機能を活用して、暗所でもブレやノイズの少ない素敵な写真を撮影してみてください!
9.P-TTL調光の基本的な仕組み
1. 事前発光(プリフラッシュ)
シャッターを切る直前に微弱なフラッシュを発光します。この事前発光によって被写体からの反射光を測定します。
2. 測光と計算
内蔵の測光センサーが、プリフラッシュの反射光をTTL(Through-The-Lens:レンズを通して)測定します。このデータを元に、最適なフラッシュの発光量を計算します。
3. メイン発光
計算結果に基づいて、メインフラッシュが適切な明るさで発光し、適切な露出が得られるようにします。
10.P-TTL調光の特徴
自動露出調整
P-TTLは周囲の光量や被写体との距離を考慮して、自動的にフラッシュの出力を調整するため、初心者でも使いやすいです。
高精度な露出
フラッシュの光量が被写体に応じて適切に制御されるため、白飛びや黒つぶれを防ぎ、自然な仕上がりを実現します。
連携機能
α6400では、対応する外部フラッシュ(例:HVL-F45RMやHVL-F60RM)を使用することで、より高度なP-TTL調光が可能です。
マニュアル調光との切り替え
必要に応じてP-TTLからマニュアル調光に切り替え、フラッシュの光量を手動で設定することもできます。
11.設定方法と使い方
1. フラッシュの装着
内蔵フラッシュまたはP-TTL対応の外部フラッシュをカメラに装着します。
2. フラッシュモードの選択
カメラのメニューから「フラッシュモード」を選択します。
- 自動(Auto):自動的にフラッシュが必要な場合に発光。
- 強制発光:常にフラッシュを発光。
- スローシンクロ:背景を明るく写すための調光。
- 後幕シンクロ:動きのある被写体の軌跡を活かした撮影。
3. 露出補正(フラッシュ補正)
必要に応じて、フラッシュの補正値を設定し、明るさを微調整します。
4. 試し撮影
一度撮影して結果を確認し、必要に応じてフラッシュ補正値やモードを調整します。
12.P-TTL調光の注意点
反射率の高い被写体
白い被写体やガラスなどは、プリフラッシュの反射を過剰に受け取る場合があります。この場合、露出補正で調整する必要があります。
連写撮影での制約
連続撮影時には、フラッシュの充電速度によってP-TTL調光が追いつかない場合があります。
非対応フラッシュ使用時
非P-TTL対応フラッシュでは、この機能を利用できません。適切なフラッシュを選択してください。
SONY α6400のP-TTL調光機能を活用することで、様々な撮影シーンで高品質なフラッシュ撮影が可能になります。必要に応じて具体的なシーンに合わせた設定もお手伝いします!
まとめ
SONY α6400の内蔵フラッシュは、コンパクトながら多彩な効果を発揮します。この機能を活用すれば、初心者から中級者まで、幅広いシーンで撮影の幅を広げることが可能です。
日常的な撮影やクリエイティブな作品づくりに、α6400を使って新しい可能性を追求してみましょう!
またα6400ではスローシンクロが使えるので使い方やどんな写真が撮れるのかをYouTubeで配信していますのでそちらも参考にしてもらえたら嬉しいです。
スローシンクロを使った写真の表現
例
![](https://assets.st-note.com/img/1734226194-8UN79HmoRbn1pavOZGzkLC3I.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734226216-jm5a2wQrVixDIcu7NWAv3gEp.jpg?width=1200)