SDカードの選び方
カメラ初心者に向けて、SDカードの選び方を解説します。特に「UHS-Ⅰ」と「UHS-Ⅱ」という規格に焦点を当て、どちらを選ぶべきか、どういった点に注意するべきかを説明します。
1. SDカードの基礎知識
まず、SDカードはカメラやスマホ、パソコンなどでデータを保存するための小型メディアです。写真や動画を保存するために、容量(GB数)や速度が重要になります。特にカメラを使うときには、どのSDカードを選ぶかが撮影の快適さに大きく影響します。
2. UHS-ⅠとUHS-Ⅱとは?
SDカードには「UHS(Ultra High Speed)」という規格があり、これはデータの読み書き速度を指します。現在、主にUHS-ⅠとUHS-Ⅱという2つの規格が一般的です。カメラで使用するにはカメラ側対応していることが必要です。
- UHS-Ⅰ:最大で104MB/秒の転送速度が出ます。これは、一般的な写真撮影やフルHD・4K動画の撮影には十分な速度です。
例:4K30pまで
- UHS-Ⅱ:最大で312MB/秒という高速なデータ転送が可能です。連続撮影(バースト撮影)やフレームレートの多い4K動画の撮影など、よりデータ量が多いシーンで効果を発揮します。
例:4K120pまで
3. どちらを選ぶべきか?
用途に応じて選ぶのがポイント!
- 写真撮影がメインの場合:風景やポートレートなど、1枚1枚の写真を撮る場合はUHS-1で十分です。特に初心者のうちは、あまり高価なカードを必要としません。フルHDや4K動画撮影も問題なくこなせます。
- 動画撮影や連続撮影が多い場合:4K動画を撮影したり、高速で連続して写真を撮る場合はUHS-Ⅱのカードが適しています。
動画や連写においてUHS-Ⅱ以上のものでないと機能が制限される場合もあります。撮影後にパソコンへデータを移す際にも時間を節約できますが、カメラがUHS-Ⅱに対応していないとその速度を十分に活かせませんので、カメラの対応を確認しましょう。
4. UHSクラスとビデオスピードクラスの違いも覚えておこう
SDカードにはさらに、「スピードクラス」という表示もあります。UHS-ⅠやUHS-Ⅱだけでなく、U1やU3といった表記やV30、V60、V90なども見かけます。これらは主にビデオの書き込み速度を示しています。
- U1は最低書き込み速度が10MB/秒。
- U3は最低書き込み速度が30MB/秒。
- V30はビデオ向けに30MB/秒の書き込み速度を保証しています。
- V90はビデオ向けに90MB/秒の書き込み速度を保証しています。
※4K動画を撮影する場合は、V30以上が推奨されます。
5. 容量の選び方
容量は、写真や動画をどれだけ撮影するかによって異なります。
- 32GB:写真撮影がメインで、軽い使い方ならこれでもOK。ただし、動画を撮るには少し物足りないかもしれません。また、動画が撮影時間でファイルが分かれる場合があります。
-64GB~128GB:フルHD・4K動画やたくさんの写真を撮影する場合におすすめ。初心者には64GB程度がバランス良い選択です。 オススメ
- 256GB以上:長時間の4K動画を撮る場合や、たくさんの連続撮影を行う場合に適しています。
6. 値段とのバランス
SDカードは容量や速度が上がるほど高価になりますが、初心者がいきなり高級なSDカードを買う必要はありません。カメラでの撮影スタイルや用途に合わせて、コストパフォーマンスを重視して必要になったら高性能なものを選ぶとよいでしょう。
- 初心者おすすめ:64GBのUHS-Ⅰカード(V30対応)あたりが使い勝手が良く、価格も手頃です。
- 中上級者向け:連続撮影や4K動画が必要なら、UHS-Ⅱ V90のカードを選びますが、少し高額です。
※カメラがUHS-Ⅱ に対応してる場合は性能を活かすためにUHS-Ⅱ V90をおすすめします。
まとめ
- UHS-1は初心者におすすめ。一般的な写真撮影やフルHD・4K30p動画ならこれで十分です。
- UHS-Ⅱは連続撮影や4K120p動画など、より高度な撮影をしたい場合に選ぶべき。
- 容量は用途に応じて選びましょう。初心者は64GB前後のカードがバランス良いです。
- スピードクラスも確認して、特に動画撮影の場合はU3やV30以上のカードを選びましょう。
これで、あなたにぴったりのSDカードが見つかるはずです!