Nikon Z6Ⅲの10のおすすめポイント
NikonのZ6Ⅲは、数多くの機能を備えたフルサイズミラーレスカメラで、プロフェッショナルやハイアマチュアのフォトグラファーにとって、強力なツールです。今回は、Z6Ⅲのおすすめポイントを10の観点からご紹介します。
① NX StudioとLightroomとの連携
Z6Ⅲの写真データはNikonの公式無料ソフト「NX Studio」を使用して、RAWデータの現像が可能です。NX Studioは、Nikonの色味や画質の特徴を活かして編集できるのが強みで、Lightroomとの連携にも優れています。イメージングレシピの機能を使って撮影した場合でもNX Studioはもちろん、Lightroomで現像する際にも内容が引き継がれるため、イメージングレシピで撮影した色を残したまま細かい明るさや色の調整などがLightroomでも可能になっています。
② イメージングクラウド
Nikonのイメージングクラウドサービスを活用すれば、写真や動画をクラウド上に保存して、他のデバイスと簡単に共有できます。(例えばLightroomなど)
またWi-Fiに繋ぐことで自動でデータをクラウドにアップロードしてくれたり、出先でのバックアップや、他デバイスでの編集作業をスムーズに行いたい方にとって、イメージングクラウドの利用はメモリーカードを抜き差ししなくていい大きなメリットです。
③ 約2450万画素の解像度
Z6Ⅲは約2450万画素という解像度を誇り、十分な画質を提供します。この画素数は、普段の撮影から商業利用まで幅広く対応可能で、ファイルサイズも比較的軽いため、編集や保存の面でも扱いやすいです。
特にニコンの高効率RAWは高画質を保ったままデータを軽くすることができるのでよりファイルサイズを小さく扱いやすいものにしてくれます。
ただ、撮影スタイルによっては画素数が少ないと感じる場面もあるので何を撮りたいか?など自分に必要な画素数を把握するのも大事なことだと思います。
④ 電子シャッターとメカシャッターの両立
Z6Ⅲは電子シャッターとメカシャッターの両方を搭載し、状況に応じて使い分けが可能です。通常電子シャッターは、センサー全体を同時に記録するのではなく、行ごとに読み取ります。そのため、速い動きがある場面で被写体が歪んでしまうことがあります。例えば、走っている人や、動いている車などを撮影すると、被写体が斜めに伸びたように映ることがあります。
しかしZ6Ⅲでは部分積層型のセンサーを採用しているため他のカメラと比べて歪みが少なく電子シャッターでは静かな撮影ができるため、室内撮影や舞台撮影にも適しています。また、高速連写時にシャッター音が気にならないのもポイントです。
また同時にメカシャッターも備えているため電子シャッターが不得意な部分を補うことができるのでシーンによって使い分けが可能な機種になっています。
ちなみにニコンの機種でZ9やZ8は積層型ですが電子シャッターのみ他のカメラは電子シャッター&メカシャッターですが読み出し速度が遅いため歪みが生じやすくなっています。
今のところZ6Ⅲのみが部分積層型(世界初)で歪みが少ない電子シャッター&メカシャッターが使える唯一のカメラになっています。
⑤ RAW動画の対応
動画撮影ではRAW動画の内部収録に対応しており、編集において大きな自由度を持っています。RAW形式での撮影は、色調補正や露出の調整が細かく行えるため、撮影後の編集の自由度を大幅に広げ、より高品質な映像を作り上げるための非常に強力なツールです。商業的な映画や高品質な映像制作においては特に重要ですが、記録サイズが大きくなるため、保存や取り扱いまた撮影する際の露出などには注意が必要です。ポストプロダクションでの仕上がりにこだわりたい方におすすめです。
⑥ 4K120pやFullHD240pのハイフレームレート
Z6Ⅲは4K解像度で120fps、FullHD解像度で最大240fpsのハイフレームレート撮影が可能です。4Kで最大5倍FullHDで最大10倍のスローモーション撮影を行いたい場合に、この機能は非常に便利です。スポーツやアクションシーンの撮影で、滑らかで美しい映像が期待できます。
⑦ 高解像度ファインダー
4000cd/m2対応、576万ドット、DCI-P3相当の広い色域をカバーするEVFファインダーの解像度が高く、Z6IIIのEVFは、Z6IIの約4倍、Z9をもしのぐ4000cd/m2の明るさを実現しており、太陽がまぶしい砂浜や雪原など、周囲が極めて明るい環境でも視認性が良いため、撮影時の構図決めやピント合わせがしやすいのが特徴です。特にミラーレスカメラを初めて使う方にとって、ファインダーの品質は重要な要素の一つです。
⑧ ボディ内手ぶれ補正
Z6IIIの手ブレ補正機構(VR)は、Z9、Z8を超える8.0段の補正効果で、低照度下や望遠撮影などでも安定した撮影が可能です。一般的な手ブレ補正は、画面の中央近くでブレを補正するため、特に広角レンズ使用時に周辺部のブレが目立ちやすいことがありました。Z6ⅢのフォーカスポイントVRは、フォーカスを合わせた部分のブレを軽減するので、被写体が画面の端に近い場合でもシャープに捉えます。主要被写体が画面内のどの位置にいても、鮮明に描写できます。手持ち撮影が多い方や、三脚を使わずに撮影したいシーンでも安心して利用できるのは、大きな利点です。
⑨ 暗所性能
静止画は最高ISO 64000、動画は最高ISO 51200の常用撮像感度とISO感度の幅が広く、暗所でもノイズを抑えたクリアな画像を実現できます。夜景撮影や室内の低照度環境での撮影でも、しっかりとディテールを捉えた写真が撮れるため、暗所での撮影が多い方には特におすすめです。
※ただRAW動画の場合は暗所にてノイズが発生しやすいため(内部処理されない)ソフトでの後処理が大変になる場合があります。
⑩ フレキシブルカラーピクチャーコントロール
フレキシブルカラーピクチャーコントロール機能を活用することで、NX Studioで写真や動画の色合いやトーンを自在に調整可能です。また撮影時に自分好みの色味を反映できるため、ポストプロダクションでの色調補正の負担も軽減されます。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールでより自分の世界観の色味で撮って出しの写真を撮ることが可能になっています。
上記はZ6Ⅲでの私なりのおすすめ機能10選でご紹介してます。
これ以外にもEXPEED7の採用によりAFなどの基本性能の向上など多岐に渡り性能アップしています。
Z6Ⅲは、プロフェッショナルな機能が豊富に搭載されているだけでなく、操作性も良く、初心者から上級者まで幅広く対応できるカメラです。ぜひ、自分の撮影スタイルに合わせた設定や機能を活用し、美しい写真と動画を楽しんでください。