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カメラの手ぶれ補正は必要か?それとも不要か?

カメラやレンズを選ぶ際、多くの人が気にするポイントの一つが「手ぶれ補正」です。特に初心者の方にとっては、「手ぶれ補正があるカメラを選ぶべきかどうか」という疑問が生じることが多いでしょう。本記事では、手ぶれ補正のメリットや必要性、そしてどのような場合に手ぶれ補正が重要になるのかを詳しく解説します。


 手ぶれ補正とは?  

手ぶれ補正とは、撮影時に生じるカメラやレンズの微細な振動を抑える機能です。これにより、撮影者がわずかに動いてしまった場合でも、ブレの少ないクリアな写真を撮影できるようになります。主に以下の2種類があります。


1. ボディ内手ぶれ補正(In-Body Image Stabilization, IBIS)

 カメラ本体に内蔵されている手ぶれ補正機能。どのレンズを装着しても効果を発揮します。


2.レンズ内手ぶれ補正(Optical Image Stabilization, OIS) 

 レンズ側に搭載されている手ぶれ補正機能。一部の高性能レンズに採用されています。

これらの手ぶれ補正機能は、基本的に写真だけでなく動画撮影時にも役立ちます。


手ぶれ補正が必要なケース  

手ぶれ補正が特に有効な場面をいくつか挙げてみましょう。


1. 低速シャッターを使用する場合  

 暗所での撮影やスローシャッターを活用した撮影(例:夜景や水流の表現)では、シャッタースピードが遅くなり、手ぶれが発生しやすくなります。このような場面で手ぶれ補正は非常に効果的です。


2. 望遠レンズを使用する場合

 焦点距離が長くなるほど、わずかな振動でも画像に大きな影響を与えます。特にスポーツや野生動物の撮影では、望遠レンズでの手ぶれ補正が重要です。


3. 動画撮影

 動画撮影では手ぶれが目立ちやすく、視聴者に不快感を与える可能性があります。手ぶれ補正機能を持つカメラやレンズを使用することで、滑らかな映像を撮影できます。


手ぶれ補正が不要な場合  

一方で、必ずしも手ぶれ補正が必要ではない状況もあります。


1. 三脚を使用する場合

 三脚を使用する場合、カメラは安定しているため手ぶれ補正の効果はほとんど必要ありません。むしろ、三脚使用時に手ぶれ補正をオンにしていると、システムが誤作動して画像がぼやけることもあります。


2. 高速シャッターを使用する場合

 明るい環境やスポーツ撮影では高速シャッターを使用することが多いため、手ぶれの影響は最小限になります。この場合、手ぶれ補正はほとんど必要ありません。


3. 軽量カメラを使う場合

 近年の軽量ミラーレスカメラや小型レンズは取り回しがしやすいため、手ぶれのリスクが低い場合もあります。


手ぶれ補正のメリットとデメリット  

手ぶれ補正を搭載したカメラやレンズには、利点だけでなく考慮すべき点もあります。

メリット  

- 暗所や望遠での撮影が容易  

- 動画撮影時に安定した映像を実現  

- 初心者でも手ぶれを気にせず撮影が楽しめる  


デメリット  

- 機材の価格が高くなる傾向  

- 手ぶれ補正搭載のレンズは重くなる場合がある  

- 三脚使用時に手ぶれ補正が干渉する可能性  


結論:手ぶれ補正は「必要かどうか」ではなく「用途次第」

 

手ぶれ補正が必要かどうかは、あなたの撮影スタイルや用途によります。もしあなたが以下に該当するなら、手ぶれ補正機能が役立つでしょう。


- 暗所や夜景を頻繁に撮影する  

- 望遠レンズを使う場面が多い  

- 動画撮影を重視している  


一方で、三脚を多用する人や、明るい環境での撮影がメインであれば、手ぶれ補正がなくても問題ありません。その分コストを他の機能やレンズに割り当てるのも良い選択です。

カメラ選びの際には、自分がどのような写真や動画を撮りたいのかを明確にし、それに合った機能を選びましょう。手ぶれ補正の有無だけにこだわらず、全体のバランスを考えることが大切です。

※また、手ぶれ補正は手ぶれに関しては効果がありますが、同じブレでも動体ブレに関しては効果がないので動体ブレについても、なぜ起きるのか?対策は?を知っておく必要あるので次回の動体ブレに関する内容の記事も参考にしてもらえたら嬉しいです。

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