千葉道場ファンド 石井貴基氏~起業家コミュニティを活用したVCの魅力にせまる!〜
今回は千葉道場ファンドの石井さんの出演回をまとめました!
自身の経歴から起業家目線でのアドバイスや千葉道場ファンドさんの投資方針などを詳しくお話し頂いています!
▼目次
・元起業家!教育熱心なベンチャーキャピタリスト登場!
・ファンドから日本のスタートアップが強くなることを目指して!
・【シリーズA到達事例】資本政策に答えは無いが、起業家へのアドバイスはある
○石井貴基 千葉道場株式会社-取締役パートナー
Twitter▶︎https://twitter.com/takaki_ishii
Facebook▶︎https://www.facebook.com/ishii.takaki
公式HP▶︎https://chiba-dojo.j p/fund/
2009年株式会社リクルートに入社。不動産の広告営業に従事。2011年にソニー生命保険株式会社に入社。ファイナンシャルプランナーとして地方のあらゆる世帯の家計コンサルティングを行う。その際、悪化する地方の経済状況と家計における教育費の高さに課題を感じ、12年3月に株式会社葵を創業。誰でも無料で学べるオンライン学習塾アオイゼミをリリース。
2014年秋、起業家仲間であったザワット株式会社の原田氏と、両社のエンジェル投資家であった千葉功太郎氏に打診・相談して、起業家のが何でも相談しあえるコミュニティである千葉道場を構想。第一回千葉道場以降、全ての千葉道場に参加。
2017年11月、Z会グループにM&Aを実施。以降も株式会社葵の代表取締役として、グループ各社と複数の共同事業を開発し、2019年3月末に退職。
2019年8月、千葉道場ファンドの取締役パートナーに就任。
元起業家!教育熱心なベンチャーキャピタリスト登場!
起業に至るまでの経緯
北海道に生まれ、新卒でリクルートに入社するものの配属は札幌。
ある程度リクルートでの仕事が落ち着いたタイミングで、生命保険会社にお声がけいただき、転職を決意したそうです。
FPとして家計コンサルティングをしていく中で、地方のあらゆる世帯の経済状況と家計における教育費の高さに課題を感じ、2012年ライブストリーミングが流行ったタイミングで会社を設立されたそうです。
その後資金調達に悩んでいた際に、ライフイズテックの水野さんからVCの存在を教えてもらい、2013年12月に初めての資金調達をVCやエンジェル投資家の千葉功太郎さんに入っていただいたそうです。
何故出資を断られたのか
資金調達をする時にVCが見る課題の着眼点やボードメンバー事業計画などにある程度型があるということを知らず、振り返ると当時作った物は少々粗めであったことが問題だったのではないかとおしゃっていました。
また、当時ボードメンバーにエンジニアリングができる人間が不在であったことからネガティブ要素だったとおっしゃっていました。
エンジェル投資家 千葉功太郎さんとの出会い
KDDI ∞ Labo(ムゲンラボ)に採択され、ファイナンスが動いていたタイミングで、メンターとして参加されていた千葉さんに声をかけていただき、出資して頂くことができたそうです。
M&Aの決め手
2017年追加の資金調達の話をしていた時に、よりしっかりとした高校生向けの大学受験用の教材を作ろうと思い、教材を持っている会社さんとご一緒したいと思ったそうです。
そして、第一志望のZ会グループに数千万の出資と数%の株式を持った段階で、M&Aの話を提案されたそうです。
教育業界は信頼や歴史が大切であり、会社の価値や生徒さんへの提供価値につながると考え、決心したそうです。
千葉道場ファンド設立までの経緯は?
KDDI ∞ Laboで同期だったザワットという会社をやられていた原田大作さん
とお仕事をしていた際に、千葉道場さんから出資してもらったことがあったそうです。
その1年後、原田大作さんと飲んでいた際に、他のスタートアップはどの様にシビアな時期を過ごしているのかという話になり、千葉道場さんの出資先を集めて勉強会を開催することを千葉道場さんに提案したのが、きっかけだったそうです。
2015年1月に北鎌倉にあるお寺で6社のスタートアップが集まってぶっちゃけトークを中心としたコミュミニティができ大きくなってきたタイミングでファンドを設立したそうです(去年の段階で60社ほどがあつまるコミュニティになっているそうです)
その他、VCの決め手や投資遍歴についてお話頂いています。
ぜひご覧ください!!!
ファンドから日本のスタートアップが強くなることを目指して!
千葉道場ファンドにジョインした経緯
石井さん自身も起業家時代に千葉道場の集まりに参加し、大変支えられたとお話しされていました。一般的には話しにくいことや悩み事でも赤裸々に相談ができ、それを真摯に答えてくれるため精神的な支えになったそうです。
自分の創業した会社を2019年3月に退職して、しばらく充電期間を取ろうとしていたときに、千葉さんからお誘いを受けてしばらくして気が付くと会社の運営業務に深くかかわっていたそうです!
千葉道場ファンドの目的
千葉道場ファンドが創設されたのには3つの目的があるそうです!
1つ目は今までは千葉さんの資産から投資をしていたが限界があるということで、ほかのLP投資家からも出資してもらい、お金を預かってより大きい規模で投資をしていくことで千葉道場というコミュニティをさらに盛り上げるという目的。
2つ目は千葉さんの以前のファンドであるドローンファンドの経験から1エンジェル・1個人で行う支援には限界があるのでチームにすることで再現性のある持続的なサポート体制を作りたいという目的。
3つ目はイグジットした起業家がファンドという投資家サイドにきて様々なことを経験することによって、次に会社を作るときにより経験値を積んだ起業家に成長し、コミュニティだけでなくファンドを作ることで人材の循環を作っていきたい輪を広げて日本のスタートアップを強くするという目的があるそうです!
投資対象と方針について
基本的な投資対象はシード・アーリ―またはレイタ―だそうです!
このような極端な投資対象の理由は千葉道場ファンドは起業家コミュニティがベースなので、千葉道場というコミュニティに入ってもらうための入口と出口としてこのような方針なのだそうです!
レイタ―投資では、本流は既存投資先へのレイタ―投資ですが新規のレイタ―投資を行うとも仰っていました。
投資先へのメリット
千葉道場ファンドに入ることのメリットは熱量の高いコミュニティに入れるということだそうです!
コミュニティで代表の千葉さんが指示するのではなく、横の起業家同士の教え合い、学び合い、支え合いというところが一番大きい価値ではないかと思っているそうです!
基本的には半年に一回の合宿や最近ではオンラインでの情報交換を積極的に行っておられます。
仕事の役割と好み
特に縛りもなく、フレキシブルに行えるそうです。
また、石井さん自身に好みはあまりないそうですが、もう教育系はお腹いっぱいという思いからその分野に対しては反応が渋くなりがちになっているそうです。
しかし、最近1社投資したとも仰っていました!
その他にも投資が決定するまでの流れについてもお聞きしています。
ぜひご覧ください!!!
【シリーズA到達事例】資本政策に答えは無いが、起業家へのアドバイスはある
スタートアップの課題
シリーズAをバリエーション10億で考えると、PMFしているかが大事になってくるとお考えです!
石井さんは前職で、スマートフォンアプリを2013年にリリースするとユーザーの伸びが約30倍になり、ノンアドでユーザーが集まったそうです!課金率に関しては改善の要素はあったがユーザーの伸びが高かったのでそこを評価してもらったと仰っていました。
しかし、バリエーション10億をこえたときに自分たちはPMFしていなかったそうです。
インサイトが出た理由
最初、アプリをリリースしたときはせいぜい少しだけユーザーが増えるだけだと思っていたそうですが、やってみると中高生が思いのほかアプリを使っていたり、当時、勉強アプリが市場が競争激しくなかったので工夫をすれば見つけてもらえる環境だったのが影響して約30倍にまで伸びたそうです。
広報PRは中高生向けはかなり大変で、スタートアップの人々がチェックする新聞に一面取り上げられたものの伸び悩んだそうで、中高生向けのEdTechはPRが効かない市場だと感じたそうです!
シリーズAに行くまで
2013~2015年くらいでオンライン学習サービスが伸びる可能性があったのではないかと思っているそうで、大手はリクルートのスタディサプリでスタートアップは石井さんのアオイゼミくらいだと仰っていました。
アオイゼミはグループインして価値を上げてようやくPMFを証明できたという感じで、やはり教育は時間が長いとお考えなようです!
PMFまでの壁
会社によってはすんなり超えるケースもありますが、
躓くポイントを先んじて見つけることが出来る経験ある人がいると、安心して次のステージへ向けるという理由から欲を言えば、時価総額20~30億をも見定めたような経営メンバー1人は欲しいと仰っていました。
それは会社や事業内容にもよるが、大手で経験を積まれた課長・部長職クラスでもよいし、逆にスタートアップでCxOをやっていた人が創業メンバーにあらかじめいるとよいそうです!
自分自身の創業メンバーが高校・大学の同期というレアなパターンであり信頼関係も厚く、支えてくれたが事業のプロフェッショナルか否かを考えると自分を含めてそこが甘かったという反省からこのようにお考えです。
起業家へのアドバイス
最初はやはり資本政策が大事で事業内容がよくて、経営者が良くても資本政策がダメだと断ることもあるそうです。
ちゃんと理由のある資本政策なら、外野が口出すものではないが、やはり誰がこの事業を責任をもってやるのかという意思は見たいそうです。
例えば、社外の方が大きなシェアを持っていたり、シードで出し過ぎたときにあとから入ってくる投資家は全然メリットがないというところを見ているそうで、シードなら一番楽なのは経営者100%だが当然そうはできない。上場した色んな会社の株主構成などを見ると完全な部外者が5%以上持っている持っているケースはレアというのは少なくとも考えてもらいたいとのことです!
資本政策に答えはないが初期の時点ではだれが責任を持つのかという意思はしっかり確認したいとコメントされています!
他にも起業前の起業家に向けて資本政策を勉強方法もお聞きしています。
ぜひご覧ください!!!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
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