Coral Capital澤山陽平氏~東京大学院卒エンジニアで原子力研究者のVC!「ハンズイフ」というサポートスタイル~
Coral Capital澤山陽平さんの配信回を今回はまとめました!
エンジニア出身であった澤山さんがベンチャーに興味を持ち、 500 Startups Japan、そして Coral Capital を立ち上げた経緯や、
Coral Capitalの特徴など多くの投資先事例を挙げながらお話頂きました!
▶過去の記事一覧
アプリコット・ベンチャーズ白川智樹さん
W ventures 東明宏さん
F Ventures 両角将太さん
サイバーエージェント・キャピタル 北尾崇さん
KVP 長野秦和さん
AZX 石田学さん
East Ventures 金子剛⼠さん
STRIVE 根岸奈津美さん
グロービス・キャピタル・パートナーズ 湯浅エムレさん
ドーガン・ベータ 渡辺麗斗さん
フューチャーベンチャーキャピタル 松本直人さん
日本クラウドキャピタル 大浦学さん
ジェネシア・ベンチャーズ水谷航己さん
YJキャピタル堀 新一郎さん
○澤山陽平 Coral Capital-創業パートナー
Twitter▶︎https://twitter.com/yohei_sawayama
公式HP▶︎https://coralcap.co/
YouTube(Coral Capital)▶︎https://www.youtube.com/c/CoralCapital
2015年より500 Startups Japan マネージングパートナー。
シードステージ企業へ60社以上に投資し、総額約150億円を運用。
500以前は、野村證券の未上場企業調査部門である野村リサーチ・アンド・アドバイザリー(NR&A)にて IT セクターの未上場企業の調査/評価/支援業務に従事し多くのテックIPOを手がけた。
さらに以前はJ.P. Morganの投資銀行部門でTMTセクターをカバレッジし、大規模なクロスボーダーM&Aのアドバイザリーなどに携わった。
東京大学大学院 工学系研究科 原子力国際専攻修了。修士(工学) 。
現在でも継続的にコーディングを行っており、おそらく国内で唯一ハッカソンで優勝した実績を持つベンチャーキャピタリスト。
個人として TechCrunch Tokyo Hackathon に参加し、2014 年は TOP5入賞、2015年はIBM賞を受賞したほか、大学時代の友人とMaker Faire Tokyoに4年連続出展するなど幅広く活動。
東京大学院卒エンジニアで原子力研究者のベンチャーキャピタリスト?
元々はゴリゴリのエンジニアだった!?
元々エンジニア出身だった澤山さんは、大学生時代にコンピュータシュミレーションやエンジニアリングを生かせる場所を探して原子力発電の研究を始めました。
当時はベンチャーに詳しくなく、研究と飲食店でのバイトに明け暮れる大学生だったそうです!
澤山さんのその後のキャリアとは…?
友達から聞いた外資系投資銀行の日給の高さや、当時の話題性に興味を持った澤山さんは、ゴールドマン・サックスのテクノロジー部門でインターンを始めました。以前は大学に戻って研究者になる予定でしたが、インターンで金融やビジネスの時間軸の速さに驚愕。
就職活動ではテクノロジー領域に関わらず、外資系コンサルや金融などの会社にエントリーし、JPモルガンに就職。
3年弱勤務した、JPモルガンから転職することになったきっかけはチームがクビを切られたからでした。リーマンショックの影響などにより、会社内で定期的にチームがクビを切られており、2011年終わりごろに澤山さんの元にもその連絡がきたそうです。
次に野村證券に入社した理由は、金融とIT双方のバックグラウンドが生かせること、ベンチャー専門のリサーチャーとして働けるからでした。前職でシニアの方と関わる機会が多かったため若い人と関わりたいという考えや、当時盛り上がり始めていたベンチャーに興味もあったといいます。
VC業界にはいったきっかけやCoral Capital設立の経緯とは?
野村證券で働き始めて3,4年経ち澤山さんは今後のキャリアを考え始めます。ちょうどそのタイミングで友人だった、James Rineyさんに 500 Startups Japan の立ち上げを誘わました。その話を聞いた澤山さんは、最高の組みあわせだ!!と思い即決したそうです。
そして 500 Startups Japan の設立から3年後、
次のファンドを創るとき、出資してくださっていたLP投資家の応援を得て Coral Capital が誕生したのです!!!!
動画の詳しい内容は以下、リンクからご覧いただけます!
〇〇になる会社だったら何でも投資します!「ハンズイフ」というサポートスタイル?
Coral Capital はどんなファンド…?
500 Startups Japanとして立ち上げた時から方針などは変わっておらず、シリーズA以前で本当に大きくなる会社であれば、何にでも投資をするそうです。
またたとえ事業計画書がない段階でも、チームが2人以上いれば投資を検討するといいます。
投資先企業へのサポート、「ハンズイフ」とは!?
ハンズオンというじっくり投資先の企業に入って一緒に事業に取り組むスタイルや、お金を出しその企業に任せるハンズオフではない…その中間のハンズイフというスタイル。
PRの相談や採用について、次の資金調達など、協力が必要になったときにしっかりとサポートするスタンスだそうです。
そのなかで大切にされているのは「ファウンダーファースト」という考え方!
24時間365日自身の事業についてずっと考え、深く向き合っているファウンダーの考えを尊重し、困ったときに全力でサポートするスタンスを取られています。
印象的な投資先とは?
澤山さんに挙げていただいたのは、株式会社justInCaseの畑さんと株式会社KOSKAの曽根さん!
株式会社justInCaseの畑さんとの最初の出会いはテッククランチのスピードデーティング。そこでは15分くらいフィードバックをした程度の短い時間でした。
その1カ月半後に再び会ったとき畑さんは開口一番、「すみません!45日もかかっちゃいました!」と言ったといいます。テッククランチの会場でフィードバックをした際はまだ何もなくアイデアベースであったにも関わらず、事業計画もありプロトタイプもできており、さらには既にそのプロトタイプを友達に実際に使ってもらっていたそうです。
彼のスピード感と行動力、そしてファウンダーマーケットのフィット性から、投資をすることを決断されました!
株式会社KOSKAの曽根さんは、澤山さんが自身のプロジェクトに興味のあるエンジニアを探していた時ツイートで出会ったといいます。曽根さんは原価計算学会というゼミにいる大学院生でした。あるときそんな彼から製造業の工場の原価管理についての課題をIoTで解決する事業を提案されたそうです。
彼の専門的な原価計算というバックグラウンドと、画期的で顧客も確保している事業内容に魅力を感じ投資をされました!
印象的な投資先として挙げていただいた「人」という観点はもちろん、
このサービスをやることにより世界が変わるのか、日本を代表する会社になれるのかという観点も重要だと教えて頂きました。
動画の詳しい内容は以下、リンクからご覧いただけます!
全起業家が目指すべきPMFの定義とは?
資金調達後からシリーズA到達までの注意点とは…?
一つは自身のスピード感を比較できる環境をつくること
スピード感が他と比べ、速いのか遅いのかを認識する必要があります。そのためにネットワークを作り、横のつながりを意識することが大事!
Coral CapitalではファウンダーだけがはいったFacebookコミュニティの中で雑多な情報交換を行ったり、コロナ前は四半期に1度リアルで会う場をつくったりするなどの環境を提供しています。
投資先の行政手続きを効率化するクラウドサービスと情報メディアを開発・提供するスタートアップ企業、株式会社グラファーが最近コロナの影響により伸びており、週一の定例ミーティングで毎度そのスピード感に驚かされているそうです。
もう一つは今、何を伸ばすタイミングなのかを明確にすること
売上や導入企業数を増やす段階なのか、このサービスなしでは生きられないように、サービスをしっかり仕上げていく段階かを見極める必要があります。早まってサービスがまだ未熟で刺さり切っていないのに拡大してしまうと、むしろ辛くなるケースがあるそうです。
投資先である、契約関連の業務を簡単にするマネジメントシステムをSaaSで提供するリーガルテック企業、株式会社Holmesははじめ中小企業や小さな企業向けにサービスを作っていました。
しかしローンチしたら大企業からの問い合わせが多かったことから、いったん数を伸ばすのを止め、まず大企業向けに作りこんだそう!そしてシリーズAを終えてから、中小企業向けに始めるようにしたといいます。
PMFのポイントとその状態とは!
前述した株式会社Holmesの場合、ユーザーがどこを喜んでくれているのかをヒアリングし、それによりプロダクトの目指す方向やテーマを少し変えたそうです。それが功を奏したといいます。
PMFの状態は、「もう絶対ピポットしねーな!」と思ったタイミング!!
ユーザーの課題にもしっかりと嚙み合って、まだ数字は出ていないが明らかに刺さり具合が違うという。
そういうタイミングがあるかどうかが大事です!
PMFするまでは重たい丸い石をなんとか山を登っていく、押し上げていく感じだが、PMFした後はむしろ勝手に転がって行く石を全力で追いかけるようなイメージだそうです。
プロダクトの方向を変えPMFに至った株式会社カミナシや、PMFを少しづつ広げていった株式会社SmartHRについてもお話して頂いています!
動画の詳しい内容は以下、リンクからご覧いただけます!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
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