サムライインキュベート 坪田拓也氏〜人とビジョンに投資する!多趣味な元バンドマンVC〜
今回はサムライインキュベート、坪田さんの出演回をまとめました!
投資領域や特色、起業家を支援する独自のプログラムなどファンドのことはもちろん、より良いサービス設計に必要な観点やポイントなど詳しく教えていただきました!!
▶過去の記事一覧
アプリコット・ベンチャーズ白川智樹さん
W ventures 東明宏さん
F Ventures 両角将太さん
サイバーエージェント・キャピタル 北尾崇さん
KVP 長野秦和さん
AZX 石田学さん
East Ventures 金子剛⼠さん
STRIVE 根岸奈津美さん
グロービス・キャピタル・パートナーズ 湯浅エムレさん
ドーガン・ベータ 渡辺麗斗さん
フューチャーベンチャーキャピタル 松本直人さん
日本クラウドキャピタル 大浦学さん
ジェネシア・ベンチャーズ 水谷航己さん
YJキャピタル 堀 新一郎さん
Coral Capital 澤山陽平さん
XTech Ventures 手嶋浩己さん
識学 池浦良祐さん
HENNGE 永留義己さん
○坪田拓也
株式会社サムライインキュベート Investment Manager Investment Group
公式HP▶︎https://www.samurai-incubate.asia/
Twitter▶https://twitter.com/takuyatsubota
1989年大阪府出身、京都大学卒業。
オプトにてWebマーケティングや新規商材企画を経験後、グループ会社で複数のtoCサービスの企画〜運営における事業責任者等を経験。
2017年にサムライインキュベート入社。
大企業の新規事業立ち上げ支援に従事した後、現在では投資部門にて投資先の事業支援・スタートアップへの新規投資を担う。
自分が輝ける職に就きたい!多趣味な元バンドマンVC!
元々はバンドマン!?
大学は京都大学の工学部で化学を勉強していた坪田さん!
大学生のの約9割が大学院に進学するため、就職活動をすることなく大学院に入られたそうです。
大学院に入った当初は、その化学の知識を生かしてメーカー職などにこのまま就職するのだろうと考えていたそうです。
しかしふと周りを見た時、とっても好きでやっている人がたくさんいて自分がそこまでのめり込めなかったことに気付かれます。
食べていくことはできるが、そこで輝くことはできない、夢中な人には勝てないと感じたそうです。
これを機にメーカ職以外の業種も広く見るようになったといいます。
2週間のサーバーエージェントのインターンに行った際、
インターネットに触れ、この業界でなら熱中することができて輝けるのではないかと考えた坪田さん!
この経験がきっかけとなり、オプトに入社することになります。
OPT時代に経験したこととは?
坪田さんはインターネット広告の領域でレコメンド型リターゲティング広告の導入支援を大企業相手に行っておられました。
元々自身で事業をしたくて入社していた坪田さんは、社内起業家の輩出プログラムに応募し、1年目にして選ばれたといいます。
2年目からは新規事業量産とOPTグループのアセットを活用した投資を基盤にしたインキュベーション事業を行う株式会社OPT Incubateに移り、
新規事業の立ち上げと新規事業のインキュベーション、大企業との立ち上げ支援をはじめました。
VCに転職した理由とは?
VCに転職しようと考えたのは誘われたことがきっかけだそうです。
元々将来もう一度事業をしたいと考えていたおられた坪田さんは、一番サービスを考えることが好きで得意。
しかしそれと同時に、
そこから誰からどのようなマネタイズをするかしっかりと需要を捉えお金を払ってでも使いたいサービスを作る、
あったらいいというよりもないと困るようなサービスを作ることが弱いと感じていました。
VCならば創業前からいろいろなサービスの過程を見て学ぶことができる!
と思い決められたそうです。
最初はサムライの中で、大企業さんの中の新規事業立ち上げ支援や社内の仕組みづくり、投資先の支援などを担当しておられました。
そして2019年からInvestment groupという新規投資や投資先の支援をする専属になられました。
その他、坪田さんの休日の過ごし方もお聞きしました。
ぜひ、ご覧ください!!!
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たとえアイデアがなくても!起業を全力でサポートするVC!
サムライインキュベートとはどんなVC??
VC事業と大企業さんのイノベーション事業を行うアクセラレーター!
◯イノベーション支援事業について
大手企業が新興企業に対して協業や出資を目的としたアクセラレータープログラムや社内に新規事業の伴奏支援、社内起業家の方達の教育支援をしています。
またスタートアップと大企業のオープンイノベーションにも注力しておられます。
◯VC事業について
6号ファンドを運用されており、対象地域は日本とイスラエルとアフリカ!
坪田さんは担当しておられる国内投資はおよそ34.5億円のファンドの約半分の資金を充てておられます。
LPと呼ばれるファンドに出資してくださる方々が、日本のオープンイノベーションを積極的に行っている事業会社の方々であるのが特徴の一つです。
それにより主な投資領域は広がり、物流や建設、ヘルスケア、金融、小売、MaaSモビリティなどに注力しておられます。
建設やMaaSモビリティなどの分ではLPさんが持つ施設などを使い、
スタートアップだけでは難しいことをおこなったり、
成長した企業への直接融資をしてもらったりするなど
クイックな立ち上げを支援しているそうです。
協業が実際に進み出したり、実証実験が始まったりしているところが実際にあり、
例えばMaaSのデータを使った都市開発を行う、投資先のscheme verge株式会社はLPの京急電鉄とアクセラレータープログラムで採択されて、三浦半島で共同事業を行っていると伺いました!!
プレーシード段階のサポートとは!?
アイデア着想段階の起業家の卵を対象にしたThe First Moversという短期集中のバッチ型育成プログラムを開催しておられます。
そこでサムライのフレームワークを伝授いただきながら、アイデアの具体化、数百万の投資された資金を使ったニーズ検証を行うそうです。
その状況を判断し追加で数千万の出資を行うことも!!
また、boots campというLP各社とそれぞれ協業で実施する2日の短期集中プラグラムも行なわれています。
坪田さんが今後注力したいこととは?
事業案がなくても「こういう世界を作りたい!」という強い想いを持つ、
人とビジョンに投資する、ビジョン投資を行いたいそうです。
また好きなエンタメ領域に興味をもたれている坪田さんは
・MyDearestのような世界に影響を与えられるエンタメコンテンツを作れる事業
・エンタメが世の中に増える仕組みを作っている事業
・エンタメ従事者の起業家としてのセカンドキャリア
を支援したいと熱く語っていただきました。
ぜひご覧ください!!!
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最初に考えるべきは「Who」!?より良いサービス設計に必要なもの!
「高い解像度の検証結果は高い解像度の仮説設計からしか生まれない」!!
仮説検証の時マーケティングにおける基礎戦略の一つである「Who・What・How」の観点から、
特にどういうターゲットに対しどういった提供価値をどんな仕組みや機能で提供するのか、人ずつ言語化して落とすだけでもだいぶ変化するそうです。MVPや検証の中でしっかりと高い解像度の「Who・What・How」をひとつずつ定量化したり言語化したりすることが大切です。
例えばお客さんにインタビューした時プロダクトが使われたか否か、満足度の高低だけでなく、あるターゲットにおけるプロダクト使用の有無などの情報が分かればターゲットの変更が可能になります。
このように「Who・What・How」に基づく高い解像度の仮説検証を行うことにより精度が高い仮説検証サイクルを回すことができるようになるといいます!
「Who・What・How」の考え方のコツとは?
ターゲットが変わると求めるものが変化するので「How」から考えるのではなく、まず「Who」から考えるのが大切!!
ファンド内では99.9%最初にこれが出た瞬間、プロダクトを使うという人はどんな特徴があるかよく投資先企業に尋ねているのだそうです。
これらに当てはまる人はその行動に対してニーズを強く持っており、一方で今の世の中にある既存の代替品や代替手段に対して不満を持つ人になります。
市場選びのコツとは?
どんな課題を解決しようとしているのかを明確にすることが重要です。
本当に大きな課題を持っている人がいて、その課題を解決して満たすことができればビジネスになるといいます。
たとえ初期の事業アイデアの市場が狭いとしても、得られたアセットから新たな市場に展開することができるようになると聞きました。
大きなビジネスを選ぶと言うところはVCと一緒に議論できるため、それよりもまずはキャピタリストやVCが知らないような一次情報のリアルな課題を徹底的に調べるべきだそうです。
その際、実際に現場を見て一次情報はしっかりと取りにいくことが大切!!
定量的な情報よりも生の情報を提示し解決するためのアイデアにしたほうが手触り感があるものになるからだといいます。
思想はいいのに現場で受け入れられないこともあるので実際に自分の目で見て、現場が本当に望むことを知るべきです!
仮説検証の進め方とは?
まずは有るものも使って価値を提供してみることが大切と伺いました。
開発を伴わない形で仮説検証を行うことで、ターゲットの変更があったとしても開発費用がかさまないから。
また闇雲にある大人数に対して検証するよりもそれぞれ少人数でも複数のターゲットに検証した方が解像度の高い検証になるそうです。
その他投資先企業Campifyが行った仮設検証などもお話してくださいました。
ぜひご覧ください!!!
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最後までお読み頂き、ありがとうございました!!
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