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イベントレポート:日本企業向けスタートアップセミナー@CDMX

先日、7/10(水)の朝8時から、メキシコシティ中心部において日本企業向けにスタートアップセミナーを実施しました。

今回のセミナーの目的は、一言で言うと、「メキシコのスタートアップエコシステムって意外とイケてるんだよ!」ということを日本企業に知ってもらうことでした。

日本ではスタートアップというとシリコンバレーとかロンドンのイメージが強く、メキシコのスタートアップがイケてる、というのは信じがたいかもしれませんが、データを見てみるとそうでもないことが分かります。
以下のようなデータを使ってメキシコのスタートアップの「イケてる具合」を日本企業に説明しました。

VC投資額は急速にキャッチアップ

例えば、VC投資額は日本とメキシコを比較すると以下のようになっており、ここ数年でVCによるスタートアップへの投資額はメキシコが急速にキャッチアップしていることが分かります。(データはその年の円-ドル為替レートで調整)

VCのパフォーマンスも日本に引けを取らず

また、VCファンドのパフォーマンスも日本に引けを取っていません。
本イベントにゲストプレゼンターとして登壇してもらったメキシコの老舗VC、Angel Venturesの1号ファンド(2013年組成)と2号ファンド(2018年組成)のパフォーマンスは、こちらに公開されている日本のVCファンド(2013と2018組成)のパフォーマンスの中央値を上回っています。(Angel Venturesのファンドのパフォーマンス情報は内部情報なので公開は控えています。)

*一つのファンドのパフォーマンスと複数ファンドのパフォーマンスの中央値を比べているのでApple to appleの比較にはなっていません。あくまで参考情報です。
*DPI,RVPI,TVPIの三つの指標で比べていますが、日本とメキシコでスタートアップの評価基準が違っている可能性があり、こちらも単純比較はできません。あくまで参考情報です。

ユニコーンも複数輩出

また、以前のこちらの記事でも説明したように、ユニコーンも複数メキシコから生まれています。

メキシコのスタートアップと協業することの魅力をJETRO, DAIKINが発表

また、上記のようなマクロなデータに加えて、JETRO様からはメキシコスタートアップの日本での成功例を、DAIKIN様からは自社で主催されているアクセラレーションプログラムであるAir Tech Challengeの取り組みについてプレゼンテーションいただきました。

本セミナーには複数の日本企業の現地法人トップの方も参加され、少しでもメキシコのスタートアップエコシステムの魅力を伝えられたのではないかと思っています。

引き続きメキシコのスタートアップと日本企業のコラボレーションを促進すべく活動してまいります!


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