調査目的の分類
私はユーザ調査をざっくり4種類の目的で使い分けてます。
1. 機会の発見: 市場参入にあたっての事業機会/インサイトを抽出する
2. コンセプト定義: 「どハマり」するユーザの輪郭と理想状態の定義
3. 顧客体験定義 : 長期の体験シナリオを定義すること
4. UIを磨き込み: 使い勝手/コミュニケーションを良くする
さっそくふわっとしていますが下記にてそれぞれ詳細。
1. 機会の発見
2. コンセプト定義 (or アップデート方針定義)
3. 顧客体験定義
4. UI磨き込み
雑談①: 調査の位置づけ・人数
UI調査以外の調査人数は特に論拠無しで、これまでの経験からざっくりこんなもんかなって感じです。
UIのところに関しては、備考にある通り4~5名で十分。横軸にユーザ数、縦軸に課題発見数のグラフで見ると下記のようになるらしいです。
また、4種類を使い分けてる、って言ったけども実際には下記のようにオーバーラップすることが多いです。
1回目 → メイン: ①機会 + サブ: ②コンセプト
2回目 → メイン: ②コンセプト + ③ 体験
3回目 → メイン: ③体験 + ④UI
4回目 → ④ UI (実装の状況を見ながらのデグレードなども含め)
具体的に調査進行どーやんの?とか、プロトタイプの用意の仕方も目的によって異なるのでニーズありそうであればまとめておきます。
あとは③体験のところもフェーズによってやり方変わったりもするのでそのあたりもですかね。。。
雑談②: コンセプト調査におけるプロトタイプ
私自身、よくチラシやLPを作ってコンセプト検証を行います。考え方としてはamazonのリリースを先に書く検証とかと考え方は近いです。
(このあたりもいずれ言語化しますが)ざっくりやっていることだけ書くと、今後の開発優先度等につなげるために「とにかく振り切った」LP等をつくることが多いです。
イメージとしては下記。よくある絵ですが、「要望全部詰め込んだ!」ようなLP等を作って"刺さった!"と張り切ったところで、「結局どうすんの?」が見えてこなかったり、ふわっと「良かった」とかになってしまう。何に対してYes/Noが言われたかはっきりと理解するためにも、振り切ったLP等で調査をすることが多いです
雑談③: 機会発見フェーズ
1つめの「機会」に関しては、「市場の切り口」が超重要でなかなか大変。このあたりのに興味をも持つ人はあんまり居ないと思うのですが、アンカリングの記事にそれとなくまとめているので御覧ください。
あと、「機会」の領域でエクストリームユーザに注力する、というのはあくまで「UX」っぽいアプローチですよね。一定地続きのユーザから未来の課題を予測する、というイメージなのですが、もう少し「イノベーティブ・クリエイティブ」に振る方法もあります。私自身その領域は不得意なのですが、それこそziba濱口さんとかを深く知れると面白いと思います。