よく使うフィードバックを一旦整理してみる
(比較的若めの)部下やインターン生によく言ってたフィードバックと、フィードバックの際に意識することをとりあえずまとめておくだけでも何かしら価値あるかもなと。とりあえず整理してみます。適宜追加する予定。
伝えること
<仕事全般>
1. 伝えたいことではなく、伝えたいことと聞き手の状態のギャップを意識してほしい
ゴール(目指すべき状態)とユーザの状況、そのシナリオを考えることがすべての基礎
2. InternalMTGでは、過去の実施事項やプロセスでなく、未来の「やりたいこと」と「そこに向けて足りていないこと」を話す場にしたい
価値に向けて話をしたいので、プロセスの共有に意味はない
3. 上記が整理できていない場合は、「言いたいことを整理したいから引き出して」という役割を求めてほしい
整理できていないのに「できてる!」ってテンションで持ってこられると少し齟齬が出る。合わせる必要はないのでできていないときはできていないと伝えて欲しい。
4. 「自分(私)のFBは基本間違っている」位の前提でヒント程度に受けとってくれて良いが、「品質」に対する問題提起は無視しないで欲しい
基本的に若い人&検討時間が長い人のほうが品質は高まる。自分の役割はそこに水準と観点を与えること。
5. (上記とも関連して)正解を求めない。誰も持っていない。
FBを正解だと捉えて、「正解を求めにいく」と50点くらいしか生まれない。
おまけの小話)新卒の会社は東大京大の社員ばっかだったけど、正解求める人がいると「東大病」といってバカにされていた。
<画面/資料>
6. 資料・画面を作り始める前に、「正としている前提/世界観や、伝えたいメッセージ」を整理する。
個々の資料/画面を作りながら考えていたらアウト。ターゲットに対し伝えたい/届けたいものが何かをまず整理する。
PCに向かったあと迷いが生じたらそれは作業できる状況ではない。
7. ツール設計の場合は(LPなどと異なり)コミュニケーションをそのまま落とすのではなく、「複数回使われる」という前提に立つ
8. とりあえず4原則と情報構造・要素/エリアの役割
※もう少し段階上がるとスケジュール/アプローチの話を徐々に。
意識すること
1. 自分自身が背伸びをしない。お互いに足りない部分を補うチームであることを意識する。
言語化が得意でないこと、深く思考をしなければあんまいいこと言えないことなど、自分の何は信じてほしくて何は疑ってよいかを正直に伝える。
2. アウトプットレビューは、部下にとっての自己採点を理解する。足りていないと自覚している部分にFBされるとおそらくしんどい。
3. 仮に認識に齟齬がある場合、どこまで認識が揃っているかを確かめる
認識の違いではなく、認識が「同じ」ところを起点に話をする。ずれたポイントを明確にしなければ収束しない。
4. 単純にアウトプットの点数をあげることと、点数のあげ方のどちらを求めているかは探る。
特に時間が許さない場合は「点数の上げ方」よりも「一緒に上げに行く」ほうが心理的に良い。
5. 「アウトプットと関係ない振り返りタイム(なぜ自分がその考えに至ったのか、そういったFBをしたのかの思考を紐解くなどの会)」は設ける
特に忙しいときはビジネス的なコミュニケーションが強くなりがち。意識していること、マインドシェアの高いところ、納得行かなかったところはお互いの理解を深める意味でもきちんと話し合う
6. アウトプットは微修正すらしない覚悟を持つ
アウトプットがちょっと変わっているだけでも微妙に気になることもある。また、「後で自分が直せば良い」となった瞬間にFBが甘くなる。直さない覚悟を持つことで「細部に価値が宿る」感覚を持ってもらう。
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