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起業家が壁打ちを最大限に活用する心構え│StartPass x NEXsTokyo VC壁打ち交流会 イベントレポート

皆さんこんにちは!StartPass 編集部です。

2024年8月29日(木)、東京 有楽町にあるNEXs Tokyoにて「VC壁打ち交流会」を開催しました。これまで4回開催しており、平均して50名以上に参加いただき起業家の皆さんから好評いただく一大イベントとなっております。

今回はそのイベントレポートと、イベントを通じて多くお寄せいただいた「短い時間での壁打ち」との向き合い方について考えます。

また、次回は今月 10月28日(月)に同じくNEXs Tokyoにて開催を予定しています。ぜひお申し込みください。(終了しました)


VC壁打ち交流会について

東京都 有楽町にあるスタートアップ支援総合拠点 "NEXs Tokyo"にて、StartPassとNEXs Tokyo様の共催で2か月に1度ほど開催しています。

創業前・登記前の方や企業からのスピンアウトを検討して事業アイデアのブラッシュアップに臨む方、シードラウンドの資金調達を積極的に進めている方など、多くの起業家の皆さんにご参加いただきました。

開催前の会場の様子。黄色いビブスを着たStartPassのスタッフが数十人いる参加者に向けて説明をしている。
開催前の説明の様子

参加するスタートアップ起業家は、1セット15分で複数のメンターに壁打ち(メンタリング)できるイベントになっています。

メンターを担当いただくのは、StartPassやNEXsTokyoのパートナーであるキャピタリストやエンジェル投資家の皆さんです。その中でもプレシードからプレシリーズAまでを主な投資対象としている方々を中心にご協力いただいています。

会場内の別スペースで交流会も同時開催しており、壁打ちが終わった起業家やメンター、地方自治体の方などがネットワーキングをされています。お足元が悪い中、総勢50名ほどの参加者で会場内は熱気に包まれました。

「壁打ち」の意義

StartPassでは、オフライン・カジュアルにネットワーキングができるイベント"StartupNight"をこれまで30回開催してきました。また、StartPassが起業家に提供しているツール"経営加速クラウド"では170社以上のVC・CVCにオンライン上で面談の申請ができます。

※StartPassの無料体験期間中でもオンラインで面談の打診が可能です。
現在参画中の企業リストはこちら

ネットワーキングと投資検討面談の間を埋める、カジュアルに開かれていながら十分に相談できる機会を起業家の皆さんに提供するために本イベントを開催してきました。

本イベントでご協力いただくメンターは現役キャピタリストやEXIT経験のある先輩起業家の方にご依頼することが多いのですが、メンターの皆さんのご厚意で投資検討の有無にかかわらず実践的なアドバイスを受けることが可能となっています。

経営相談の場である以上に、キャピタリストがどのような視点でスタートアップを、または起業家を見ているのかを実際に学ぶことができることが本イベントの第一の利点だと考えます。

会場での壁打ちの様子。各机にメンターと起業家が向き合って座り、PCや資料を見ながら会話している。
会場での壁打ちの様子

15分では足りない?

これまで4回開催してきた本イベントのアンケートにて起業家の皆さんより「15分では足りないんです」というコメントを頂戴します。

StartPassの壁打ち交流会ではこれまで4回とも1セット15分という時間設定で実施してきました。
15分という時間は、事業の魅力を正確に伝え切る、今感じている不安や悩みを打ち明けるにはあまりに短い時間であるというご意見はごもっともと感じています。


一方で、メンターをご担当いただくキャピタリストの皆さんからは
「15分くらいでも丁度よい」「起業家の皆さんが15分で何を伝えたいか、何を相談したいかを自身の中で明確にしてから臨むほうが良い」というフィードバックを頂戴することもございます。

15分という時間は、事業や経営の相談をしてフィードバックを貰うには少し物足りない…となる時間設定だと考えています。

結局、どちらにしても足りないのですが…。(笑)

15分間の壁打ちの間に 自身が見落としていた視点や説明が難しかった点、もう少し話したかった点などがきっと生じるはずです。
その宿題を持ち帰って別の機会でまた壁打ちを依頼する、ステークホルダーを増やして継続的なコミュニケーションを創出していくことがスタートアップ経営に必須であり、なおかつ経営者に求められる巻き込みの力であるとStartPassは考えています。

その継続的なコミュニケーションのはじめの一歩として本イベント、"壁打ち交流会"が存在していると考えています。

短い時間で伝えるには

そこで、弊社が考える15分の使い方についてモデルとなるタイムスケジュールを考えました。

【事前準備】

  • 自社のピッチは 5分のバージョンを用意し練習する

  • フィードバックしてほしい論点を1つだけに整理する

本イベントに限らず 短い時間でのメンタリングの機会を貰った場合は、論点を一つに絞ることを強くおすすめします。

【壁打ち中】

  • 挨拶&そのキャピタリストに壁打ちを打診した背景を説明する(2分)

  • 自社ピッチ(5分)

  • フィードバックしてほしい論点を説明し、Q&A(5分)

  • Q&Aを通じた宿題の確認と、その対応ができたら2回目の時間を頂けるか確認する(2分)

  • SNSなど連絡先の交換(1分)

壁打ちで大切なのは、Q&Aのやり取りで相互の会話のラリーを多く設けることと考えます。
また事前準備とも重複しますが、自社ピッチでついついあれもこれも話したい気持ちを抑え、Q&Aの時間を長く取り、後日もコミュニケーションができているようなイメージを持ちましょう。

【壁打ち後】

  • お礼と宿題の共有、宿題に対応したら報告する旨を送る

  • 特に相性がよいキャピタリストに対しては、自主的に毎月報告を送る(「特段フィードバックは不要ですが、弊社のことを知っていただきたいのでお送りします」的なイメージ)

壁打ち交流会の後はフィードバックを整理し共有。そして、その宿題がクリアになったらまた共有。
さらに特に相性が良いメンター、キャピタリストには自主的かつ定期的に事業進捗を共有するのがベターです。必要になったタイミングで相談しやすいリレーションを形成しながら、アドバイスを貰えればさらに良いという感じです。

起業家が多忙であるようにキャピタリストも同様に多忙ですので、一見迷惑がられる行為にも思うかもしれません。
しかし、これまで接点を持ったすべてのスタートアップの進捗を自主的にキャッチアップ・管理するのは難しく、多くのキャピタリストは能動的に事業をシェアしてくれる起業家の存在を大変ありがたく思うはずです。

(もちろん 常識の範疇で)定期的に接点を持ち、報告を続けることが前述した"継続的なコミュニケーションの創出"であると考えます。

最後に

短い時間での壁打ちは…

  • 壁打ちでは「説明」よりも「相談」を

  • フィードバックをもらう論点を絞る

  • 継続的なコミュニケーションの第一歩にする

以上のポイントを抑えることで、メンタリングを最大限に利活用することができるはずです。(皆さんのTipsがあればぜひ教えてください!)

クリックするとイベントページに遷移します

StartPassでは、次回のVC壁打ち交流会を10月28日(月)18時より、同じく東京 有楽町のNEXs Tokyoにて開催します。

壁打ちはスタートアップ起業家の方ならどなたでも、交流会はスタートアップ関係者の方ならどなたでもご参加可能です。(注意事項をよくお読みください)
壁打ちの抽選申込締切は10/9(水)23:59です。ぜひ奮ってご参加ください!終了しました



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