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CTOインタビュー「まだまだ課題があるStartPass。だからこそ面白い。」
皆さん、こんにちは。
StartPass編集部です。
StartPass noteの第一弾ということで、今回はCTO(=Chief Technology Officer)の樋川さんにインタビューしました。
━━プロフィール━━
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株式会社StartPass CTO
樋川薫平
twitter
2015年より在籍スタートアップのM&Aを経て、大手通信事業者のグループ企業に入社、Androidプリインストールアプリなどの開発を担当
2018年より株式会社メルカリにて、カスタマーデータの分析事業を担当
2019年よりLINE Growth Technology株式会社(現 LINE株式会社)にて、マーケティング部門・ビジネスイベント部門のエンジニアリング・プロジェクトマネジメント・プロダクトマネジメントを担当
2022年株式会社StartPass入社。2023年10月より現職
豊かな生活を創り上げるアプリに感銘を受ける
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━━エンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください
元々、私はあまり人と喋ることが得意ではなく、内向的な性格でした。
趣味は本や映画でしたが、これらのアナログ媒体ではコミュニケーションはできません。
その後、mixiをはじめとするSNS、デジタル媒体が台頭してきた時、人々が知らないような趣味の情報をまとめることで大勢に喜んでもらえた経験があり、インターネットに感動したことがあります。
そして、情報交換によって、日々の生活がアプリで豊かになっていくことを実感しました。
この頃から、自分もアプリの製作者となり、人々の豊かな生活に貢献したいと思うようになっていきました。
━━エンジニアとしてのキャリアのスタートや、スタートアップとの出会いについて教えてください。
サムスン電子、角川アスキー総研、早稲田大学が発足した、Androidアプリ開発者育成プロジェクトに参加し、エンジニアとしてのスキルを深めていきました。そのプロジェクトのご縁で、大手Web系企業にてAndroidアプリ開発アルバイトとして働いていました。
そんな中、尊敬していた上司から、スタートアップで一緒に働かないかとお声がけいただき、スタートアップでのエンジニアのキャリアがスタートしました。
入社後は、上司と私の2名で、フロントからインフラまで担当していました。
大変ではありましたが、決まったことを即座に実行に移し、ユーザーの反応がダイレクトに返ってくる環境に面白みを感じていました。コードの裏には数十万人ものユーザーがいることを実感し、楽しみながら開発をしてましたね。
そのスタートアップは、弊社代表の小原が立ち上げた会社で、今にも通じています。
━━その後はメルカリに入社されていますが、どのような経緯だったのでしょうか?
勤めていたスタートアップは、その後通信事業者とのM&Aがあり、大手のグループ会社となりました。事業インパクトが大きくなるという魅力もあった一方で、スタートアップならではのスピード感やユーザーとの近い距離感が忘れられず、転職を考えました。
また、代表の小原が楽しそうに仕事しているのを見て、いつか自分も起業したいという思いが芽生えました。
起業するためには、資金調達や事業立案、営業、顧客理解の能力が必要で、エンジニアだけでは経験が足りないと思い、成長企業で幅広くキャリアを積みたいと考えていました。
そんな時、当時5年目にしてWeb界隈で頭角を表していたメルカリが、新しく、メルカリ内での取引データやお問い合わせ内容を分析し、プロダクト開発をサポートするCS Productというチームを作ると知りました。ユーザーに近いところで、優秀な方々に囲まれながら経験が積めると考え、自ら志願し、データ分析チームに1人目のエンジニアとして入社しました。
1年間の所属で10年分の学びを得たメルカリ
━━メルカリでは苦労も多かったとのことですね。
はい、メルカリでは人に恵まれていましたが、チームにはまだエンジニアが多くおらず、コードを書いてもレビュワーがいないなど、行き詰まりを感じることが少なくありませんでした。
また、周囲の優秀な社員と比較し、自分の足りない点にも気づかされました。
メルカリの社員は、周りを巻き込む力に長けている方が多い中で、私はアウトプットを1人で出そうとしており、うまく周りに頼ることができていませんでした。プロジェクトが完了してから、あの時周りと話をしておけばよかったと、後悔することもありました。
1人のアウトプットと、組織で導き出したアウトプットでは雲泥の差があります。
このメルカリでの経験を元に、周囲と協力しながらプロジェクトを先導して進める経験を積みたく、LINEに転職しました。
ただ、今でもメルカリのときの経験は、自分にとって大事で、人生の中でかけがえのない1年です。
カスタマーサクセスの重要性や、プロダクトのビジョンの大切さは、メルカリがきっかけで今も強く自分に根付いています。
━━LINEでは、ご自身の課題を克服できたのでしょうか?
はい、立場や職歴など関係なく、メンバー同士で対話を重ねながら仕事を進めることができたため、メルカリで課題に感じていたことを克服できたように感じます。
LINEの新しいサービスを1→100にするLINE Growth Technology(現LINEヤフー)に所属し、プロジェクトマネジメントやプロダクトマネジメントを担当しました。そのため、人と関わりながら事業を伸ばすのが責務になりました。
そこでは、LP、広告システム、インフラ周りなど横断的に事業に関わるため、あらゆる領域のエキスパートの知見が集まっていました。そして、LINEならではのフラットな組織体制も後押しし、より良い成果を出すべく意見を出し合いながら仕事を進めていくことができました。
━━幼少期は、人と話すことは得意ではないとおっしゃっていましたが、今のように会話を楽しめるようになった理由は何でしょうか?
自分の好きなもの・得意なことを共有しながら、同じ目標に向かって進んでいく中での対話がより良いアウトプットに繋がると気づいたことが大きいですね。それがわかってから、会話が楽しくなってきました。
とはいえ、今も人と喋るのが完全に得意とは言えませんが(笑)
まだまだ課題があるStartPass。だからこそ面白い。
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━━StartPassにジョインしたきっかけを教えてください。
LINEでの業務も安心して周りに任せられる状況になっており、悔いなく次のステップへ進めると感じたことに加え、StartPassの「スタートアップを支援する」「日本をスタートアップしやすい国にする」という考え方が、自分の思考にフィットすると感じたからです。
代表の小原が立ち上げたスタートアップに所属していた時、みんなで同じ方向を向き、切磋琢磨しながら1つのものを作り上げていく風土が非常に好きで、今でも自分の核になっていると感じます。
また、1人で世の中を変えることは難しいですが、みんなで力を合わせて、世の中を大きく変えていこうというスタートアップの風土には、勇気をもらえます。
自分もそんなスタートアップの1員になり、そして複数のスタートアップの支援をするというのは、私にとってこの上ない良い経験になると思いました。
━━CTOとして再びスタートアップにジョインされましたが、入る前とのギャップはありましたか?
本業に向き合うための時間を作るために、本業ではないことに時間を使う必要があるのは大きなギャップでしたね。
比較的大きな会社であれば、分業制が敷かれており、それぞれ専門とする業務を行えば良いですが、他領域のことも自分でやらなくてはならないのは、少ない人数で会社を経営することの大変な面だと思います。
ただ、その裏返しで、本業以外の仕事も経験することで、様々な領域の困りごとを身をもって体感でき、それがプロダクトに活きることもあります。
また、スタートアップは悩みを自社で抱え込まず、社外に気軽に相談できるエコシステムを作っていこうという文化があるのが素敵だと感じますね。
━━StartPassの強みはどこだと思いますか?
スタートアップの支援をテクノロジーのみで解決しようとする企業が多い中で、弊社はテクノロジー以外の分野を経験してきたメンバーも多いため、テクノロジーの人間だけでは気づけない、他社でも気づかないような部分に対して策を打てる点が強みだと思います。
また、スタートアップ市場が伸びているので、市場の恩恵を受けながら、様々な施策を打つことができるのも魅力だと思います。
━━StartPassに入って苦戦していることはありますか?
スタートアップ各社が抱えるどの課題を優先して解決していくべきか、答えが見えにくいところです。数社にリサーチを行うだけでも様々な課題が出てきますし、1社1社が抱える課題が違う中で、ビジネスで見た時にどの課題を優先するべきなのか、今後も多くの企業にヒアリングを行い、糸口を見出したいです。
テック面でもビジネス面と同様、どの領域のどの技術に投資をすべきかを見極めるのが難しいです。セキュリティなのか、ユーザーとの窓口となるシステムなのか....どの課題が一番大きく、どの技術を発展させるべきなのかを常に考えなければなりません。
それに加えて、変わり続ける状況に対応しながら壊れないシステムを作っていくのも簡単ではないと感じます。
スタートアップ好きには最高の環境
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━━StartPassは、どのような人に向いていると思いますか?
まずは、弊社社員もクライアントも、みんなスタートアップが大好きなので、同じようにスタートアップ好きの方は楽しんでいただけると思います。
まだまだ弊社にはビジネス面・技術面ともに課題がありますが、その分やるべきことも裁量もたくさんあります。
そのため、「StartPassという環境を使って、自分が0からスタートアップのための良いサービスを作ってやる!」という熱い志を持っている方にはぴったりだと思います。
スキルやキャリアに自信がなくても、成長できる環境があるので、まずは話を聞いていただけると嬉しいです。
━━樋川さんの、今後のビジョンを教えてください
「日本をスタートアップさせやすい国」にするべく、まずは弊社で、多くのスタートアップから実力、セキュリティなど様々な面で、信頼してもらえる基盤を作りたいと考えています。
また、個人の面では、もちろん弊社で成功してからの話ではありますが、起業の夢を追いたいです。起業家の支援をさせていただく中でも、やはりこの夢は崩れませんし、憧れは強くなっていきます。最後までチャレンジし続ける人生でありたいです。
━━ありがとうございました!
「日本をスタートアップしやすい国へ。」をミッションとして掲げる当社では、これからもスタートアップを始めやすくするStartPassをより良いサービスにしてまいります。
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