演技力に感服!信頼する韓国ドラマの名優ベスト5
韓国ドラマにはまって、気づいたら40本近く見てきました。
そして、わかったのは韓国ドラマ、脚本が面白いだけでなく、役者の層も非常に厚いこと。
たくさんのドラマを見て、幾人もの素晴らしい演技をする名優たちに出会うことができました。
今回、わたしが演技の素晴らしさに感激した、芝居を信頼している韓国の役者さんのベスト5をご紹介します。
演技を信頼する韓国名優5位:キム・ヒャンギ
キム・ヒャンギ。彼女を始めて見たのは映画『無垢なる証人』でした。この作品の演技が今も忘れられません。
「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の作者であるムン・ジウォンが脚本を手掛けたこの作品で、殺人事件の真相を知る自閉症の少女・ジウを演じた彼女。ジウの姿は実際の自閉症の少女なのではと思ってしまうほど、非常にリアリティがありました。息を吐くように自然に無垢な証人として生きていたまなざしが、今でも忘れられません。
そして、この映画の後、再会したのはドラマ『舞いあがれ、蝶」。この作品で完全にヒャンギちゃんの魅力にノックアウトされました。
美容院で働くスタッフたちの日常を描いたこの作品で、ヒャンギちゃんが演じた美容師見習い・キプムがとにかく可愛くて。陰キャでコミュ障で不器用だけど、社会の片隅で懸命に生きている彼女が愛おしくたまりませんでした。
キム・ヒャンギだからこそ生み出せるリアリティがある。若いながらもそう思わせる実力派女優さんです。
演技を信頼する韓国名優4位…パク・ウンビン
パク・ウンビン。彼女については、「ウ・ヨンウ弁護士」という唯一無二のキャラクターを作り上げてくれたことに感謝しかありません。
自閉スペクトラム症の天才弁護士という設定で、ヘタをすれば鼻につくキャラになりかねなかったウ・ヨンウをとても自然に、しかもかわいらしく演じてくれた。彼女がいなければ、あの素晴らしいドラマとウ・ヨンウ弁護士が誕生することはなかった。それだけで、もうただただ信頼に足る女優さん。
今でも、彼女が出ている作品は、ウンビンちゃんなら上手に演じるはずだから…と信頼しきって注目してしまいます。
演技を信頼する韓国俳優3位…オ・ジョンセ
オ・ジョンセさん大好き。出演作を見るたびにどんどんファンになってしまった俳優さんです。
この方はとにかく演技に無駄がありません。善人役でも悪役でもその立ち位置をきちんと理解して、「この人なら、ここでこういう表情をするに違いない」というお手本のような演技をしつつ、オ・ジョンセさん自身の人間味や愛嬌を加えて非常に魅力的に仕上げてくれます。
オ・ジョンセさんといえば、『ストーブリーグ』の悪徳常務や『模範刑事』のヤクザ社長などの悪役ぶりも好きでしたが、個人的には、人のいいレンジャーのチョン・グヨンを演じた『智異山』が特に印象に残っています。三枚目でちょっと抜けてるグヨンはシリアスなドラマの中で一息つかせてくれるキャラクター。彼の愛する人への思いにも泣かされました。
演技がしなやかでご自身のキャラも立っていて魅力的なオ・ジョンセさん。この方が出ているというだけでちょっと見たくなってしまいます。オ・ジョンセさんが出るとドラマがワンランク面白くなるといって過言ではない俳優さんです。
演技を信頼する韓国俳優2位…イ・ジョンウン
韓国のバイプレイヤー女優といえば、この方。イ・ジョンウンさんです。
彼女との出会いは「私たちのブルース」でした。
済州島で暮らす人々の悲喜こもごもをオムニバス形式で描いたこの作品で、ドラマの実質的な主役であったウニを演じたジョンウンさん。
鮮魚店を経営し、市場で働く仲間たちのリーダー格のウニは、明るくバイタリティに溢れていて、自分を頼る人間たちとしっかり向き合っていく本当に素敵な女性。ジョンウンさんの演技からウニの強さや内面の温かさがすごく伝わってきて、もうこの1作見ただけで素晴らしい俳優さんであるのがよくわかりました。
ジョンウンさんは、『今日もあなたに太陽を~精神科ナースのダイアリー~」の看護師長さん役も素晴らしかったです。
患者だけでなくともに働く看護師や医師を見守るその姿には、大きくて温かな存在感がありました。
巧みな演技力と人間味のある存在感をあわせもつイ・ジョンウンさん。スケールの大きなバイプレーヤーで、韓国ドラマを見ていく中で、特に信頼するようになった女優さんです。
イ・ジョンウンさんがいい演技しないなんてありえない。私だけでなく多くの人がそんな深い信頼を彼女に寄せていると思います。
演技を信頼する韓国俳優1位…ユ・ジェミョン
私が信頼する韓国俳優さんの1位は圧倒的にこの方。『梨泰院クラス』のチャン・デヒ役で知られるユ・ジェミョンさんです。
出会いは多くの視聴者と同じく「梨泰院クラス」。冷たいまなざしの冷酷な経営者・チャン・デヒは出てきたときから恐ろしい存在感で、てっきりご年配のベテラン俳優さんかと思ったのですが、演じた当時まだ40代だと知って驚嘆。
あの凄み、あの老練ぶりから、少なくとも50代後半くらいの方かと思っていたので、もしや、恐ろしく「化ける」俳優さんなのか?と俄然興味がわきましたね。
実際『梨泰院クラス』の後半では、チャン・デヒが老いてよぼよぼになっていく様までしっかり演じきっていて、すさまじい演技力だったと思います。
その後も、ユ・ジェミョンさん、さまざまなドラマで見てきましたが、『秘密の森』の苦悩する検事や『ヴィンチェンツォ』の人情味のある弁護士さんなど、どの作品でも存在感が際立っていました。
基本、悪役を演じられることが多いかと思うのですが、この方が演じる悪役には深みがあります。単純にすごく悪い、ではなく、もともと悪い人ではなかったけれど、人生を重ねていく中で腹黒くならざる得なかった……のようなキャラクターの人生、バックボーンが見えてくる感じがあり、奥行きのある役作りをされているのがよくわかります。
演技力だけでなく、御本人のキャラクターも素敵なユ・ジェミョンさん。おそらく面白いことが好きな方なんだろうな……というのも演技の節々から見えるのです。『賢い医師生活 season2』でノリノリで卓球していた姿とかがまさにそうでした。
特別出演されている2025年公開の「劇映画 孤独のグルメ」の予告編でも、その片鱗が伝わってきます。
こちらの映画も、ユ・ジェミョンさんが出ると知ってますます楽しみになりました。
作品見るたび新たな名優に出会える韓国ドラマ
最初に書いたように、韓国は俳優の層が非常に厚い。
これまで見てきたすべての韓国ドラマに演技が巧みな方、魅力的な方が必ずいました。
今回のベスト5には入れなかったけれど、他にもハン・ソッキュさん、ソン・ドンイルさん、イ・ソンミンさん、ヨム・ヘランさん、キム・ビョンチョルさんなどなど、演技が好きな役者さんがまだまだたくさんいます。
今も、新しく韓国ドラマを見始めるたびに、「この作品ではどんな名優さんに会えるのかな?」と本当に楽しみです!
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