出戻り転職しようとしたけど自分の意志でやめた話

諸々あり、GW明けから2度目の転職活動をする予定です。
前職(1社目)への出戻りをまずは考えましたが、最終的にやめました。
その決断に至るまでの流れを下記に記します。


今思うと、動き出す前に大学時代の友人に出戻りの事を相談して怒られた事が全てだった。
「何故わざわざ自分の可能性を狭めるのか。前職に戻っても肩身は狭くなるし、今いる社員はムカつくだけ。普通に別の仕事探せば」
それを聞いた時は、何故ここまで自分の選択(しようしていた。盲目すぎた)を業務内容も知らないのに全否定されなければいけないのか、世間では"アルムナイ"という単語が既に世間で流行りつつあるのに、とか思ってた。
最終的にこの発言を思い出し、視野が狭すぎた自分に対して敢えて強く言ってくれていたのだろうと思うと感謝でしかない。

出戻り転職は年明けからずっと考えていた。
現職での仕事内容に自分やチームでコントロール出来ないことが多すぎて、あらゆる側面から不満を覚え、身体面ではっきりとした不調が出たからである。

前職は新卒から8年在籍し、最終的に円満退職。
人間関係も殆どの人が良好で、ステップアップ目的だった転職をやり直す為には前の職場に戻るのが一番良いのではないかと考えた。
一番信頼の置ける先輩に年明けから相談を始め、転職から1年経った4月1週から動いて頂ける事になった。

前職でやっていた業務が前職の中では特異だったので、その部署に5年いた経験をもう1度活かせればと思い、同じ部署への復職を基本線とした。

先輩から上司に繋いで頂き、上司とコンタクト。
有り難いことに事前に裏で色々動いてくれて、今までの復職の実績を踏まえてから、今後想定される採用プロセスを提示してくれた。以下の通り。

①上司から人事担当役員につなぐ
②取締役会で可否を判定する
※メンバーシップ採用となり、どの部署に配属されるかは社長次第
※退職前の部署に復職した実績はなし

以上の事柄から、上司は「同じ部署には戻れないと思ってくれ」とコメント。また、そもそもの復職に関しても「人員の補充は進んでいる。新卒を積極的に大量採用し、残りは非正規で対応している。すんなり決まると思うな」と。

まとめると、
・自分の意思を伝える場(面接etc.)もなく、ランダムに働く場所が決まる
→ 将来的なキャリアプランに場合によっては大きく影響(ダメだった時の取り返しが付かない=再転職時に説明が相当難しい)
・元の部署に戻れたとしても、上司が完全に同意した上での復職ではなく、難しい状況が待っている事が想定される
→ 戻る部署がどうでもいいという状況にもしなった時(=最悪のパターン)に、もっと信頼できる人から頼んだほうが良い
・世間とは逆行している人員補充方法
→ 何故これまでもずっと問題だった30-40代の溝を埋めようとしない?マズイ会社の典型例

ここまで聞いてから、ようやく冷静になれた自分がいた。
このやり方でいくのはスーパーリスキーなんじゃね、と。
ていうか、そうだ、この会社は常識がなかったんだわ、と。
前職を辞めた時の感情が一気に頭の中を駆け巡った。

同時に「めんどくせえ」と避け続けていた転職サイトを今一度見返してみた。1社目を長期で働いているのなら、2社目がたとえ短期離職でも理由さえはっきりしていれば再転職の道は閉ざされていないと、自分なりに理解をした。

もう1度、自由に自分がやりがいを感じる事ができるであろう仕事を新しく探せばいい。まだ軌道修正できる。1回目の転職活動で学んだことをもう1回活かせる。普通にそう思った。そこからは一気に商材がー、とか人間関係がー、とか前職の良い点として考えていた事柄が、一気に転職活動をしない為の言い訳にしか聞こえなくなっていった。

そして上司に「保留」の連絡をさせてもらったのが、先週の金曜日のこと。


自分から復職をお願いしておいて、本当に失礼極まりない話である。
この件に向き合ってくれた先輩や上司には本当に感謝でしかない。
同時に、厳しい言葉をくれた友人も本当に有り難い存在である。

現職で色々とやられてしまい自信を失っていた自分は、もう新しいチャレンジなんか出来ないし、前職に戻るしかないとしか思えなかった。
実際に行動してみたけれども、結果的に自分の感情を見つめ直すきっかけとなったし、次やるべき事を定められた。

自分自身を一番騙せるのは自分自身なのだと、身を持って知れた。