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Airbnb急騰と半導体株の調整、今後の投資戦略(2025年2月18日)

市場全体の動向

主要株価指数の値動き

2025年2月18日(火)朝時点(日本時間)、米国株式市場は堅調さを維持しています。2月14日(金)の終値は以下の通りです。

  • S&P500:6,114.63ポイント(前日比 -0.01%)

  • NASDAQ総合:20,026.77ポイント(+0.4%) ※3週間ぶり高値更新

  • ダウ平均株価:44,546.08ポイント(-0.4%)

週間ベースでは、S&P500が+1.5%、NASDAQが+2.6%、ダウも+0.5%と揃って上昇。特にハイテク株を中心に買いが入り、NASDAQ100指数は過去最高値を更新しました。

経済指標と金融政策の影響

市場の主要テーマは引き続きインフレと金融政策です。

  • 米1月CPI(消費者物価指数):前年比でここ1年半で最大の加速

  • 米1月PPI(生産者物価指数):市場予想を上回る上昇

これを受けて、パウエルFRB議長はタカ派的な発言を行い、市場の楽観的な利下げ観測にブレーキをかけました。現在、政策金利は4.25〜4.50%で据え置き。ただし、直近のPCEインフレ率(2024年12月時点)は+2.6%と目標に近づきつつあり、市場では「今年後半に利下げがある」との観測も残っています。

10年物米国債利回りは4.4%台まで低下しており、市場は将来の景気減速や政策転換を織り込む動きを見せています。

米政府やマクロ環境の影響

  • 米政府の通商政策:トランプ前大統領が「相互関税」政策を示唆 → ただし新たな関税発動は見送り

  • 欧州市場:ロシア・ウクライナ情勢の改善期待で連日最高値更新

  • 米1月小売売上高:前月比-0.9%(予想以上の落ち込み)

総じて、市場はインフレ鈍化への期待と景気後退懸念の綱引きの中で推移しており、政策発言や経済指標の影響を受けやすい不安定な状況が続いています。


セクター別の動向

セクター間の値動き(2月14日時点)

  • 生活必需品(消費者防御):-1.16%

  • ヘルスケア:-1.11%

  • 情報技術(ハイテク):+0.46%

  • 通信サービス:+0.44%

ディフェンシブ銘柄が売られ、ハイテク・通信などグロース株に資金が流れる流れが続いています。

セクター別パフォーマンスと要因

  • 生活必需品・ヘルスケアの下落

    • 高配当銘柄の魅力が金利低下で相対的に薄れる

    • 一部消費財・医薬品企業の業績不振(例:腎透析大手DaVitaが業績見通しを下方修正し株価-11%)

  • ハイテク・通信の上昇

    • Nvidia(NVDA):+2.6%

    • Apple(AAPL):+1.3%

    • メタ(META):20営業日連続で上昇

NASDAQ100指数が史上最高値を更新し、AI関連銘柄を中心に強気姿勢が続いています


銘柄別の動向

Airbnb(ABNB) - 決算好調で急騰

  • 株価変動:2月14日の決算発表後、14%上昇し161.42ドル

  • 売上高:前年同期比+12%(25億ドル)

  • 予約取扱高(GBV):+13%(176億ドル)

今後の展望

  • CEOのブライアン・チェスキー氏が「旅行のスーパーアプリ化」を表明

  • 直近のPERは約56倍と市場平均を超えるバリュエーション

  • 52週高値170.10ドルがレジスタンスライン

150ドル付近での押し目買いを検討、140ドル割れで損切り

Roku(ROKU) - 決算好調で急騰

  • 株価変動:+14.1%(99.07ドル)

  • 売上高:+21.9%(12.0億ドル)

  • Rokuチャンネルの視聴時間:+82%増

100ドル付近でのもみ合いが予想されるため、短期トレード向き

Applied Materials(AMAT) - 決算後に急落

  • 株価変動:決算後8%以上急落し169.20ドル

  • 売上高:71.7億ドル(前年同期比-1.0%)

  • 米国の対中輸出規制強化が影響し、売上が4億ドル減少見込み

今後の展望

  • 予想PERは約21倍(来年度18倍)と割安感あり

  • 200日移動平均線170ドルで下げ止まる可能性

170ドル付近での買い場探し、150ドル台で追加購入を検討


筆者の見解

今回の市場動向を踏まえ、Airbnb(ABNB)とApplied Materials(AMAT)に注目します。

Airbnb(ABNB) - 長期投資向き

  • 150ドル付近での押し目買いを検討

  • 140ドル割れで撤退

  • 170ドル超えで追加上昇期待

Applied Materials(AMAT) - 割安感あり

  • 170ドル付近から分割買い

  • 150ドル以下で追加買いを検討

  • 200ドル付近で利益確定を視野

市場全体としては、FRBの金融政策やインフレ動向が依然としてカギを握るため、短期的なボラティリティに備えたリスク管理が重要です。AI・半導体関連の強気トレンドは続くとみられるため、引き続き関連銘柄に注目していきます。


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