
米国株は最高値圏!市場・セクター・個別銘柄の最新分析(2025年3月3日)
市場全体の動向
主要米株価指数は堅調に推移しています。日本時間2025年3月3日朝時点で、
NYダウ平均:約43,842ドル
S&P500指数:約5,958ポイント
ナスダック100指数:20,909ポイント
それぞれ過去最高水準付近にあります。直近の取引セッションでは、
ダウ:+1.26%
S&P500:+1.39%
ナスダック:+1.47%
と揃って上昇しました。
背景要因
インフレ指標の改善:1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比+3.0%と予想並み、個人消費支出(PCE)物価指数(コア)は年率+2.5%程度まで低下。
金融政策の転換期待:FRBは「利下げを急がない」姿勢を示すも、市場は年内後半の金融緩和再開を期待。
景気ソフトランディング観測:失業率の低位安定などを受け、楽観ムードが広がる。
関税政策:米政府が輸入関税の引き上げを進める動きがあり、物価への影響が注視される。
セクター別の動向

直近24時間のセクター別動向では、
金融株セクター:+1.7%超(上昇を主導)
エネルギー・生活必需品:+1.2%程度上昇
不動産セクター:+0.8%(最も伸びが鈍い)
1週間単位では明暗が分かれる展開
情報技術(テクノロジー):-4.3%(調整局面)
一般消費財:-2.6%
不動産セクター:+2.4%(長期金利低下が追い風)
金融セクター:+2.3%(融資需要堅調観測)
ハイテク株への利益確定売りが出た一方で、金利低下を背景にディフェンシブ銘柄やバリュー株に資金が移動する流れとなりました。
個別銘柄の分析

CVSヘルス(CVS)
株価上昇要因:
第4四半期決算で利益が市場予想を上回る
新CEOの業績改善策への期待
財務指標:
直近株価:65.7ドル
予想PER:約10倍
配当利回り:約4%
投資判断:64~62ドル付近での押し目買いが有効。長期目標80ドル。
ギリアド・サイエンシズ(GILD)
株価急騰要因:
HIV治療薬の売上堅調
新薬パイプラインの期待
財務指標:
直近株価:114ドル
予想PER:約13.7倍
配当利回り:約2.7%
投資判断:100~110ドルへの調整局面で分散購入。目標株価120~130ドル。
エヌビディア(NVDA)
株価調整要因:
AI関連需要継続も、中国向け輸出規制リスク
週間で約-7%下落
財務指標:
直近株価:125ドル
予想PER:約42倍
投資判断:業績好調だがバリュエーションが高いため慎重な投資判断が必要。
テスラ(TSLA)
株価下落要因:
中国市場での価格競争激化
CEOの対外発言リスク
財務指標:
直近株価:293ドル
予想PER:約76倍
投資判断:52週高値から40%以上下落。ボラティリティが高く慎重に対応。
バンク・オブ・アメリカ(BAC)
株価上昇要因:
銀行株全般に利ザヤ拡大期待
純金利収入の増加
財務指標:
直近株価:46.10ドル
予想PER:約10.5倍
配当利回り:約2.2%
投資判断:40~44ドルへの調整があれば買い増し。目標株価50ドル。
筆者の見解

安定志向の投資戦略として、
CVSヘルス(CVS):ディフェンシブ性が高く、64~62ドルで押し目買い。
バンク・オブ・アメリカ(BAC):40~44ドルでの買い増し、50ドル目標。
ギリアド・サイエンシズ(GILD):100~110ドルでの分散買い、120~130ドル目標。
米景気のソフトランディングが続けば、これらの銘柄は安定した成長が期待できます。
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