ルーツミュージックを感じるためニューオリンズを旅した話〜DAY 4〜
前回までのお話
明くる日。
僕はひたすら昨日連絡をくれると言っていたドラマーからの連絡を待っていた。
お昼頃だろうか。
そのドラマーとFacebookで友達になっていたのでチェックしていたらこんな投稿があった。
このクソみたいな曲大嫌いだぜ!
この曲好きなやつも嫌い!
こんなつぶやきとともにウィルソン・ピケットのムスタングサリーを演奏している動画が添えられていた!
なんとその曲は昨日僕が感動して話しかけた時に好きだと伝えた曲である。
衝撃的だった。
まあおそらくではあるが僕への当て付けであろう。
めちゃくちゃ意地悪!
そして当然連絡も来ず、しばらくすると全く関係ない次の投稿がアップされていた。
それはそれはめちゃくちゃ落ち込んだ。
一度は閉ざされたと思った道が繋がったと思ったら最悪の形で再び閉ざされたのだ。
更に今まで僕は音楽を愛するやつに悪い奴はいないとバカみたいに信じていただけにこのショックがでかかった。
頭の中は
どうしよう、応援してくれた人たちに申し訳ない、もうやだ、日本帰りたい、アメリカ怖い、ツライ、タスケテ、K・Tカエル…
など負の感情で一杯になった。
更に悲しいことは続く。
ニキが旅立ったのである。(ニキとの出会いはDAY 1をご覧ください)
彼女は最後に言った。
またすぐに戻ってくるわ!
それをそのままの意味だと思った。
夕方くらいには帰ってくるのかなー、と。
彼女は二度と帰ってこなかった。
いやいや、あまりに別れの挨拶にしてはノリが軽過ぎるって。
あまりに落ち込んでいた僕を見かねたナオさんがジャズライブのフェスに誘ってくれた。
屋台とかもあって楽しかった。
実はやはりずっと食が合わなくてハンバーガーみたいなんとかばっか食べてて辛かったので、久しぶりにあっさりした牡蠣なんかを食べられて嬉しかった。
牡蠣はニューオリンズの名産らしい。
ただそこはアメリカン。
焼き牡蠣にオリーブオイルと塩胡椒、バターで味付けしてて、それで出してくれるんかなーって思ってたら仕上げにドロドロのチーズフォンデュ的なのをかけようとしたのですぐさまノー!と言って阻止した。
ただ幾分気は紛れたものの気持ちは大分やられていた。
正直これからの事を考えたくないくらいだった。
その後、近くのピザ屋で飲んだりして遊んだ後ホテルに戻りベッドに入った。
その時あることに気付いた。
泊まっていたホテルはドミトリータイプなので一部屋にいくつか二段ベットがある相部屋スタイルだ。
※こんな感じ
僕は二段ベッドの下でずっと寝ていて上はずっと空いていたのだが、その日新しい人が来たらしく既に上で寝ていた。
そこからまた新たな出会いが始まる事になろうとは…
続く
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