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R6.社労士合格奮闘記💮
一度こういったものを書いてみたかったので、5回目での合格ですが、参考にしていただける方がいらっしゃれば嬉しく思います。
ほぼクレアール社会保険労務士合格体験記になってしまった感は否めませんが、ご容赦願います🙇
受験回数:5回
私の取り巻く環境
参考にすると言っても、受験者属性が似ていないと参考にできないと思いますので、私の属性を確認して、参考となる可能性を確認してください。
男性・40代後半・行政書士有資格の勤め人。
月1回程度の頻度で宿直勤務あり。子ども2人、大学生。
残業、急な対応は『当たり前』『通常』感覚…の職(業)場。
1日に勉強できる時間…MAX3時間程度。
内訳
・出勤時間で、約40分捻出
・昼休み時間で、約30分捻出
・退勤時間で、約60分捻出(乗継の悪さ故)
・帰宅後で、約60分捻出(22時には就寝)
社会保険労務士への挑戦理由
特に合格参考情報としては、不要な情報になりますが、おつきあい願います。既に行政書士を取得しておりました。
そこで、
▷相性の良いとされるのが社労士であること。
▷ワークライフバランス等に携わる機会も増え自分自身アップデートが必要となったこと。
▷退職等後も社会貢献をしたいこと。
等を考えました。
その根底には氷河期時代のど真ん中世代でもありますので、国家資格の取得で安心を得たい気持ちがありました。
以上から、社会保険労務士を目指しました。
合格に至るまで 5度目で掴む
R2年→1回目:独学→選択も択一も基準点達せず
R3年→2回目:独学→選択足切り・択一合格点
R4年→3回目:社労士24(大原)→選択労一に泣く
R5年→4回目:社労士24(大原)→総合1点不足*
R6年→5回目:クレアール→救済不要Levelで🈴💮
*R5年〜急な長期出張により、試験当日のみ帰宅。
利用テキスト
その1〜秒トレ(これはマスト)
その2〜クレアール社会保険労務士講座
択一40点以上だと、更に割引が適用されReasonableに受講可能。受講コースは、上級パーフェクト/セーフティコースを選択。試験本番で、押し出されない本物の実力を身につけられたのが勝因。
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行政書士資格は独学で取得したので、最初の1、2年は市販テキスト等で進めてしまいました。働きながらでもあり、時間を区切ったスタンスでの勉強の仕方でした。
しかし、これでは合格レベルに達しない…何が足りなかったのです。毎年、過去問だけでは解けない、様々な問題が出されます。ことごとく引っかかり、外れたからです。そのため奇問?難問が出ようとも、基本・標準問題を確実に取るためには本物の実力を身につけなければならないという結論に至りました。3年目、4年目は『資格の大原』での社労士24をとり、テキストを読み込みました。24時間で一回転できることで、知識の定着を図る画期的な教材でした。しかし、選択式で1点に泣き、総合点で1点に泣きと、2年間費やしました。そして、合格となる年にクレアールの答練が、私のようなアウトプット不足には必要という結論に至り、受講しました。
本物の力…得点力へ
よく皆がとれる基本的な問題を落とさず、と言われます。しかし、本番でどの問題が皆がとれる問題であるのかはわかりません。少なくとも、私には結果論的な表現という感じがしました。
ですから、テキストや過去問に掲載していることを問題の肢をみて即座に判断できるLevelに達することが、『皆がとれる問題』と理解しました。といっても、5肢択一では全ての肢の正誤判断は難しい。
解き方として、3〜4肢を勉強した知識で正確に正誤判断でき、組合せ問題等で絞り込みが行えるようにしました。これが、精度をあげる勉強の『必要性』のようです。
残り1つは誤りか、正解か知らなくとも、自信をもって3、4肢を正誤判別し、絞り込んだ中で、組合せ・誤り又は正しいものを選べれば、正解へと近づけることができます。実際、最後に残った、初めて見る肢が誤りだったり、正解だったりしました。
しかし、それが分からなくとも他の肢で対応可能となっていました。これが基礎を固めるの意味と知ったのは合格したからだと思っています。
初見の肢はこれまで固め・精度を高めた知識では解けない以上、“無視”します。なぜなら、テキストに掲載されていないと判断できるまでに精度を高めたからです。その意味では数字の誤りは、数字さえ完璧に覚えていれば、揺るぎ無き“ダウト!”と瞬発力で正誤判断しました。こういったインプットではない、アウトプットする力を身に着けるのが大事であると分かりました。
もっとも個数問題は、肢全て基本なら正解、そうでなければ『皆がとれる問題』とは言えないと割り切りました。
こうした意味で、得点力につながる選択肢の論点、思考過程を丁寧に説明するクレアールは、特に答練(ハイレベル答練含む)により、アウトプット訓練ができ、基本・標準問題は、確実に取るという実力を鍛えることに最適解でした。
満点合格ではなく、奇問難問が出ようとも合格基準点を確実上回る得点を出せる力を身に付けることができるようになるという期待を持ちました。
他の予備校、参考書について
大原の『社労士24』はもはや神動画であり、金沢先生のブログ、X(旧Twitter)は毎日確認し、知識の定着への大事さを学びました。
『資格の大原』ブログ 社労士
#社労士24 @sharoushi24
しかし、アウトプット講義、答練が私には必要でしたので、クレアールの上級コースをとりました。
クレアールのこの講座が重要論点、答練、ハイレベル答練、模試、白書・統計も多くパッケージされており、これ以外は手を広げないと誓って進めました。あれもこれも手を出す必要はありません。
時間的・金銭的に余裕がないこともありますが…知識の精度を高めることに集中しました。
とりわけ、答練は後述しますが、白書統計は5月の連休から進めることができ、実際は直前までで5回は回し、齋藤先生の授業を繰り返しました。そしてこれで労一・社一の時事問題対策は十分でした。
トレースという表現がありますが、それに近い感覚になるまで講師の思考過程等、復習しました。
むしろ、目的条文、有名判例、数字等が出たら落とさないようひたすら『秒トレ』を繰り返しました。こういった点が、暗記的要素が強い試験であると言われる所以です。
このクレアール講座の良さは、答練、ハイレベル答練、白書・統計をひと通り学んだ後、模擬試験にも類似問題を出すため、まるで学生時代の中間・期末試験のように活用できることにあります。
もちろん本番では出題範囲が広いわけですが、学んできた範囲で戦う、試験委員が代わり問題の難易度が変化しようとも、土俵から押し出されない力を身に着けようと思い続けました。
そういった私なりの解釈で、クレアール中心主義でしたので、学んだ中から少しでも類似問題が出ており、それを確実に得点することがかえって、自信へとつながりました。
クレアール社会保険労務士講座
印象的なカリキュラム・教材は、答練・ハイレベル答練となります。論点が網羅され、試験で活用できる知識にするための十分な教材であり、斎藤先生の授業とワンセットで効果が増大すると実感です。
cross✕studyというウェブで繰り返し解き、直前の2か月間は、あらかじめ解説などをオレンジのペンで記載したうえで、クレアールからいただいた赤シートで隠して、紙で解きました。
6月からは、毎日何かしら答練の復習を1冊ずつ繰り返していました。ひたすら間違えた問題を復習しました。
実際にできなかったらバツをつけて、正解が連続するまで繰り返し解きました。添付写真で具体的なイメージを抱いていただけると思います。
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ウェブと紙での問題演習を合わせれば10回以上は解いたと思います。
答練とハイレベル答練を期待していた私としては、意外と年金攻略が、実は驚くほどまとまった教材でした。失礼な物いいですが、これが素直な感想です。そのため、この教材を繰り返し解いた結果、基本・標準は確実に得点に結びつけられました。
試験中、基本・標準問題と難問を区別できる力について、先ほど申し上げたとおり、文字通り、基本・標準問題を区別できるようになりました。
その結果、今年度の試験で、比較的簡単とされた国民年金では8点、厚生年金では9点(満点取れた問題でしたが、ケアレスミスで10点ならず)と健康保険法(5点)で時間を費やし、焦ってきた中で、高得点を取ることができたのでは、このテキストをしっかりと自分のものにできたからだと思っています。
この年、健康保険法が異常に難しく、安衛・労災・雇用といつも通り難しいので、国年と厚年で点数を確保することが大事でした。
また、cross✕studyというウェブでの問題演習を繰り返しできたのも、隙間時間を有効活用できる教材と思っています。クレアール社が大きく力を入れた新しいシステムだそうです(合格祝賀会で社長がおっしゃっていました)。
印象的なカリキュラムは、答練・ハイレベル答練の問題が、その後の模擬試験でも出題されるなどの構成をしているので、この問題どこかで見たはずという既視体験がより記憶定着に繋げられました。こうした意味では、常に新しい問題を求める方には不向きかと思います。
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苦労を乗り越えたエピソード
現場を抱えている仕事であるため、勉強のスケジュールを確実にとることは難しく、出勤退勤時の隙間時間の活用、昼休み時間の活用を大事にしました。そのような中でも、直前期には夏季休暇のすべてを試験時間に使いました。
仕事都合とはいえ、試験日を挟んだ出張は非常にキツイと実感しましたが、合格者から話を伺うと皆さんは、それ以上に苦労しているので、自分としてはこれが苦労ですということは、なかな申し上げにくいところです。
大事なことは、出張先、飲酒会合があった日でも、喫茶店で少しでも、酔いがさめた後に1時間でも2時間でも勉強を続けることで、そのための管理が大事なんだと思いました。
20代のときのような睡眠不足が続いても大丈夫という年齢でもないため、勉強時間の確保と勉強の高い質の確保の両立が難しいと感じました。
こうした場合、改正法、判例、学習スケジュール等までは手が回りませんので、予備校等のスケジュールに従う、カリキュラムに乗れるよう努力するのが私のような環境で勉強される方は最も合理的ではないでしょうか?
今後の展望
知識のメンテナンスを継続しつつ、実務経験がないため事務指定講習を申込み、社会保険労務士合格者から社会保険労務士有資格者になろうと思います。
また、勉強がヤル気のみに依存せず、習慣となったので、学生時代に漠然と憧れを抱いた法律専門職の司法書士試験に挑戦し、街の法律家を目指そうと思います。
平成23年3月11日、東日本大震災で実家はなくなりました。その際には、全国の皆様には本当に多大な支援を賜りありがとうございました。
その経験もあり、故郷の事業者や高齢者等のため、本来貰えるべき助成金、障害年金等を適正に活用し、少しでも暮らしを豊かにし、さらには『街の法律家』となり、空き家問題、成年被後見人等で人さまの役に立てるように頑張ってまいりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
社会保険労務士等、国家資格試験に挑戦される方の参考になれば幸いです。
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例年このホテルらしい…
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ありがとうございます✨