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父っ権
子どもが小ちゃかった頃、一緒にお風呂に入り、足の指を見て「お父さんの指の毛、かっこいい!僕も生えてくるかな」と目を輝かせていた。
あの頃、お父さんは何でもカッコ良かったのだ。
高校生になった今、私の記憶はどんどん薄れて行くのに対して、息子はどんどん吸収して行く。
あの頃のカッコ良さはどっかに行ってしまった…。
そんなある日、偶然テレビで高校生のクイズバトルをやっていた。
付けた瞬間、特殊な機械の使用方法の問題だった。
全然思いつかない息子に対して、仕事がらこれ橋梁点検車って言って、橋の下、裏側を点検するやつや!と言うと、
「ええっ!なんでわかんの〜」って
目を輝かせていた。
久しぶりの威厳回復だ。
調子に乗って次の問題も行く。
……惨敗。
つかの間の威厳は元通りに。
あぁでもなんか楽しかった。