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女性起業家がサイバーテロに巻き込まれた話

2ヶ月ほど前のある日、契約している配送倉庫から突然連絡が入りました。
「利用しているシステムが外部からの攻撃を受けて、すべての通信が遮断されました。配送は全てストップ、復旧時期は未定です。」

え。

人間、わけがわからなさすぎると、なんの感情もわかないんだな。

時間の経過とともに少しずつ状況がわかってくると、どうやらけっこう大規模な被害が出ているらしい。

全国の配送倉庫さんが利用しているメジャーな配送システムがダウンしたので、そのシステムを利用しているすべての倉庫の流通が一瞬でストップ。
なんせ攻撃による個人情報の流出を防ぐために外部からのアクセスを完全に遮断なので、倉庫さんとしても手の打ちようがない状態。

出荷ストップって、ネットショップとしてどうすんの?とは思いつつも、うちのような零細ショップの出荷量なんてたかがしれてますけど、大手さんやらそれを抱える倉庫さんやらの担当者さんのことを思うと、胸が痛いわ😅

もう待つしかない。

10年以上もビジネスしてるとまあ色々経験させてもらえるけど、サイバー攻撃まで体験することになるとはなぁ。

うちの契約倉庫さんとしては、システム障害については手出しできない状況の中、顧客の不利益を最小限に抑えなければとの意気込みで配送復旧にむけて必死の対応をしてくれました。
たまたまその前後に倉庫会社の社長さんとお会いする機会があったんですよね。

いやまじ大変ですよね、大丈夫ですか?って声をかけたら、こういうリスクに備えきれてなかったことをお詫びされて、1日も早い復旧と補償をしますって真摯にお話してくださって、どこにも持っていきどころのなかった不安が成仏しましたよ。
もうね、倉庫さん1番大変だと思うけど、ともに頑張って乗り越えましょう、って。

それから数日間は深夜まで担当者さんとやりとりあったり、いやーみんな大変💦
短期間でのシステム復旧は絶望的ということになり、全くの別システムで新たに構築します!との連絡が。

ひー
そんなことできるんかー

と思ってたけど、結局1週間程度でなんとか配送を再開できることに。
すげー、人間ってすげー。
賢い人ってすげー。
一度死んだシステムが人の手でヨタヨタと立ち上がる過程を目の当たりにしたら、なんとも言えない感動を覚えたよ🥺

いやいや、はよお客さんに商品送らんと。

そんな状況での仮システムでの再出発だったので、正直2ヶ月ほど経った今でも若干の後遺症には苦しんでいるんですけどね💦
微妙に完全復旧できてないデータあるよね。
商品のバーコードデーター飛んでたりね。白目。

そして、この悪意ある攻撃は正式に「サイバーテロ」って発表されました。
いよいよ損害に対する補償請求も開始。
サイバーテロの被害で補償請求ってこうやってやるんか、、、知らないことだらけっていうか普通知らんよな。

ありきたりなんですけどね、こんなピンチになって、今わたしの周りを固めてくれてるチームのプロ意識の高さに感動したんです。
社員ではなく、いわゆる外注さんポジションの方ばかりなんですが、その全員が、一緒に乗り越えましょう!自分はこれやりますね!っていう主体性のある軸がはっきりみえました。

泣くよね。
わたし、こんなチームが欲しかった。
「主体的な人と働きたい」と言語化した13年前。
そのためには、自分自身が主体的でなくては、と模索し続けた13年間。
近づけてるのかも。

保険屋さんから来年のカレンダー届いたよ。
年末待った無し🎄

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