クソみたいな会社

今の会社に入社してから3年目に突入した。
新卒カードをドブに捨ててからもう3年。
新卒の時、僕は就活を真面目にやっていなかった。
いや、できなかった。
吐き気をもよおす自己分析、嘘で埋めたエントリーシート、自分を否定し続ける面接。
今でもあの時が人生の中で一番湿度が高い地獄だったと思う。
側から見ればただの努力不足に映ることなんて百も承知だ。
だけど、あの時孤独に戦っていた僕は間違いなくボロボロだった。
それをどこぞの知らない馬の骨にコミュ障だの、馬鹿だの言われる筋合いはない。
誰に認められなくても自分で戦い抜いた。
エージェントに決められた会社だったのはすでに僕の中に戦う力が残っていなかったからだ。
もっと早く決まっていればと思わずにはいられない。
自分だけ周囲に置いていかれ、劣等感に苛まれた。
友達にも会いたくないし、家族も近くにいない状態で苦しんでいた。
今、その時の気持ちが再来している。
新卒は1社しか受からなかった。正直受かった意味もわからなかったし、この会社でいいのかと最後まで不安だった。
せっかくいい大学を出たのに、俺はこんなところで終わっていいのかと思った。
もちろん新卒で全てが決まるわけではないが、大手に行った友人の話を決まると今後彼らに追いつけるイメージがまったく湧かない。
仕事量は明らかに多いはずなのに安すぎる給料。意味もなく出社させられる毎日にも嫌気がさす。
家に帰ってでてくるは、こんなクソみたいな会社に勤めている自分も社会から見ればクソに見えるのだろうなという怨嗟だ。
全部自分の考え方一つだというやつはいるだろう。だがそれはあいつらが恵まれた環境にいて、そういうマインドを持つように育てられてきたからにすぎない。単純に運がいいだけだ。実力じゃない。
そういう奴らがきっと今後も僕の前に現れて我が物顔で説教を垂れてくるんだろうな。地獄にでも堕ちろとでも思っておくぐらいしか今の僕にはできないが。
ただ、このまま腐って落ちていくのだけは癪に触る。絶対今の会社よりも僕の力を評価して適正なリターンをしてくれる居場所を探し出す。その時きっと、僕はもっと前向きな悩みを持っていることだろう。期待だけはしておくとする。

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