第9番: 都幾山 慈光寺
今日から埼玉の寺を回ります。
まずは、慈光寺。数年前にも行ったことがあり、バスを乗り継ぎ、山を登り、結構大変だった記憶があります。
しかし、バスの路線が廃止になり、乗合タクシーに変更されていたことから、前日に乗合タクシーを予約した上で行きます。事前に調べておいてよかった。
慈光寺最寄りの明覚駅。 朝6時の電車に乗って、4つの路線を乗り継いで、到着は8時過ぎ。ちょっとした旅行気分が味わえます。綺麗な駅です。
予約通り、8時18分に乗合タクシーが来ました。値段は500円。バスに比べてとっても便利&楽チンです。が、楽チン過ぎて、ちょっと物足りない感じもします。こんなにあっけなく慈光寺に到着して良いのだろうかと。
慈光寺到着。東国最古の寺暦を持つとも言われ、平安時代には延暦寺別院としても名高かったとか。源頼朝の奥州藤原氏討伐(1189年)の際の必勝祈願の書が納められていたり、国宝の法華経の写本など、重要な文化財がたくさんあります。もっと有名な寺になっていても良いのにと思いますが、全盛期にはおそらく山一面に寺の建物があって、隆盛を誇っていたことでしょう。そのように昔の姿に想いを馳せると、お寺巡りも楽しくなってきます。
本坊。右の方の大きな木は、樹齢千百年の天然記念物の多羅葉樹。
観音堂は、本坊から少し離れたところにあります。
観音堂の軒下に、馬が吊り下がっています。
欄間の彫刻は色褪せていますが、素晴らしいです。
御本尊の千手観世音は、4月に開帳されるということで、実際にお目にかかることはできませんでした。写真で見ると、非常に厳かな立派な観音様です。
鐘楼も本坊から少し離れたところにあります。消失したものを再建したものだと思います。この鐘楼のすぐ横に、釈迦堂があったのですが、残念ながら消失してしまい、今は、更地になっています。巨大な釈迦如来像や仁王像があったようですが、一緒に焼失してしまったようです。
一時間程度、宝物殿を見たり、周囲を散策したりして、10時に予約した乗合タクシーの到着を待ちます。ちょうど良い時間配分でした。
きくからに だいじだいひの じこうでら
ちかいもともに ふかきいわどの
次は、第10番 正法寺です。