絶妙なバランスの「対」が「新しい可能性」を孕むということ
こないだ投稿した満月図リーディングから「そういえば・・・」と思い出したこと徒然。私はあの図から「対」になるものが絶妙なバランスをとって「可能性を秘めた(まだ発芽していない)種」を産み出そうとしている、と読んだわけ。
満月という太陽と月が天地の位置で引き合う配置、AscとMCのシンボル、それからチャートルーラー金星のシンボル、そろいもそろって「対!」だったから。
月が聴くカミナリ
そいで月のシンボルに出てくる「雷」も、「対と生命力」の象徴だなぁと思い出したのよ。というか、「生命の誕生」ってのがもう「対」の要素を含んでる象徴だよね。
月「予期しなかった雷雨をともなう嵐」
ここシンガポールでは、スコールの雷鳴が凄まじいです。もう爆発音みたいで震える。
日本語のカミナリは「神鳴り」が語源ってハナシがあるよね。神様の鳴らす音。自然の中に見せつけられる「なんかよくわからんけどスゲェパワー」を感じるものに、人は神様を見出してきた。
カミナリは音もすごいけど、何と言っても衝撃的なのはあの光さ。
天と地を貫く光。大地に降りてくるパワー。
古代人の神様ってのは「なんかよくわからんけどスゲェパワー」だけじゃなくて、純粋に「生命力をもたらす存在」でもあった。命が生まれて命が絶える、それもまた自然の中に含まれる不思議で恐ろしくもあり美しくもある神秘的な現象だったんだろうね。
時間も空間もブツも精神も含めたこの宇宙は、素をたどると「光子(素粒子)」に行きつく。光を見て創造的なエネルギーを感じるのは、本能的なものなのかもしれない。
天からズゴーン!!と地に降りてくる生命力(精)が大地に受胎して、植物や作物が豊かに実る。日本でも昔から「雷の多い年は豊作」って言い伝えがあった。天から発射される光は、稲を実らせる夫(ツマ)、イナヅマと呼ばれる。
雷の光単体で、ポポポッと穀物が降ってくるわけじゃないのよ。大地に受胎して、それを育てて、初めて収穫できるわけ。「対」が必要だってのがミソ。生命力(新しい命)は、単体じゃ生まれない。
単体で生まれるやつらもいるけど、それは今回のテーマからは除外。だって、単体を複製して生まれたものの中には「新しい可能性」がないから。この満月図で表される「新しい命」は、あくまでも「新しい可能性」を秘めた種のことを言ってるわけで。
絶妙なバランス
満月図で言えば、月と対になるのは太陽。
太陽「おたふくかぜの伝染」
これは複製する生命力。ウイルスは複製することで増えていくから、増殖する力はあってもそこから新しい命の可能性を生み出すことができない。
月が「予期しなかった雷雨」として受け止めて、絶妙なバランスをもって両方のエネルギーが衝撃を吸収しあうことで、次の生命が誕生する。
片方が片方を覆いつくしてもダメ。ただくっつくだけでもダメ。絶妙なバランス、折り合いが必要。
それでおもしろいな、っておもったのが原始生命の誕生。「二つの(対)」紐っていうのも今回のテーマに重なるし、もっと面白かったのはその紐自身が生まれる条件。
地球か隕石か、星からいただいた素材を水でちゃぷちゃぷ混ぜましょう。宇宙に生命の痕跡を探るときに「水」がキーワードになるように、水はとってもダイジな条件ですよ。しっかり混ぜて、溶かして、また混ぜて・・・
ここからが命のレシピの重大なポイント。
水は生命の条件ではあるんだけど、水があると生命の素である紐がつくれない!!なんちゅうジレンマ。
それでね、水の中でも水のない深海の液体二酸化炭素だったり、地表の温泉の乾くか乾かないかってところでこの紐はつくられたんじゃないか、って言われてる。
乾と湿の境界線。干からびてもダメ、水浸しでもダメ。びっみょ~な波打ち際の縁(フチ)。そこに生命のきっかけ、可能性の縁(エン)があった。
おもしろいよねぇ!!
占星術で生命力は「火(乾)」。誕生を表す1ハウスは、「火の始まり」を意味する牡羊座。その生命がどこから生まれたのかと後ろを振り向けば、円盤の終着地12ハウス。「全てを溶かす水(湿)」の魚座。
12ハウスは生前の世界、死の世界でもある。でも生命を生み出す全ての素材を溶かし込んだ水(湿)の世界。ゼロポイントフィールドね。
ゼロポイントフィールドってのは前の記事にも書いたけど、宇宙の始まり。過去も現在も未来も、宇宙の全てをその中に記録している場。ここからヒモがつくられて、震えて、宇宙が生まれた。
この宇宙のインパクト無限大!!!なエネルギーが、反響(エコー)するように繰り返し繰り返し、スケールを変えて繰り返されている。生命の誕生も、人類の認知革命も、人体の進化も、全部、宇宙のこだま。
そう考える占星術のふところのでかさが、私は好きだ!!!
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「もう遊ばない」っていう。
そして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
金子みすゞ
こだまでしょうか。いいえ、誰でも。
なにもかも。
空の広がりと大地の深さ
流れとなって、針の目をすり抜ける
命の秘密は空と大地を貫きあい、生命が誕生する
完璧な遭遇
SPRUCE / Tree Angel Oracleより抜粋
そういえば、直感とかヒラメキもビビビッ!と降りてくる電流で描かれるよね。あれも天にある「精」的なものを自分の身体が受胎したってことだ!
クリエイターたちも、雷神様を祀ろう(笑)