いかにして私は心配するのを辞め、美しき者は虐げられるべきだと思うようになったか。
美しさとは兵器
私は女性や白人といった「見た目が美しい者はその権力性に一定の枷がはめられるべきだ」と思っている。そうは言っても納得はできないだろう。だから順番を追って説明する。
まず「美しさは兵器」である。
見た目が美しいというのは、あなたが自覚できるよりずっと判断を狂わせる。
美女やイケメンが真剣な顔をして言えばどんなムチャクチャでも通ってしまう。
「傾国の美女」や「ただしイケメンに限る」というアレだ。
これはシンプルな事実でしかない。
たとえばウクライナ。彼らの窮状には同情するし、理不尽なものであるのは疑いがない。だが……じゃあなんでチベットは見捨てられてウクライナは助けられたのか?そこに見た目の要素が一ミリも入ってないのか?
私は、違うと思う。明らかに見た目による同情が入っている。
たとえばフェミニズム。
見た目の良い女性が訴えるからああまでムチャクチャな言動をここまでなあなあに許されてきたのではないか?
……「美」は人を魅了する。判断を狂わせるのだ。
そして、それは見る側だけではない。本人もだ。
もし仮にあなたが美男美女で自分が困った時、真剣な顔をして頼めばまったくのムチャクチャでもわがままでも言えば通ったとしよう。
そんな事が産まれてからずっと続けばどうなると思う?
簡単だ。人はあまりにも簡単に「天竜人」になる。
おごり高ぶるのだ。
そして最後には「筋道とかを気にするのはブサイクだけ」
……と言うようになる。
物事の整合性とか一貫性とか要は「筋を通す」ということをまったくしなくなるのだ。ただその美しい顔でわがままを言えばいいのだから。
それはフェアではない。
それってバカになるのとどう違うんだ?
それが国民丸ごとになるとどうなる?
彼らはこういう思想を作るようになる。
「ルールは作ってもいいし、変えても良い」
これは一見するとスマートな意見に思えるだろう。
だが、それが実際に行われるとどうなるか。
「とくに根拠のない思いつきを真剣な顔で脅しまでつかって新しいルールとして設定し、それで自分が不利になれば素知らぬ顔で『そんなルールは変えよう』と言い出す」
あなたにもどこかで覚えのある行動にでるわけである。
スポーツの分野などそれが顕著だろう。
それはただの無責任というのだ。
繰返すが美とは兵器である。権力である。
美男美女が真剣な顔でわがままを言えば我々はコロッと欺されるのだ。
そしてそんなことは本人のためにも決してならない。
だから私は、彼らはある程度「枷」をはめられるべきだと主張する。
しかし実現は難しい。それは数百年先になるだろう。
しかし、実際にどう「枷」をつけるかと言えば方法はいくつもないだろう。
イスラム教徒のようにブルカでもかぶるか……
彼ら彼女らの「発言を責任相応の重さとしてしか見なさない」そういう方向になる。
だがこれは実際に行われるとしたら、欧州かアメリカが火の海にならねば不可能だろう。
(自分たちの生まれ持った優位性をすてるのはそれこそ敗戦国になるくらいの衝撃がないと無理だからだ)
そしてそうなっているということは日本はとっくに橋頭堡として陥落してるだろう。しかもやるのは黄色人種か黒人でなければならない。
インドか中国か、さもなければイスラム世界が勝利する世界だ。
暗澹たる結果になるだろう。そのさらに何百年か後には多分繁栄するが。
残された方法は、技術的解決だ。
たとえば遺伝子改造によるデザイナーベイビー。
これで産まれてくる子らをみんな美男美女にすればおそらくはフェアになるだろう。
あるいはサイバーパンクのように義体を安価で買えればまた違うかもしれない。
さもなくば、人類の脳を、認知を遺伝子改造や投薬などによって美に魅了されないように変えてしまうかだ。
これはこれで、おぞましいと思う方も大勢いるだろう。
そもそも多分我々が生きている間には実装されないだろう。
だが、それでもいつか……と願ってしまう。
この問題が解決されない限り、我々はずっとうっすら劣等人種として扱われるからだ。
それでも、なあなあにやっていくしかないのだろうが……
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