抗がん剤治療、切っても切り離せないウィッグの話②
曇天の東京より、おはようございます。
今朝は先日書いたウィッグにまつわる記事に、ちょっと追加のトピックです。
前回の記事はこちら。
内容が内容なので、今日もちょっと愚痴めいた文章になってしまうかもしれないです…
使用時のお手入れ
ウィッグを使ったことがある方はわかるかと思うのですが、1日被って帰って外して翌日も被る、というわけにはいかず、基本的には着けるたびにブラッシングが必要です。
髪の毛と同じはずなのに、これが地肌から離れた毛だというだけで結構面倒です。
というか、自分の毛じゃないのでそもそも心をこめて丁寧にお手入れするという気に全くなりません…
地毛がなくなってしまっている間、わたしの髪の代わりをしてくれているのだから、感謝の気持ちのひとつも持ってお手入れしたらいいのかもしれませんが、聖人君子でもないのでそこまで善人にはなれないわたしです。
好きで使っているわけでもないのに面倒なお手入れも必要だなんて、正直毎回若干イライラしてしょうがない。
友人がウィッグのブラッシングにもタングルティーザーが使えるらしい、と教えてくれたのでタングルティーザーを買ってからは随分ブラッシングもしやすくなりました。
ウィッグのサロンでお手入れセットに入っていたのも、ネットで購入したウィッグに付属でついていたのも、金属ピンが荒く打たれたブラシ。
これらの付属のブラシはあんまり役には立ちませんでした。
タングルティーザーが国内で販売している全ウィッグブランドと提携して、お手入れセットにはあの雑なブラシじゃなくてタングルティーザーが付けばいいのに。
ところで、前回の記事でウィッグのシャンプーの香りが気になる(悪い意味で)、ということを書きましたが、ウィッグは毎日洗うものではありません。
1~2週間に1回程度。そうでないと、おそらく劣化が早くなってしまうためだと思います。
使うたびにシャンプーできない代わりといってはなんですが、ツヤ消しの役割も兼ねたドライシャンプーのようなスプレーを着けるたびに使っています。
ちなみにこの香りもわたしは嫌いです。
中高生のときに使っていた制汗剤そのものの香りがする…こちらも買い替え必須です…
お風呂が嫌になってしまったこと
これは髪がもうほぼ抜けきってしまった今、いちばんの悩みといっても過言ではないかもしれません。
わたしのがんは乳がんだったので、手術後も胸の傷を見るのがつらくてお風呂に入るのがつらかったのですが、脱毛が始まって以降、そしてほぼ髪が抜けきってしまった今も、生活の中でお風呂がいちばんつらいです。
脱毛が始まったころは、シャンプーのたびに尋常ならざる量の髪が抜けるのを見るのがつらくて。
髪がほぼ抜けきってしまった今は、ほぼ地肌になってしまった頭を触ることがつらくて。
これは実際に見た目が変化してしまったことに加えて、それを受け止める気持ちの問題もあるので、気合云々でどうにもならないものだと頭では理解できるのですが、やっぱりどうにもつらいものです。
幸い、我が家のお風呂の中には鏡がないので、入浴中にうっかり自分の頭部を見てしまう、ということにはなりません。
浴室を出てすぐに洗面台がありますが、浴室から後ろ向きに脱衣所に出ることで鏡に映る自分を見ることをずっと避けています。
髪がちゃんと生えてくるまではきっとあと半年以上もかかるから、しばらくはずっとこうやってびくびくしながらお風呂に入るのかと思うととても憂鬱。
自分で見たくない、と思ってやっていることなので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。
そんなわけで、お風呂に入ることはほんとうに神経を使うしつらいのです。
温泉もお風呂も好きだったので、なおさらつらいなって思います。
まだ脱毛しちゃってからそんなに長く時間が経ったわけではないので(3週間くらいです)、もしかしたら嫌だと思いながらも慣れていくのかもしれませんが。
あまり心をすり減らさないように生きていきたいものだな、と思います。
がんになってしまってからは、特に。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
わたしにも、あなたにも、今日が素敵な一日になりますように。
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