【カメラの派閥選び ~第2章~】一眼レフ/ミラーレス一眼/レンズ一体型 どれが正解?
「カメラの派閥選び」シリーズ全体目次
=目次=
ブランド・カメラタイプ・etc... 運命の分かれ道を、どう選ぶ?
第1章 ミーハーであるべし!「ブランド選択」
第2章 イマココ!
第3章 センサーサイズの選択が、その後の運命を左右する!
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カメラの入門者さんにとっては、なかなか判断しづらいカメラのタイプの使い分けについて、今回は整理してみましょう。
これから、写真を趣味として楽しむためのカメラを買おうとする場合、まず「ミラーレス一眼」タイプを選ぶことが、スタンダードな選択肢となりますね。
ただし、特定の条件が当てはまる場合は、べつの選択肢を選んだほうが良さそうなケースもありそうです。
カメラタイプごとに、具体的に見ていきましょう。
■ 「一眼レフ」を選ぶべき人
◎シャッターを押した瞬間の手応えを楽しみたい。
◎メカメカしいカメラ筐体にあこがれている。
ミラーレスと比べて、スペック的なアドバンテージは、ほぼなくなりました。機能面では、一眼レフはもうミラーレスに敵わない。将来性も含めて考えると、なおさら。
ミラーレスと比べて、「ミラーが有ること」の魅力は、便利さとは別の、そういった昔ながらのメカとしての存在感・操作感に見出すことができます。
そういった面も考慮すると、これからも小さな規模で、一眼レフはしぶとく支持され続けるでしょう。
ひと昔前まで本格カメラの主流だった一眼レフですが、現在はミラーレス機が普及してきたこともあり、一眼レフのモデルはずいぶんと淘汰が進みました。
その結果、今から選ぶならコレ! という機種はものすごく絞られてきてます。
いまだによく売れている入門一眼レフの定番モデルというと、以下の3つあたりがまっさきに思い当たります。
最軽量クラスの一眼レフ。ダブルズームレンズキットがやはり安心ですね。
◆ニコン D5600 ダブルズームキット
こちらは、NIKON派の人向けの、定番一眼レフ入門機。やはりダブルズームレンズのセットがお買い得。
◆ Canonキヤノン EOS 6D Mark II EF24-105 IS STM レンズキット
フルサイズ一眼レフ(プロ機除く)の、圧倒的一番人気。とにかくコスパが素晴らしい。
■ 「レンズ一体型」を選ぶべき人
◎今後、カメラにはほとんど追加投資できない。
レンズ一体型、つまりいわゆるコンデジ(コンパクトデジカメ)のレンズは、交換できない という特性のためか、ものすごく選びぬかれている印象です。
多くの「ミラーレス+標準ズームレンズ」の組み合わせよりもはるかに安く、性能面でも引けを取らないことが多いので、複数のレンズを購入する予定がないのなら、あえてレンズ交換型(一眼タイプ)を選ぶ必要はありません。
◎メイン機にミラーレス等を、既に持っている。
メイン機とは違う位置づけで、より気軽に使えるサブ機が必要な方は、レンズ一体型の高級コンデジが断然おすすめです。
ただ、メイン機と同時に、2台体制で撮影をする想定の場合は、メイン機と同等近くの非コンデジが良いです。併用して撮影した写真を見比べたとき、コンデジの写真が明らかにメイン機の写真と比べて見劣りしたら、すごくげんなりしてしまいますからね。
◎常に気軽に持ち歩きたい/SNSへのこまめな投稿に使いたい
一眼レフやミラーレスと比べて、携帯しやすさは圧倒的にコンデジが有利。
①いつものかばんに、無理なく入れておいて常時携帯できる
②撮影するときも、スマホ写真と変わらない手軽さで、気軽に撮ることができる。(もちろん、スマホより格段に高画質!)
これら2点、なぜかまだまだ過小評価されているコンデジの素晴らしさ だと、強く主張したい。
だって、カメラって、写真を撮ってなんぼのものじゃないですか。
撮りたいときにさっと撮れるって、ものすごく重要なことなんです。
最近のコンデジは、思いの外進化しています。
写真を見るだけでは、本格的な一眼カメラで撮影したものと区別がつかないくらい高画質なものも少なくないです。そしてまた、レンズの品質も含めて考えてみると、むちゃくちゃお買い得。
超望遠レンズなんかは、コンデジなら割と手頃な値段で手にできるのに、一眼用のレンズを買おうとすると、びっくりするくらい高価なものばかり。
なので、「手軽に高画質な写真を撮る」というのが目的ならば、一眼タイプよりもコンデジのほうが、総合的に優れている事が多いのです。
こちらのnoteでは、星空撮影にも耐える、実力派コンデジの具体例を紹介しています。星空撮影に限らず、色んな場面で活躍してくれるスグレモノ揃いですよ☆
■ 「ミラーレス一眼」を選ぶべき人
さて、上記の条件には該当しない人であれば、ミラーレスを選ぶべき。
一眼レフと比較しても画質の面で負けてないし、携帯性でもミラーがない分、ミラーレスのほうが有利。さらに将来性も考えれば、ミラーレスのほうが断然主流になっていくので間違いなく優位性があります。
また、レンズ一体型のコンデジと比較した場合、コンデジは、レンズが換えられない分、用途を限定せざるを得なくなってきますが、ミラーレス一眼なら、レンズを取り替えることで、幅広いシーンに対応できる。
そんなわけで、ミラーレス一眼が、やはりベストバランスな選択肢となってくるわけです。
具体的なおすすめモデルは、こちらのnoteもご参考に。ミラーレスを中心に将来性も見据えたコスパ最高な入門向けモデルを紹介しています!
まとめ
このように、カメラタイプごとに得意な分野がけっこう明確に分かれます。
改めてまとめてみると・・・
今後のステップアップも見越して、カメラの楽しみを味わいながら上達を目指したい人は、基本的にミラーレス一眼がやはりお勧め。
ただし、ミラーレス以外のカメラにも、それぞれの得意分野が確実にあります。
「シャッターを押す瞬間の感覚」を楽しむなら 一眼レフという選択肢もアリ。
「手軽に持ち歩ける携帯性」が重要なら、レンズ一体型のコンデジを迷わず選ぶべき。
一眼レフも、まだまだ開発が完全に終わったわけではないし、またコンデジのほうも、本格的な高画質を期待できるものだって少なくありません。例えば入門者さんの一台目カメラ選びにおいて、ミラーレス以外の選択肢も、ちゃんと考えて見る価値があるはずです。
きっと、長い付き合いになるカメラ。
なんとなくの流行りで選ぶのではなく、今一度自分の撮影スタイルに合ったカメラをしっかり見定めて、写真ライフを楽しんでいきましょう!
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☆前編☆ ~カメラのブランド選び~
今回のnoteの前編として、カメラブランドの選び方について書きました。
知識ではなく、フィーリングでどのブランドが好きか、自分自身のミーハーな好みについて向かい合うことをせずにカメラ選びをしてしまうのは、絶対にNGです。未読の方は、ぜひご参考に。
【追伸】 お借りした画像について
lazy_planet (yuki ota)さんの、素敵な二眼レフカメラの写真をトップ画像としてお借りしました。ありがとうございます!
レトロ感漂う二眼レフ、ものすごく格好いい!!
純粋に、憧れます。
スペックとか、手軽さとか、そういうのを全部飛び越えて、カメラを手にすることや、写真を撮ること の喜びを最高に満喫できそうな気がします。
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